2021年4月 - 2024年3月
聴知覚特性に基づき高齢難聴者に対応した音声コミュニケーション支援基盤の構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
【1】聴覚末梢系特性の的確な推定と聴覚末梢モデルGCFBの高精度化: 聴覚フィルタ推定における「レベル依存の蝸牛雑音フロア」に関し、静音時の雑音分布を特定することに成功し、国際会議に投稿した。GCFBに関して難聴者の特性をよく反映させてかつ高速処理ができるような実装の内容について、以下のWHISの処理とともにまとめて発表した。
【2】模擬難聴システムWHISへの時間応答特性劣化の導入と高度化: 模擬難聴システムWHISを新しいGCFBに基づいて新実装することができた。WHISの評価も蝸牛入出力関数やスペクトル距離に基づいて行い、従来手法よりも良いことを実証した。時間応答特性劣化の導入もできることを示して実装した。この結果を研究会で報告し、ソフトウェアを公開した。さらにこのWHISをC言語化して高速化することを進めた。
【3】高齢難聴者の音声/環境音知覚特性の明確化: WHISを用いて健聴者で音声明瞭度実験を行い、聴覚中枢系以降の難聴要因を除いて、末梢系の要因の影響を調べた。70歳・80歳の難聴を模擬した音、原音声、-20dB音圧低減音の4条件の音声了解度実験である。20歳代だけの防音室実験と、幅広い世代が参加したクラウドソーシング遠隔実験を行なった。遠隔参加者の聴取条件や環境を明確にするために導入したトーンピップテストが、良いデータスクリーニング手法となることを見つけた。今後、遠隔実験を展開するにあたり重要な発見である。
【4】明瞭音声特徴量の抽出と高齢難聴者対応の音声了解度客観評価指標の開発: 【3】で示した実験データを非常によく予測できる新しい客観評価指標GESI (Gammachirp Envelope Similarity Index)を開発し、国際会議に投稿するとともに特許化への処理を進めた。これにより個別の難聴者対応ができる可能性が大きくひらけた。
【2】模擬難聴システムWHISへの時間応答特性劣化の導入と高度化: 模擬難聴システムWHISを新しいGCFBに基づいて新実装することができた。WHISの評価も蝸牛入出力関数やスペクトル距離に基づいて行い、従来手法よりも良いことを実証した。時間応答特性劣化の導入もできることを示して実装した。この結果を研究会で報告し、ソフトウェアを公開した。さらにこのWHISをC言語化して高速化することを進めた。
【3】高齢難聴者の音声/環境音知覚特性の明確化: WHISを用いて健聴者で音声明瞭度実験を行い、聴覚中枢系以降の難聴要因を除いて、末梢系の要因の影響を調べた。70歳・80歳の難聴を模擬した音、原音声、-20dB音圧低減音の4条件の音声了解度実験である。20歳代だけの防音室実験と、幅広い世代が参加したクラウドソーシング遠隔実験を行なった。遠隔参加者の聴取条件や環境を明確にするために導入したトーンピップテストが、良いデータスクリーニング手法となることを見つけた。今後、遠隔実験を展開するにあたり重要な発見である。
【4】明瞭音声特徴量の抽出と高齢難聴者対応の音声了解度客観評価指標の開発: 【3】で示した実験データを非常によく予測できる新しい客観評価指標GESI (Gammachirp Envelope Similarity Index)を開発し、国際会議に投稿するとともに特許化への処理を進めた。これにより個別の難聴者対応ができる可能性が大きくひらけた。
- ID情報
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- 課題番号 : 21H03468
- 体系的課題番号 : JP21H03468
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
9-
Trends in Hearing 27 2023年10月 査読有り筆頭著者責任著者
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IEEE Access 11 78419-78430 2023年7月 査読有り筆頭著者責任著者
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Proc. APSIPA ASC2022 2022年11月 査読有り最終著者
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Proc. APSIPA ASC 2022 2022年11月 査読有り責任著者
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Proc. Interspeech2022 2022年9月 査読有り筆頭著者責任著者
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International Symposium on Hearing 2022 10.5281/zenodo.6576893 2022年6月 査読有り筆頭著者責任著者
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Speech Communication 136 23-41 2022年1月 査読有り責任著者
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Interspeech 2021 2021年8月30日 査読有り責任著者
MISC
16-
日本音響学会第151回(2024年春季)研究発表会講演論文集 2024年3月 最終著者責任著者
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日本音響学会第151回(2024年春季)研究発表会講演論文集 2024年3月 最終著者責任著者
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arXiv.2310.15399 preprint 2023年12月 責任著者
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日本音響学会第149回(2023年春季)研究発表会講演論文集 627-630 2023年3月 最終著者責任著者
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日本音響学会第149回(2023年春季)研究発表会講演論文集 631-632 2023年3月 最終著者責任著者
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日本音響学会第149回(2023年春季)研究発表会講演論文集 647-650 2023年3月 最終著者責任著者
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日本音響学会第149回(2023年春季)研究発表会講演論文集 535-538 2023年3月 最終著者責任著者
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日本音響学会聴覚研究会資料 52(7) 537-542 2022年11月 最終著者責任著者
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日本音響学会2022年秋季研究発表会講演論文集 987-988 2022年9月 最終著者責任著者
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日本音響学会2022年秋季研究発表会講演論文集 967-970 2022年9月 最終著者責任著者
講演・口頭発表等
36-
日本音響学会第151回(2024年春季)研究発表会 2024年3月8日
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日本音響学会第151回(2024年春季)研究発表会 2024年3月8日
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日本音響学会関西支部,第25回関西支部若手研究者交流研究発表会 2023年12月9日
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日本音響学会関西支部,第25回関西支部若手研究者交流研究発表会 2023年12月9日
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日本音響学会関西支部,第25回関西支部若手研究者交流研究発表会 2023年12月9日
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日本音響学会聴覚研究会 2023年11月23日 招待有り
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日本音響学会第150回(2023年秋季)研究発表会 2023年9月26日
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日本音響学会 春季研究発表会 2023年3月17日
-
日本音響学会第149回(2023年春季)研究発表会 2023年3月17日
-
日本音響学会第149回(2023年春季)研究発表会 2023年3月15日