共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

第二次大戦後の東アジアにおける人口移動を起因とする都市の空間編成に関する史的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

課題番号
20K14934
体系的課題番号
JP20K14934
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

本年度は次の4点の研究を実施した。1)昨年度から進めてきた東京の新橋駅前ビルの前身となったマーケット「新生商店街(狸小路)」の研究を査読論文にまとめた。2)第二次世界大戦後の東京のマーケットの多くが建設された疎開空地が、戦中期にどの範囲で行われたのかを計画図から明らかにした。3)東京都心部の路上に第二次世界大戦後に現れた露店について写真史料から実態を検討した。4)本研究課題に関連した研究部会を組織して研究会を実施してきた。
1)では、個別のマーケットの建物の空間構成を復原的に考察するとともに、数年間の営業者の入れ替わりを明らかにすることで、これまでの戦後のマーケットを対象とする研究が検討できていなかった建物レベルの詳細な把握と営業者の流動性について明らかにした。成果は査読付き論文にまとめた(掲載決定、2022年度掲載)。
2)では、これまで網羅的には発見されていなかった東京の都区部の建物疎開を描いた図面史料を新史料として日本建築学会の査読付き技術報告論文で紹介し、史料としての利用の可能性を示した(掲載決定、2022年度掲載予定)。その上で戦後のマーケットの多くが建物疎開跡地に建設されていたことを明らかにした。
3)東京都心部に1945年から46年の間に現れた露店が、市街地においてどのような場所にどのような空間を設えて現れるかを写真史料から明らかにした。戦災と宅地の瓦礫整理や利用開始と関係して露店の位置が変化していることを明らかにした(日本建築学会関東支部研究報告)。
4)上記3点のような具体的研究を進めるとともに、日本建築学会近畿支部に昭和期市街地形成史若手研究部会を組織し、主査として本研究課題に関わる日本および東アジアの昭和期の市街地形成を研究する研究者を集め研究会を3回開催した。この研究部会の活動は次年度以降も続けていく。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K14934
ID情報
  • 課題番号 : 20K14934
  • 体系的課題番号 : JP20K14934