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2019/06/15

NHK交響楽団第1916回定期公演

Tweet ThisSend to Facebook | by suzumura

昨日は、19時から21時10分まで、NHKホールにおいてNHK交響楽団の第1916回定期講演を聞きました。


今回は、前半にバッハ(ウェーベルン編)のリチェルカータ、ベルクのヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出のために」 、後半にブルックナーの交響曲第3番(第3稿)が演奏されました。ヴァイオリン独奏はギル・シャハム、指揮はパーヴォ・ヤルヴィでした。


寸評は以下の通りです。


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2015年にNHK交響楽団の首席指揮者となったパーヴォ・ヤルヴィが、4年目を終える2019年6月の定期公演を迎えた。


今回は前半にバッハ(ウェーベルン編)のリチェルカータ、ベルクのヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出のために」 、後半にブルックナーの交響曲第3番(第3稿)が演奏されました。ヴァイオリン独奏はギル・シャハムであった。


シャハムは開放的で陽気な音色とは協奏曲が作曲された経緯からすると、やや不釣り合いではある。


しかし、音楽そのものとして考えれば推進力に富んだ演奏で、特に第1楽章の終盤では小鳥のさえずりを連想させるような繊細さも表現するなど、シャハムの芸達者ぶりが際立つ内容であった。


後半のブルックナーは、金管楽器、とりわけトランペットとホルンが概して迫力と安定さを欠いていた。


それでも、ヤルヴィが得意とすること、さらにゲスト・コンサートマスターのロレンツ・ナストゥリカ・ヘルシュコヴィチがオーケストラ全体の統制と牽引に努めたこともあり、最後まで演奏者の集中力が途切れることはなかったのは大きな収穫だった。


ヘルシュコヴィチが独奏箇所を担当したバッハは曲の終わりの座りこそ悪かったものの、技巧的な旋律も濁りなく演奏されたことで、後味のよい仕上がりとなっていた。


耳をそばだてなければならないような演奏がない代わりに耳を覆わなければないような場面も少ないヤルヴィの手腕は手堅い。


この日の公演は、4年を経て、ヤルヴィがようやくNHK響の首席指揮者にふさわしい存在になりつつあることを示唆するものであったと言えるだろう。


*NHK交響楽団第1916回定期公演. 2019年6月14日(金), 19時から21時10分, NHKホール.
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<Executive Summary>
Stage Review: NHK Symphony Orchestra the 1909th Subscription Concert (Yusuke Suzumura)


The NHK Symphony Orchestra held the 1916th Subscription Concert at the NHK Hall on 14th June 2019. In this time they performed Bach's Ricercata, Berg's violin concerto, and Bruckner's 3rd symphony. Solo violin was Gil Shaham, conductor was Paavo Järvi.


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