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2019/08/16

欧州のAI-HLEGレポート

Tweet ThisSend to Facebook | by LULU
High-Level Expert Group on Artificial Intelligenceのレポートのことです。シリーズで公刊されているようですが、最も基本的な”A Definition of AI: Main Capabilities and Disciplines”を一読しました。第1節の”AI systems”からはじめて,第4節に”Updated definition of AI”を整理するという内容です。AI技術を用いるということは前提ですが、この最後の「定義」を読むと、とても広いコンピューティング・システムを対象にしていることがわかります。ソフトウェア工学あるいは隣接分野での議論をもとに言い換えてみましょう。

クネビン・フレームワークの分類による複雑な問題(Complex Problems)への解を提供するもので、M.レーマンのE-タイプ・プログラム(E-type programs)です。この”E”というのは、実世界に埋め込まれた(Embedded)という意味で、社会や人からなる外界と強い相互作用をもつことを示唆します。E.ポーターらによるスマート・プロダクト(広義のIoT!)を応用例と考えればわかりやすいです。

なお、第4節ではCPSにも言及していますが、ここでは Horizon2020/ECSELでの定義(高度な組込みシステム)のニュアンスでCPSという言葉を使っているようです。個人的には、このレポートが言及しているAIシステムは、CPSそのものだと思うのですが。「デジタル・プラットフォーム解体新書」(近代科学社 2019)の第2章に関連する議論を整理しました。ご参考まで
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