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2019/08/18

昭和のメガコリゲ?(続・悪魔の飽食)

Tweet ThisSend to Facebook | by akutsu
実家の本棚にあった『続・悪魔の飽食』(初版第8刷)を久しぶりに手にとってみました。
私が小学生の頃に話題になった本ですが、全35枚の巻頭写真のうち、実に20枚が七三一部隊とは無関係の明治時代の写真であることが判明し、後に撤回されたといういわくつきの本です。





これらの写真の原典がデジタルアーカイブとして公開されていたので確認したところ、意外と写真数が多く、また、掲載順も『続・悪魔の飽食』とは一致していないため、照合にそこそこ骨が折れました。
せっかくなので、苦労ついでに原典中の該当箇所と見出しの比較資料をつくってみました。こちらにPDFを置いておきますので、興味のある方はダウンロードしてご覧ください。



ところで、残念ながら、上記20枚(実質19枚)の写真の一部が未だに「七三一部隊」のものとして海外のサイトなどで引用されている例がちらほらと見受けられます(例えばこれとか)。
七三一部隊の真相は謎が多いですが、ともかく、ほぼ無関係な(はずの)明治の人達がとばっちりで「悪魔」呼ばわりされるのはひどい話ですよね・・・

(2019年8月18日追記)
同一として撤回された写真一覧の参考画像(明治時代の原典の方から画像引用したもの)と『新・悪魔の飽食』の表紙カバー見返し部の筑紫哲也氏の推薦文の画像を追加。



「衝撃のノンフィクション」と信じて(?)「前著の描写をさらに厳密化させた著述、動かしがたい記録、写真の数々は、どちらが真実であるかを伝えてあますところがない」と言い切ってしまったのが、とんでもないことになって、筑紫氏も慌てたかもしれませんね。
蓋を開ければ「動かしがたい」どころか、
初版第1刷の発行(昭和57年7月30日)から2ヶ月足らずで簡単に撤回されてしまう巻頭写真が20枚もあったわけで、「衝撃のノンフィクション」の奇怪な顛末(STAP細胞事件を彷彿とさせる)は、当時を知る人々が責任を持って語り継ぐべき話ではないかと思います。

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