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2019/12/12

【お知らせ】ストーカー被害その後 ~関西医療学園で公認心理師資格を巡る初の解雇裁判?

Tweet ThisSend to Facebook | by 翠雨

 ストーカー被害について詳細を書いてきましたが、最高裁判決後は、書くのを控えてきました。解決したからではなく、あまりに恐ろしいことが私の身に起きていたからです。

 

 ストーカーが、被害者個人につきまとい、所属する組織につきまとうものだということは、既にご紹介してきたとおりですが、所属する複数の学会に怪文書を送られ続け、一部の発表が妨害されました。さらに、職場にも接触を続けられ、20193月末日で、非常勤ではありましたが、25年も勤めた関西医療学園を解雇されることになりました。

 

 労働組合のユニオンおおさかに相談し、団体交渉をしましたが、「信頼関係が失われている」「公認心理師」の資格(昨年第一回目の試験実施)を取得していないということで、解雇撤回してもらえず、大阪地方裁判所で訴訟になりました。今回は、そこでの結果についてお知らせします。

 

 ユニオンの職員の方々や弁護士の先生に、この解雇がいかに法的に無効なものなのか教わりながら、「公認心理師」の資格について、私の講義内容について、裁判所に対して一生懸命説明し、勝訴判決をもらって、また教壇に立つ日を夢見ていました。

 

 しかし、日本の法律の現状として、就労請求権というものがなく、復帰(正しくは従業員としての地位の確認)しても、元通りの仕事はできない可能性が高いということを知り、暗澹たる思いに苛まれます。そんな時に、裁判所から和解を提案されました。判決では、従業員としての地位の確認と解雇以降の賃金支払いしか認められないけれども、和解の話し合いのなかでは、それ以上のことが柔軟にできるのです。そして、決まった内容は、和解条項として、判決と同じ効力をもちます。私は和解に応じました。

 

和解条項は以下の通りとなりました。

 

1.関西医療学園は私を解雇したことについて、遺憾の意を表明しました。

2.関西医療学園はこの解雇を撤回しました。

3.関西医療学園から私に解決金支払い義務が発生しました。

4.解決金の支払日も決まりました。

5.私と関西医療学園はお互いに相手を誹謗中傷しないことを約束しました。

6.私と関西医療学園との雇用契約については、合意解約を相互確認しました。

7.和解した内容の一部は、関西医療学園のウエブサイト1か月間掲示されることになりました。

 掲載文はこのようなものです。

 

 

 

8.私は和解条項以外の請求は放棄することにしました。

9.私と関西医療学園は和解条項以外に債権債務のないことを確認しました。

10.訴訟費用は各自の負担となりました。



   

 

 つまり、関西医療学園は、解雇が間違いであったと認め、遺憾の意を示しました。学園の幹部クラスの職員が、私の解雇事由について、事実でない誹謗中傷を第三者に伝えている事実も把握していますが、あってはならないことであり、和解条項に書かれていることが事実です。

 

 裁判は楽なものではありませんでしたが、裁判を通して、私の名誉が回復する素地がつくられたことを大変嬉しく思います。PTSD発症リスクともなる労働問題について、当事者として学ぶこともできました。ストーカー被害(当事者研究の始まり)はまだまだ続いていますが、これらを糧に地道に研究し、知り得た知見を惜しみなく社会に還元してゆきたいと考えています。

 

 ご心配をおかけしましたが、私からの報告は以上となります。

 これからも翠雨PTSD予防&治療研究所をよろしくお願いいたします。


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