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2019/12/07

Nature誌、激おこ

Tweet ThisSend to Facebook | by Augen

ふと、Natureを読んだら、以下の記事が冒頭に出ています。


Sciencepublishers review ethics of research on Chinese minority groups

SpringerNature and Wiley have concerns about lack of consent in genetics andfacial-recognition papers.

https://www.nature.com/articles/d41586-019-03775-y



例のウイグル地区の問題についてです。
雑駁に要約すると、ウイグル地区の人々に対する中国政府の弾圧や再教育、AIや監視網などについて議論がすでにあるが、特に中国人らのグループによるウイグル地区住民らのゲノムデータや顔認証データは彼らの真っ当な同意(インフォームドコンセント)を得ている保証がなく、彼らの顔認識技術に関する論文などをSpringerNature社とWiley(他、ElsevierIEEEなども同調)は倫理的に悖るものであり、糾弾することを表明。国際会議の論文すらも内容を徹底的に管理・精査し、内容が倫理基準を満たさないなどの事実が見出された場合、論文撤回する(Retract)事すらも辞さず、その権利を常に留保することも表明。

かなり強い論調なので、激おこ状態。世界的にも同調を呼びかけてくる可能性があるので、日本の学界も対応を迫られる可能性がある上、共同研究者に名前を連ねているようなケースでは、指弾されることは避けられないと思う。

昨日、東大でソフトバンクとのコラボがニュースになっていたけれど、人工知能系の研究者は、これからは、こうした問題について留意し続ける必要があります。
AIやゲノムデータなどに関する倫理的課題は、因みに、私が今度出版する洋書が扱っているテーマでもあります。



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