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2017/09/12

『社会思想史研究』41号に『日本が優生社会になるまで』の書評が掲載されました

Tweet ThisSend to Facebook | by よこやん
昨日、拙宅に『社会思想史研究』41号(2017年9月)が届きました。
同号に拙著『日本が優生社会になるまで』(勁草書房、2015年)の書評が掲載されております。評者は慶應義塾大学経済学部の高草木光一先生です。2012年に一橋大で開かれた社会思想史学会での報告で司会をして頂いたこともあります。

拙著は日本の優生学の100年の歴史を扱ったものですので、足りない要素を数え上げたら、キリがありませんが、今後、私本人や後続の研究が何を加えたらよいかという点について、重要な示唆を頂戴したと思います。
とりわけ拙著は戦後史については、日本母性保護医協会の動向――一番肝心な要素が今まで抜け落ちていたと私は認識していますが――を補ったにすぎません。戦後優生学は充実した各論的研究も増えてはいますが、最新の動向も含めてこれを統合する書籍がいずれ必要だろうという気がいたします。

それにしても、同書評の最後のパラグラフの文言は、何とも身の引き締まる思いがいたします。

「いずれにせよ、本書がこの分野において今後決して無視することのできない労作であることは衆目の一致するところだろう。著者が、現在進行中の「新優生学」の問題にまであえて踏み込むことによって、自ら退路を断ったことを、評者として高く評価したい。人畜無害の『歴史研究』に逃げ込むことは、もはやこの著者には許されない。」(232頁)

7月に、講演「拙著『日本が優生社会になるまで』が生命倫理の学際的研究に成しうること―相模原障害者殺傷事件から1年を踏まえて」をしたばかりで、今後も関連する報告や執筆を別の個所でしたいと思っております。逃げてはいないと思います。
恐らく・・・。

高草木先生と社会思想史学会編集委員会に感謝いたします。



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