MISC

2015年3月

一次運動野における特定の運動実行に関連した安静時脳活動中の神経表現 (MEとバイオサイバネティックス)

電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報
  • 草野 利樹
  • ,
  • 倉重 宏樹
  • ,
  • 南部 功夫
  • ,
  • 守口 善也
  • ,
  • 花川 隆
  • ,
  • 和田 安弘
  • ,
  • 大須 理英子

114
514
開始ページ
189
終了ページ
194
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

安静時脳活動には様々な課題実行時の脳活動を反映する組織化構造が内在している事が示唆されている.しかし,それらは運動野などの領野レベルで検証されており,より細かなボクセルレベルにも同様に存在しているかは未だ不明である.本研究では手関節屈曲運動,手指屈曲運動の2種の運動課題を実施して,両課題に関連した一次運動野の安静時脳活動の神経表現について検討した.関心領域は各運動時の賦活領域の和と両運動での共通賦活領域の2つを設定し,これらの関心領域について神経デコーディングを実施して,各運動のボクセルレベルでの運動表現を検出するデコーダを作成した.作成されたデコーダを安静時脳活動に適用した結果,どちらの関心領域でも,安静時脳活動中に,運動の神経表現のボクセルレベルでの組織化構造が反映されていることが示唆された.また両関心領域で同様な結果が得られた.従って,従来考えられていたより安静時脳活動には精微な組織化構造が内在することが示唆された.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110010021876
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN1001320X
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • CiNii Articles ID : 110010021876
  • CiNii Books ID : AN1001320X
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000242364686

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