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2018/12/02

ラーンプル・ラザー図書館簡報

Tweet ThisSend to Facebook | by yoichi.isahaya
今週のラーンプル・ラザー図書館での史料調査で自分なりに得た情報をまずは自分自身のため、そして他に行かれる方の参考になればとまとめてみました。

【行く前: 情報・エージェント】
とはいえ、基本的には小倉君が教えてくれた情報以上に踏み込めるものはほとんど持ち合わせていません。。彼のサイトにある図書館情報の「ラーンプル」の項は必見でしょう(http://www.aa.tufs.ac.jp/~ogura/libraries.html#Rampur)。そして、現地交通のチケットやホテルの手配などは自分でやると手間です。僕は、これも小倉君から紹介してもらったシゲタトラベル(https://www.yokosoindia.com/)を利用し、かなり満足でした。全部日本語でできますし――まぁマージンも相当取っているんでしょうが――許容できる価格設定です。

【交通機関・ホテル】
デリー・ラーンプル間の交通機関としては、鉄道が日に往復2本運行しています。
【1-1. 行き】
12040 Kathgodam Shatabdi Express
New Delhi駅 (06:00発)→Rampur駅 (09:26着)
15035 Uttaranchal Sampark Kranti Express
Old Delhi駅 (16:00発)→Rampur駅 (20:17着)
【1-2. 帰り】
12039 Kathgodam Shatabdi ExpressRampur駅 (17:39発)→New Delhi駅 (21:05着)
15036 Uttaranchal Sampark Kranti ExpressRampur駅 (11:20発)→Old Delhi駅 (15:25着)

ホテルに関しては新市街のHotel Deliteがほぼ唯一のオプションだと。食事も部屋まで運んでくれます。シャワーもお湯出ますし水量もなかなかでした。スタッフも親切で1泊4,000円程度。お値打ち感はあったと思います。ここからリキシャーで図書館まではだいたい10~15分。値段のアベレージは20ルピーということですが、僕の場合は10~50ルピーまでなかなか幅がありました。。。ホテルにしても図書館にしても有名なので "Hotel Delite" とか "Raza Library" とか叫べばたいてい連れてってくれます。1度だけホテルへの帰りに道を間違えられてよく分からないところで下ろされてしまいましたが。。

【図書館】
ムスリム図書館なので金曜閉館です。土・日開いてます。入場の際には鞄を含む荷物を預け、PCの持ち込みも許されません。あと、辞書であっても基本的には本の持ち込みも禁止。どうしても持ち込みたい場合は、必要な旨をその場で一筆したためる必要があります。僕は辞書を持ち込みたかったので書きました。英語で書いて大丈夫です。
写本室ではパスポートのコピーと研究機関の紹介状を司書さんに提示し、依頼カード(各項目はウルドゥー語とヒンディー語で書かれていますが、記入自体は英語やペルシア語でも大丈夫です)に記入をして欲しい写本を持ってきてもらいます。基本現物を持ってきてくれました。複写についてはもう個別の交渉にかかっている状況です。ただ、幸いにして現在写本室の責任者であるイスラーヒー氏は日本の研究者たちと懇意であるようで、かなり手厚くサポートしてもらえます。

※ただ、これはイランの時もそうなんですけれども、やっぱり個人の交渉にかかってくる部分は大きいです。それなりの交渉能力が求められると思います。英語は責任者の方々には普通に通じます。ウルドゥー語ができれば相当便利でしょう。館長のアッバスさんは、僕が「イランに留学していた」と言うと、その後全てペルシア語での会話となりました(笑)。ただし断っておきたいのですが、交渉能力とは「語学力」では決してないと思います。英語ペラペラでも相手を不愉快にする輩はいっぱいいる。僕は下手くそでも、1)自分が必要なことをとにかく明確に伝えること、2)してくれたことに対し最大級の感謝を伝えること、この2点を旨としてきました。少なくともラーンプルにおいてそれはマイナスには働かなかったと思います。あと、自分が受けた恩恵は、此処に来たこれまでの日本人研究者たちの努力によるところが大きいし、後進たちのためのものでもあるというところを自分に言い聞かせています。パッと来て必要なものを持って帰る、もちろんそれが目的なわけですが、今後も良好な関係を続けていけるような行動を心掛けるべきなんだろうなぁとは思います。

図書館の建物東側に購買部門があり、ここで話題の『集史』ラーンプル写本のファクシミリ版(定価3,800ルピー)を含む図書館の出版物を購入することができます。直接買いに来れば定価の3割引で売ってくれます。最終日にルピーが底を尽きた僕のために、ドル払いも許してくれました♪

とまぁこんなところでしょうか。写本の複写の機微については公には書けないこともあるので、個別に相談していただければ。また訪れる機会はあるでしょうか。インド初の調査は実に有意なものとなりました!


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