カウンタ

2156493(Since 21st May 2010)

研究ブログ

研究ブログ >> 記事詳細

2017/07/15

岩崎充益氏による教育の本質についての意義深い考察

Tweet ThisSend to Facebook | by suzumura

昨日、朝日新聞の「私の視点」欄に東京都立青山高等学校の元校長で獨協大学非常勤講師の岩崎充益氏の投稿「教育改革 育てたい「探究」「感動」力」が掲載されました1


記事の中で、岩崎氏は古代ギリシアにおいては7歳から15歳までの子どもに「詩の暗唱」、「楽器の演奏」、「体育」、「美術」「武術」などを学ばせ、「探究」と「感動」の二つの力を向上させることが理想の教育であると指摘します。


そして、2017年3月に公示された新学習指導要領について、特に高等学校においては「探究」と「感動」よりも「大学入学共通テスト」で良い点数を取ることが重視され、進学校では主要教科の偏重と美術や体育、音楽などの科目や学校行事の削減が進むことが懸念が示されます。


もちろん、古代ギリシアにおいては古代ギリシアに固有の状況があり、現在の日本にも日本の事情がありますし、そのような固有の状況によって理想とされる教育のあり方が形成されたことは疑い得ません。


従って、古代ギリシアの「理想の教育」をそのまま現代の日本の「理想の教育」と比較することは出来ず、両者の間に優劣も存在しません。


それでも、岩崎氏の提唱する「探究」と「感動」は、時代や科目の違いを超えて、教育が目指すべきものであるといえるでしょう。


岩崎氏は、「学生にとって、コツコツと未知なる世界と出会い、経験を深める道のりは苦しくても、真摯に取り組むべきで、それをより実り豊かにする芸術との感動的な邂逅は素晴らしいものである」と指摘します。


これこそ、「教育改革」にとって不可欠な、しかも、芸術だけでなく他の科目にも通用する視点といえるのではないでしょうか。


1 岩崎充益, 教育改革 育てたい「探究」「感動」力. 朝日新聞, 2017年7月14日朝刊15面.


<Executive Summary>
What Is the Key Concept of the Education?: Mr. Mitsumasu Iwasaki and His Remarkable Suggestion (Yusuke Suzumura)


Mr. Mitsumasu Iwasaki, a Former Principal of the Tokyo Metropolitan Aoyama High School, run his essay for the key concept for the education on the Asahi Shimbun on 14th July 2017. It is remarkable suggestion to examine the nature of the education.


トラックバックURLhttps://researchmap.jp/index.php?action=journal_action_main_trackback&post_id=62441
13:20 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0) | トラックバック(0) | 評論