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2019/06/23

慶應義塾ワグネル・ソサィエティ・オーケストラ第227回定期演奏会

Tweet ThisSend to Facebook | by suzumura

昨日は、19時から19時45分まで東京芸術劇場コンサートホールにおいて慶應義塾ワグネル・ソサィエティ・オーケストラの第227回定期演奏会を聞きました。


今回は、前半にベートーヴェンのレオノーレ序曲第3番、チャイコフスキーの幻想序曲『ロメオとジュリエット』、後半にラフマニノフの交響曲第3番が演奏されました。指揮は川本貢司でした。


あいにく所用のために前半の2曲のみの鑑賞となったため、寸評は差し控え、その代わりに所感をご紹介いたします。


演奏者の技量と感性が洗練されていることは、ベートーヴェンとチャイコフスキーの演奏を聞くだけでも明らかです。


特にチャイコフスキーでは、『ロメオとジュリエット』の波乱に富んだ展開と悲劇の結末とを予告する冒頭のクラリネットとファゴットが優れていました。


抑制された表現の中にも劇的な色合いを帯びた演奏によって聞き手の注意を逸らさなかったことは、その後の音楽を堪能するうえでも重要であったと言えるでしょう。


また、第1曲目のベートーヴェンも弦楽器の躍動感と木管楽器による繊細な旋律の受け渡し、金管楽器の機能的な動き、そして打楽器の正確な打撥のいずれもが適切に表現されており、好感の持てる演奏でした。


その一方で、ベートーヴェンでは内声が弱く音の層が薄くなりがちであったこと、チャイコフスキーにおいては中間部で音楽の展開が停滞するとともに曲の山場の設定が不明瞭であったことなどは、優れた素材でもある演奏者を前にして、指揮者の技量が楽団に釣り合っていなかったことを示唆するものでした。


前半の内容からは、後半のラフマニノフも充実した演奏であったことが推察されます。


それだけに、次回の定期演奏会も期待されるところです。


<Executive Summary>
Keio University Wagner Society Orchestra the 227th Regular Concert (Yusuke Suzumura)


Keio University Wagner Society Orchestra held the 227th Regular Concert at Tokyo Metropolitan Theatre Concert Hall on 22nd June 2019. In this time, Beethoven's Leonore Overture No. 3, Tchaikovsky's . Conductor was Romeo and Juliet, and Rachmaninoff's 3rd symphony. Conductor was Koji Kawamoto.


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