researchmap
 

研究キーワード  [ エピジェネティクス ]

総件数: 306件

英訳Epigenetics
意味エピジェネティクス(英語:epigenetics)とは、クロマチンへの後天的な修飾により遺伝子発現が制御されることに起因する遺伝学あるいは分子生物学の研究分野である。

遺伝形質の発現はセントラルドグマ仮説で提唱されたようにDNA複製→RNA転写→タンパク質合成→形質発現の経路にしたがってDNA上の遺伝情報が伝達された結果である。言い換えると、セントラルドグマ仮説における形質の変化(遺伝子変異)とはDNA一次配列の変化であり、事実、遺伝子変異の大半はDNA配列の変化に起因することが実証されてきた。

しかしながら、DNA配列の変化を伴うことなく、DNAへの後天的な作用により形質変異が生じる機構も発見されている。近年ではヒトゲノムの解読が完了した上、形質発現の調節機構にも研究の中心が移るにつれてエピジェネティクスが注目を集めるようになった。

すなわち従来のオペロン仮説による遺伝子発現の制御はあくまでもDNA一次配列変化により変異が発生する。他方、次に示すような機序に基づく発現制御の変異はDNA一次配列変化と独立している事象である。

・DNA塩基のメチル化による遺伝子発現の変化
・ヒストンの化学修飾による遺伝子発現の変化(ヒストンのメチル化、アセチル化、リン酸化など)

分子生物学的には、以上の述べてきたような、後天的DNA修飾による遺伝発現制御をエピジェネティクスの学問分野では扱う。

また遺伝学的に見ると、DNA複製と突然変異とによる変異は親と子との世代間の変異である。他方、エピジェネティクスの変異は同一個体内での、部位や個体の発生や分化に関する時間軸上の違いで差を生じる変異でもある。その上、従来のDNA配列決定法では、個々のDNAに加えられた後天的な修飾の状況を検出することは困難であったので、エピジェネティクス的な変異の形質発現への寄与は過少に評価されてきたとも考えられる。

最近においてはエピジェネティクス的な機序が遺伝子発現に関与している事例も多数報告されるようになってきており、分子生物学上の一大領域を形成しつつある研究の活発な学問分野でもある。
類義語Epigenome(30)

  • チャヤマ カズアキ
    広島大学
  • ナカヤマ トシノリ
    千葉大学
    大学院 医学研究院 免疫発生学  
    教授
  • キタザワ ソウヘイ
    愛媛大学大学院
    大学院医学系研究科 医学専攻  
    教授
  • クルミザカ ヒトシ
    東京大学
    定量生命科学研究所  
    教授
  • ニシダ ナオシ
    近畿大学
    医学部 消化器内科  
    准教授
  • ノロ チカコ
    (Yoshida-Noro Chikako)
    日本大学
    生産工学部応用分子化学科  
    教授
  • ナカジマ トシヒロ
    東京医科大学
    医学総合研究所  
    教授
  • シオタ クニオ
    早稲田大学
    理工学術院  
  • ミヤガワ カズヤ
    国際医療福祉大学
    薬学部  
    講師
  • マナベイチロウ
    千葉大学
    大学院医学研究院  
    教授