2019年5月
Monochaetia monochaeta NBRC 33068に認められた二次分生子様構造について
日本菌学会会報
- 巻
- 60
- 号
- 1
- 開始ページ
- 7
- 終了ページ
- 13
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.18962/jjom.jjom.H31-04
- 出版者・発行元
- 日本菌学会
ヒラドツツジの生葉表面から分離されたMonochaetiamonochaeta NBRC 33068 は,寒天培地上で二次分生子
様構造を形成し,培養初期のコロニーの一部は湿性,粘質状で酵母状を呈した.単一分生子および二次分生子様
構造を用いた培養試験において,それらは発芽後菌糸を伸長する一方で二次分生子様構造を多数形成した.培養
初期には円筒形から紡錘形の構造が認められたが,その後分枝状あるいは不定形の構造も観察され,それらには
隔壁の形成も認められた.これらの構造はM. lutea で認められている二次分生子と類似した.Monochaetia
monochaeta NBRC 33068 で認められた二次分生子様構造は,接種試験によりヒラドツツジ葉上においてもその
形成が認められた.これらの二次分生子様構造の形成は,宿主植物へ感染した後に分生子果および分生子を形成す
る分生子果不完全菌類において重要な分散戦略と考えられる.
様構造を形成し,培養初期のコロニーの一部は湿性,粘質状で酵母状を呈した.単一分生子および二次分生子様
構造を用いた培養試験において,それらは発芽後菌糸を伸長する一方で二次分生子様構造を多数形成した.培養
初期には円筒形から紡錘形の構造が認められたが,その後分枝状あるいは不定形の構造も観察され,それらには
隔壁の形成も認められた.これらの構造はM. lutea で認められている二次分生子と類似した.Monochaetia
monochaeta NBRC 33068 で認められた二次分生子様構造は,接種試験によりヒラドツツジ葉上においてもその
形成が認められた.これらの二次分生子様構造の形成は,宿主植物へ感染した後に分生子果および分生子を形成す
る分生子果不完全菌類において重要な分散戦略と考えられる.
- ID情報
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- DOI : 10.18962/jjom.jjom.H31-04
- ISSN : 0029-0289