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2019/08/19

現在行っている研究および活動

Tweet ThisSend to Facebook | by takeone
(1)「脱理想化されたヒューマニズム」としての精神分析の研究
なぜ20世紀においては人文学において精神分析が大きな可能性をもつものとして重要視されたか?という問いに答えるために、精神分析が明らかにしたのが、特定の「理想」に基づかない観点から人間性の真理を探求するという「新たな形のヒューマニズム」であったということを明らかにしていく研究です。そしてそのヒューマニズムがもっとも顕現しているのがジャック・ラカンによる「分裂した主体(sujet divisé)」の概念であるとし、この概念を主軸として精神分析と哲学を中心とした人文学の関係を再考することが目的です。

(2)ヘーゲル受容との関係を主軸とした20世紀フランス思想の研究
修士時代から継続している研究で、修論にて中間的な成果を発表しました。1930年代にアレクサンドル・コジェーヴやジャン・イポリットの仕事によって新たな可能性が示されたヘーゲル哲学への応答という問題系が20世紀フランスにおける哲学や思想の根底にあったことを主軸に行われる研究です。特にコジェーヴによるヘーゲル哲学の「人間学化」への対決を検討することが大きなテーマで、この点で(1)とも連動しています。

(3)精神分析に関する諸々の執筆活動
上記二つの研究はアカデミズムの範囲内で行うものですが、そこから離れた場所でも、ラカン的精神分析に関する諸々の執筆活動を行っていきたいと思っています。これまでは主にラカン的精神分析の入門的著作を書いてきましたが、今後はよりアドバンストな形で、精神分析が有する多様な側面を明らかにし、さまざまな社会的問題(あるいは人生の問題)に対する精神分析の可能な貢献を示していきたいと思います。目下準備中なのはセクシュアリティおよび性関係に関する著作で、それから以前に執筆した用語事典をアップデートさせた形で再発表しようと考えています。
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