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2019/06/22

名城大学天白キャンパス附属図書館企画展示「熱田空襲――8分間で奪われた2000人のいのち」

Tweet ThisSend to Facebook | by suzumura

去る6月20日(木)、名城大学天白キャンパス附属図書館において、企画展示「熱田空襲――8分間で奪われた2000人のいのち」を鑑賞しました。


本展では、1945(昭和20)年6月9日に名古屋市熱田区に所在する愛知時計電機及び愛知航空機を標的とした米軍によるB29の空襲により2000人を超える犠牲者を出した熱田空襲について、経緯や空襲までの過程、さらに空襲時の様子などが紹介されています。


展示されている資料は名古屋市名東区の戦争と平和の資料館ピースあいちが制作したもので、明治時代に時計業から出発した愛知時計製造が、掛け時計を製造する技術力を活かして日露戦争中に陸海軍から砲弾の信管や歯輪装置の生産の受注を受けたこと、さらに1912年に愛知時計電機と社名を変更し、1943年には航空機製造部門を愛知航空機として独立させたことなど、名古屋における軍需産業の概況が解説されていました。


また、当時の日本軍の防空力が貧弱で天候が悪い際にはほとんど敵機の襲来を探知できなかったこと、当時の軍需工場の避難の方針が「より遅く避難し、より早く作業に復帰する」というものであったこと、米軍の空襲部隊の進路が予定の経路を外れたために空襲警報が一時解除されたこと、あるいは米軍が攻撃力の向上のために初めて1トン爆弾を投下したことなどの要因が重なり、8分間で2000人以上が犠牲となる被害へと繋がったことなども、詳細な解説と図像資料によって説明されています。


特に、向上に動員されていた大学生や旧制高校、旧制中学の学生などは空襲警報によって工場の地下に退避したものの、1トン爆弾が地下にまで貫通したために大きな被害をもたらしたことは、レーダーではなく大型の収音器によってB29の襲来を探知しようとした日本軍の防空策とあわせて印象深く思われました。


愛知県では熱田空襲の10日後の6月19日から20日かけて豊橋空襲も起きています。


熱田空襲や豊橋空襲を体験した人たちも減少する中で、このような企画展示が行われること、さらに会場が大学の知の集積場である図書館であることは意義深いものです。


展示は6月28日(金)まで行われていますので、より多くの方が鑑賞されることが期待されます。


<Executive Summary>
Feature Exhibition "The Atsuta Air Raid: 2000 Lives Lost in 8 Minutes" (Yusuke Suzumura)


A feature exhibition "The Atsuta Air Raid: 2000 Lives Lost in 8 Minutes" is held at Meijo University Library from 5th to 28th June 2019.


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