共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2023年3月

物流センターにおける新たなオーダーピッキング方式の設計と選択

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
19K04889
体系的課題番号
JP19K04889
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
3,900,000円
(直接経費)
3,000,000円
(間接経費)
900,000円
資金種別
競争的資金

本研究は、物流センターにおけるオーダーピッキング方式として採用されている2つの方式、すなわちPicker-to-Parts方式とParts-to-Picker方式のそれぞれが抱える問題点を解決する新たなオーダーピッキング方式を検討している。前者の大きな問題点はピッカーの歩行距離、後者の大きな問題点は商品棚ごと動かすような物流機器への過度な依存と需要変動に対する柔軟性の欠如である。
本研究ではそのような問題点を解決する方法として、ピッカーがピッキングした商品を入れた箱を運ぶ簡易的な無人搬送台車を導入し、この無人搬送台車がピッカーの歩行を補うことによりピッカーの歩行時間を減らし、ピッキング作業に注力できる時間を長くできるような方式を検討している。この方式で導入される無人搬送台車はピッキングした商品を運搬するだけの簡易的なものなので、物流施設への導入が容易であり、需要変動への対応も行いやすい。
この方式を導入するためには、新たに導入される無人搬送台車の台数や運用方法に加え、ピッカーの人数や歩行経路、オーダーの処理順序、オーダーの処理単位、さらにはピッカーと無人搬送台車の対応関係やそれぞれの担当エリア決定などが挙げられる。
本研究2年目となる昨年度はこれらの一部を検討するための簡易的なシミュレーションモデルを構築し、仮想データを用いて数値実験を行った。その結果、ピッカーが一人で作業する場合と比べて、無人搬送台車を導入することによって総処理時間が短くなることを定量的に示した。また、この評価尺度の値は、棚配置、ピッカーと無人搬送台車それぞれの経路設定の組み合わせで変化することも確認された。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K04889
ID情報
  • 課題番号 : 19K04889
  • 体系的課題番号 : JP19K04889