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2019/05/23

(761)精神病が消えた理由

| by サイコドクターS
なぜ世界中から遺伝性脳病内因性精神病(うつ病・躁鬱病・統合失調症・非定形精神病)の新規発病が停止し、「飲むだけで薬が効く」患者がいなくなったのか?
その糸口となる患者の発表。

2017年周南医学会
「遺伝脳病内因性精神病の非定形精神病(MITSUDA病)の再発が心的外傷により形成された強迫的な妄想知覚症状により抑制されていた一例」

症例は50歳代男性。X年より演者が外来診察。X-2年頃に発症。X+5年の入院までは「町の自動車のナンバーの数字などが自分に対してセットされている」という強迫的な妄想知覚が主症状だった。入院中に飲酒してないのに「酩酊様」を示し、非定形精神病(MITSUDA病)と確定診断された。さらに妄想知覚の内容が両親の死後の財産の処分で兄弟に自分の意向が無視された外傷的事実の反映であることが了解できた。X+6年は妄想知覚が改善した代わりに、むしろ「困惑状態」が頻回に認められるようになった。
外傷により形成された強迫的な妄想知覚が内因性精神病の再発を抑制していたと考えられる。「誘因としてのトラウマを想起して再発を防いだ統合失調症の一例~PTSDとの無意識構造の比較による統合失調症の再定義」(2014年発表)のように外傷が再発誘因となった精神病とは対極にあり、近年の精神病発病の停止の理由を考えるヒントになるかもしれない。

人口の1~2%の精神病遺伝子保持者だけが内因性精神病を発病できる。しかし、彼らにも人間としての心(無意識)はある。
「集合的無意識」が精神病遺伝子に干渉している。
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