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2017/10/12

野外で使用できる録音機

Tweet ThisSend to Facebook | by h_enari
シカの音声によるモニタリング手法を論文にしてから問い合わせを受けることが多いですので、ちょっとここでまとめて情報提供しておきます。ついでに昨日新しい器材も設置してきたのでその感想も。

野生動物の音声による様々な解析(特に行動学が多いでしょうか)はいろいろな形で以前から行われています。
野生動物の鳴声は必ずしも人間の可聴域に収まるわけではないので、普通のボイスレコーダーでは対応できないこともしばしば。
最近では、リニアPCMレコーダーという非圧縮のwavフォーマットで録音できる器材も、普通の量販店で売られていますので、こちらを活用することは可能です。

ただ一般の機材の問題は3つ
1 バッテリー容量
2 野外環境での耐久性
3 スケジュール設定(朝晩だけ限定で録音するなどが難しいかと)

ということで、私は以前から専用機材を用いて調査をしています。
他にもあるかもしれませんが、Wildlife Acoustics という会社のものを7~8年前から用いています。
こちらのHPを見ればわかりますが(初期版は既に掲載されていませんが)、SM2+という弁当箱型の緑色の機材に始まり、SM3、SM4と進化しているようです。

SM2+(今は販売されていません)は、まだ現役でかなり頑張ってもらっています。重さもほどほどで、器材故障もほとんどなくそれなりに使いやすい器材です。しかも最もリーズナブル(ですので販売を継続してもらいたいのですが・・・)。ただし3つの問題があります。
一つは、プラスドライバーを常に携帯していなければならないこと(これがないとスイッチを入れられません)。なんだそんなことか・・・と思われるかもしれませんが、意外に忘れます。山奥の調査などでは致命傷になりかねません。
もう一つは、マイクが弱いこと。仕方ないのかもしれませんが、カモシカに齧られることなんども・・・。接触不良もたまにあるようで。
ちなみに、樹脂製の本体ですので、クマにアタックされるとひとたまりもないことは、いうまでもありません。
最後の問題は、レコーダー用のバッテリー(単一4本)と時計用のバッテリ(単三2本)が別なこと。時計用バッテリが別になっていることで、バッテリ切れの不安が2倍になっています。


SM3はまだ販売されています。かなりごついです。
メリットは、とにかく頑丈なこと。ベアアタックされても、まあ壊れないでしょう。それぐらい頑丈です。ただこれはデメリットでもあります。とにかくでかくて重い。普通のデイバックであれば2台は納まりません。
また、これも細かな点のデメリットですが、附属マイクを取り付けるキャップがしばしば落下すること(特に持ち運び中)。さらにいえば、液晶が外面に出ているところ。太陽光を長時間浴びると、この手の液晶は間違いなく短期間でダメになります。

そこで最近出てきたのがSM4
昨日設置してきました。

SM4


本体の大きさはSM2+よりも小さく、重さはSM3とは比べ物にならないほど軽いのが特徴です。
その他のメリットは、電池の持ちがかなり改善されたこと(SM3もSM4も単一4本)。現在使用中ですので、あくまで理論値ですが、7割ぐらいはSM3よりも長く録音できるようになったかと思います。


SM4 ア-マー


今のところ感じる問題は、結局のところベアアタックよけを想定したアーマー(別売りで179ドルします)が、本体サイズに比べて大きく、そして重いこと。装着してしまうと、結局のところSM3と大差ありません。もうちょっと工夫してほしいですね・・・。

SM4の使用感は、回収後にでも紹介します。

@だいがく
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