共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

本邦における院外心停止患者に対するECPRに関する多施設後ろ向き観察研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K09419
体系的課題番号
JP19K09419
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究は、院外心停止に対して体外式膜型人工肺を組み合わせた心肺蘇生法(ECPR)が施行された患者を対象としたレジストリを構築し、本邦での診療実態を明らかにする多施設共同研究である。
現時点では、Web上で電子的にデータを取得するElectronic Data Capture(EDC)システムを構築し、研究参加施設の施設協力者が各施設の対象者それぞれについて診療録を調査し、観察・測定項目のデータをEDCシステムを介して入力しデータを収集中である。現在、34施設、約1500例の患者登録がされており、今年度中の登録終了を目標にしている。
また、世界のECPRの現状、動向を確認するため文献検索を行い評価した。成人、院外心停止患者を対象とし、世界の実施状況、予後評価、集中治療管理、合併症を明らかにした。この総説はJournal of the American Heart AssociationにPublishされた。
上記総説においても、ECPRは日本がリードしている分野であるが、管理指標など課題は多いことが分かった。そこで、本研究参加施設におけるECPRの調査、(Webアンケート)を行い、ECPRに対する適応、管理など施設間調査を2回に分けて行う予定とし、1回目を行い現在論文化中である。
本研究のようなECPRに特化した大規模なレジストリは世界的にもなく、ECPRに関連する十分な症例数のある研究は、後ろ向き研究を含めても過去にない。世界的にもないECPRに特化した大規模データで、真の治療適応、介入限界を確定することの重要性は大きい。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K09419
ID情報
  • 課題番号 : 19K09419
  • 体系的課題番号 : JP19K09419