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2019/06/18

国家論研究会

Tweet ThisSend to Facebook | by handle0191792

日時:2019年6月23日14:00-18:30

会場:法政大学市ヶ谷キャンパス大学院棟301教室

 http://www.hosei.ac.jp/campus/ichigaya/ichigaya.html 

 

今回はフェイスブック上の排外主義をテーマに,日本とイギリスに関する以下の研究報告を予定しています(報告は日本語です)。

 

樋口直人(徳島大学)「Facebookにみるネット右翼の生活世界」

 ネット右翼の属性や意識に関して、実証的な研究成果が近年になって出されるようになった。しかし、ネットに書き込まれた暴力的な言葉と、それを書き込む人をつなぐイメージを持つのは未だ困難な状況にある。個々のネット右翼の生活世界を垣間見ることで、両者のギャップを埋めることが報告の目的となる。具体的には、日韓慰安婦合意をめぐって安倍に抗議のコメントをFacebookに書き込んだユーザーの特徴(属性や社会活動、サブカルチャー的基盤)を明らかにする。報告は、拙稿「ネット右翼の生活世界」『ネット右翼とは何か』青弓社、2019年と同じ内容だが、書籍では入れられなかったビジュアル資料をふんだんに盛り込むことにより、ネット右翼の生きる世界を実感できる形で描述したい。

 

Natalie-Anne Hall(マンチェスター大学)「ブレグジット支持者のフェイスブック使用とナショナリズム」

 2016623日に国民投票を行った結果、イギリスは欧州連合(EU)から離脱することが決まった。EUへの拠出金など経済的な理由、EUの組織構造及び腐敗の問題なども離脱支持派の宣伝に使われたが、移民問題や国の統治権などナショナリズムに関わる主張が最も説得力があったことが、国民投票当日に実施された世論調査で明らかになっている。さらに、一部の宣伝資料が排外主義的な内容だったことも指摘されている。しかし、離脱派が大多数を占めた結果となったとはいえ、残留派は48%にも及び、国会議員の多くも離脱に反対する立場にいる。その中で、イギリス政府のEUとの交渉が順調に進まず、不満を募らせる離脱支持者のはけ口の一つが、フェイスブックなどのSNSとなっている。本発表では、フェイスブックを使用するイギリスの中高年層のEU離脱支持者に対して報告者が実施した、社会学的質的調査の結果について考察する。何十万人もいると予測できる離脱支持派フェイスブック使用者は、EU離脱(ブレグジット)に関してなぜ、どのような内容をフェイスブックを通じて発信するか、そして彼らにとってブレグジット及びフェイスブックはどのような役割を果たし、どのような意義を持っているか。15人の対象者に対して2回ずつの聞き取り調査を実施し、1ヶ月間で対象者がフェイスブックに書き込んだ記録を観察した結果に基づき検討する。

 


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