2009年
短大生における食育活動の試み--楽しく学べる食育かるたをめざして
鈴鹿国際大学短期大学部紀要
- 巻
- 29
- 号
- 開始ページ
- 213
- 終了ページ
- 221
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 鈴鹿国際大学短期大学部図書委員会
昨年、食物栄養専攻の学生が作成した食育媒体の中では「けんこうかるた」が一番人気であった。「けんこうかるた」とは、読み句が食品や栄養、健康に関するうたになっていて、かるたで楽しみながら、食育をすすめていくねらいがある。小学生が読み句の内容を理解でき、親しみやすいかるたを作るため、実際に小学生に野菜をテーマとしたかるたうたを作ってもらい、知識や興味について調査するとともに、短大生が作るうたとどのような違いがあるのか比較検討を行った。結果は次のとおりである。1)小学生は、緑黄色野菜、特にピーマン、にんじんをイメージしやすいことがわかった。2)栄養や効果にはあまり興味を示さず、野菜嫌いを克服したい気持ちを表す傾向にあった。3)「・・・たべようね」などのように、よびかけるうたが好まれることがわかった。かるたうたの内容をよりわかりやすく噛み砕いたものにし、言い回しを工夫することで、「食育かるた」は食育教材として十分活用できると考えられる。かるた遊びを通して、子どもたちが「食」に興味・関心を持ち、楽しみながら自然に食に関する知識を身につけてくれるような媒体を作っていきたい。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1345-0085
- CiNii Articles ID : 110007591283
- CiNii Books ID : AA11450911