researchmap
 
ピックアップ研究者
横浜市立大学
拡張機能障害や心不全に関する研究を行っています。ダールラット拡張期心不全モデルを用いた基礎研究を行い、拡張期心不全の新しい治療ターゲットの...
 

正当なCSSです!

 


JST Home Page
 

研究キーワード  [ 質的研究 ]

総件数: 89件

英訳Qualitative Research
意味定性的研究(ていせいてきけんきゅう、英: qualitative research、質的調査)は、対象の質的な側面に注目した研究。そこで扱われるデータは定性データと呼ばれる。対象の量的な側面に注目した定量的研究と対を成す概念である。

目次 [非表示]
1 概要
2 方法と対象
3 分析手法
4 研究対象の問題
5 分析手法の問題と手法の限界
6 定性的研究と定量的研究
7 関連項目
8 外部リンク
9 参考文献


概要 [編集]定性的研究とは、インタビューや観察結果、文書や映像、歴史的記録などの質的データ(定性的データ)を得るために、社会学や社会心理学、文化人類学などで用いられる方法である。狭義の調査だけでなく、実験や観察、インタビューやエスノメソドロジー、文書や映像の内容分析 (content analysis)、会話分析、住み込んでの参与観察 (participant observation)、各種のフィールドワークなど、多様な手法を用いた調査方法を指す概念である。社会調査の一種として考えた場合、社会からデータをとるための一つの方法であるが、その意味で多義的であり、社会調査のみではなく純粋な観察なども含む。観察は必ずしも質問をする必要はなく、言葉の通じない幼児などに対しても可能な場合があり、シンボリック相互作用論以来の研究の伝統もある。社会調査は多くの場合、対象者に何らかの質問をすることになる。グラウンデッド・セオリーのように、適切な分析法を作ろうとする研究もある。ただし現状では標準的な分析法は確立されておらず、分析は直感や個人的印象によるため、信頼性や客観性に乏しいとして批判されることも多い。

この手法は、大規模な社会の全体像の把握を目的とする社会調査としては有効ではない。しかし専門家や特徴ある人物、典型的事例に対してインタビューや観察をするなど、先行研究が少ない分野の研究のために、探索的な予備調査をする目的としては有効とされる。また調査対象の人物や歴史について詳しく記述し記録を残す目的の研究としてもよく用いられる。ただし、標準的な分析手法は確立されていない。そのため、調査したとしても、調査結果は文章として記述するだけで、直感や印象批評で分析し記述するのみとの批判も存在する。また、巨大な社会のごく一部しか見ず、社会の中の限られた一部分からデータを取るのみに終わってしまう(しかも研究者が行きやすい場所や、調査に応じる時間や余裕のある恵まれた社会階層の人々になりがち)ことが多く、研究において注意が必要な方法である。

方法と対象 [編集]定性的研究の手法として様々なものが提唱されている。比較的多くの分野で知られているものに、以下のものがある。

フィールドワーク
参与観察
エスノメソドロジー
事例研究(ケーススタディ)
内容分析(テクスト分析)
会話分析(談話分析)
一般に、定性的研究は次のような目的に適しているとされることが多い。

先行研究などが乏しく、詳細が不明な対象を扱う研究
一般化が困難な複雑な事象を対象とする研究
対象の複雑性や詳細を明らかにするための研究
定性的研究において取り扱われる質的側面には、具体的には次のようなものがある。

1.ある集団や組織などの構造や歴史
2.ある行為、慣習などの背景にある心理や動機
3.ある概念や理論の論理的構成や一貫性、他の関連概念、理論との異同
4.倫理、道徳など規範的な意見の価値
5.さまざまな法、制度、政策の価値
6.芸術作品やその批評など審美的な価値
質的研究の重要な利点の一つは、調査対象者(被験者)の生の言葉や行動などをデータ化することが可能な点にある。多くの量的な社会調査(統計的社会調査)に用いられる項目は、調査者側の意図的な内容にとどまり易く、用意された項目内に対象者の実態に見合った項目がない限り、実際の対象者の実態を把握することは出来ない。量的な研究は客観的であるといわれることが多いが、調査項目が調査者の一方的な主観に偏っている限り、どんなに統計的な手法を用いて分析を行ったところで、そこから得られる結果は調査者側の主観の結果でしかない。そのため量的な社会調査では、調査項目を操作することで、調査者側が安易に得たい結果を仕向けることが可能である。一方で、同じ量的調査であっても、質的な研究により得られた内容をもとに、作成された調査項目(測定用具、尺度など)による調査は、調査項目自体が対象者側の言葉や行動などにより直接反映されているため、より被験者の実際に近い結果を得ることができるという考え方もある。ただし、質的研究であっても、質問内容自体が調査者の主観に左右される。また、対象者が自分の本音を語る場合だけではなく、むしろ調査者の意図に沿って答えたり、本音を言わないことも多いし、回答内容を研究者側が誤解することも多い。被験者自身が無意識のうちに、自分の記憶を都合良く再構成(再構築)していることも、実際には非常に多いため、質的研究だからといって調査対象者の本音を引き出しているわけではないため、十分な注意が必要である。また生の言葉を記述するといっても、雑多な情報を単に記述しただけでは、分析した結果としての研究成果ではないことにも注意しなくてはならない。

定性的研究は非常に多くの分野で多用されているが、その中には次のような分野が含まれる。

社会学
社会心理学
歴史学
文化人類学
精神分析学
経営学
法学
政策科学
文学、美学
哲学、思想

  • ウエダ ハルトモ
    名古屋市立大学
    人間文化研究科 人間の成長と発達分野(社会と教育)  
    准教授
  • オガワ クキコ
    東京女子医科大学
    看護学部 看護学科  
    教授
  • オガワ テツジ
    広島大学
    病院 口腔総合診療科  
    教授
  • ニシムラユミ
    首都大学東京
    健康福祉学部/人間健康科学研究科  
    教授
  • サカモト ユタカ
    岐阜大学
    大学院教育学研究科  
  • ムラカミ ヤスヒコ
    大阪大学
    人間科学研究科 人間科学専攻  
    教授
  • クドウ カズヒロ
    獨協大学
    外国語学部 英語学科  
    准教授
  • オチアイ リョウタ
    横浜市立大学
    学術院 医学群 医学研究科 看護学専攻 がん・先端成人看護学  
    准教授
  • イシグロ タケト
    武蔵野大学
    グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科  
    准教授