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2017/11/14

警察説諭に関する文献

Tweet ThisSend to Facebook | by ogt
藤田広胖の『説諭譚』(大正7年 日本警察新聞社)の第一編・第三章「説諭の目的」には、次のように書いてある。
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さて然らば説諭の目的は如何にあるかといふに、「被説諭者が説諭を受くる欠點を自覺し之れを悔恨し、將來改悛の決意を生ぜしむる」にあるのである。
所が其説諭事項たるや千態萬様で、各被説諭者は其境遇を異にし、閲歴を異にし、知識を異にし、貧富貴賤を異にし、又は風俗習慣をも異にして居るのであるから、警察官が一片の説諭を以て所期の目的を遂行するといふ事は、なかなか容易の事でないと思ふ、故に吾人は如何にせば説諭をして有効に、且つ目的を達し得らるヽかといふ事を、研究する必要がないではなからうか。
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説諭を行う際、藤田は、境遇・閲歴・知識・貧富貴賤・風俗習慣の差異に応じた内容が必要であると述べている。

また、穴原信吉の『常識を基本とせる警察官の教養』(昭和8年 松華堂)には、説諭についての注意事項が以下のように書かれている。
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加諭の事項は人によりて異るべく、種々なる方策を用ひ、機に臨み變に應じて適切に説示して感化せしむべく、其引用事例は孝子、節婦、忠臣、美談、金言、古諺等種々あるべく、或は失敗、悲境に沈淪せる者等の實例、又は經路を以てする場合もあるべく、要は被説諭者を感動せしめて飜然良心に立歸らしむるにある。
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つまり、美談・金言・失敗談で相手を感動させ、良心に立ちかえらせることの必要性を穴原は述べている。


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