researchmap
 
researchmapはメンテナンスを行っております。再開は、令和2年2月4日(火)16:00を予定しています。
 

Research Interests  [ 連合学習 ]

17 items found

Japaneseassociative learning
definition ヒトを含む動物(生活体: organisms)が示すもっとも基本的な学習過程は,自らの経験を通じて環境内の事象(events)間の時間的・空間的な随伴関係(contingencies)の情報を抽出することである。このような情報は,生活体が,「いま,ここ」から時間的,空間的に隔てられた生物学的に重要な事象(biological significant events: たとえば,食物や水,あるいは配偶者などの欲求的事象[appetitive events]の獲得や喪失,または,天敵のような嫌悪的事象[aversive events]との遭遇やその回避)の生起を予測するときに使われると考えられる。たとえば,食物の呈示が常にある刺激に後続しておこる,という情報を獲得した生活体は,この刺激を知覚したときにはいつでも,近い将来における食物の呈示を予測するだろう。また,いつもある陸標(landmark)の近くに食物が隠されていることを学習した生活体は,空腹になっときに無秩序な探索をせずに,その陸標付近の探索を優先的に示すだろう。
 条件づけ(conditioning)は,このような学習過程を実験事態において還元的にシミュレートするための生活体の訓練パラダイムであり,パブロフ型条件づけ(Pavlovian conditioning)と道具的学習(instrumental learning) が含まれる。パブロフ型条件づけにおいては,無条件刺激(unconditioned stimulus: US)が他の刺激(条件刺激: conditioned stimulus: CS)に伴って生起し,道具的学習においては,強化結果(reinforcing outcome)が生活体が自発する特定の行動パタンに後続する。2つの条件づけにおいて,生活体がどのように事象間の随伴関係を処理し,行動を制御しているのかを理解する上で,広く合意を受けながら発展してきた一般的な説明の枠組みは,生活体は経験した事象間の随伴関係について中枢的な連合的表象(associative representations)を形成する,というものである(たとえば,Domjan, 2006; Hall, 2002; Konorski, 1967; Mackintosh, 1975; Mazur, 1998; Pearce, 1987a, 2008; Pearce & Bouton, 2001; Pearce & Hall, 1980; Rescorla & Holland, 1982; Rescorla & Wagner, 1972; Thorndike, 1911; Wagner, 1981)。そのため,パブロフ型条件づけと道具的学習は,連合学習(associative learning)と呼称される(たとえば,Rescorla, 1988)。