カウンタ

2764203(Since 21st May 2010)

研究ブログ

研究ブログ >> Article details

2019/07/20

「アポロ11号の月面着陸から50年」で考えたいくつかのこと

Tweet ThisSend to Facebook | by suzumura

本日、協定世界時の1969年7月20日20時17分に米国の宇宙船アポロ11号が人類で初めて月の静かの海に着陸してから満50年を迎えました。


さらにその6時間後にニール・アームストロング船長が月面に降り立ち、人類の歴史に大きな一歩を刻んだことは広く知られるところです。


ところで、アポロ11号による壮挙が1950年代に深刻さの度合いを増した米ソの対立と、1957年のソ連による世界初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げの成功にあることは周知の通りです。


その後、ドワイト・アイゼンハワー政権が人を地球の周回軌道に乗せることを目指すマーキュリー計画を策定し、ジョン・F・ケネディ政権が人類最初の月への有人飛行の実現を目的とするアポロ計画を決定し、両者を箸渡すためにジェミニ計画が作られました。


マーキュリーに始まりジェミニを経てアポロへと至る3つの計画の過程では、1967年1月に予行演習中の発射台上での火災事故で、ガス・グリソム、エドワード・ホワイト、ロジャー・チャフィーの3名の飛行士が死亡したアポロ1号の事故や、1970年4月に起きた、月に向かう軌道上で機械船の酸素タンクが爆発した事故により月面への到達を断念したアポロ13号の事例などがありました[1]。


こうした経緯の後、スカイラブ計画などを経て米国は1981年にスペースシャトル計画へと移行し、人類の宇宙探索は新しい局面を迎えることになりました。


現在のところ人類が月面に着陸したのは1972年のアポロ17号が最後ですし、宇宙探索はある種の停滞の感を示しているかのようです。


また、米ソの宇宙開発競争やスペースシャトル計画の策定の過程が示唆するように宇宙探索は国威発揚という一面を強く有しています。


それでも、人類にとって最後の開拓地とも言うべき宇宙に対する人々の興味と関心を高めたアポロ11号の成果が色褪せることはなく、今後も「人類初の壮挙」として長く歴史の一幕をなすことでしょう。


[1]マーキュリー計画、ジェミニ計画、アポロ計画の概要とアポロ1号及びアポロ13号の事故の詳細については、次の文献が参考となる。Cf. Lovell, Jim and Kluger, Jeffrey. Lost Moon: The Perilous Voyage of Apollo 13. Houghton Mifflin, 1994.


<Executive Summary>
The 50th Anniversary for the Apollo 11's Landing on the Moon and Its Meaning (Yusuke Suzumura)


The 20th July 2019 is the 50th anniversary for the Apollo 11's landing on the Moon of the 20th July 1969. On this occasion we examine a meaning this historical achievement.


Trackback URLhttps://researchmap.jp/index.php?action=journal_action_main_trackback&post_id=74457
06:58 | Impressed! | Voted(0) | Comment(0) | Trackbacks(0) | 評論