2021年4月 - 2024年3月
北前船の寄港地に着目した生業空間更新計画論確立に向けた研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、現代を含む近代以降の港町に着目し、港町を空間および産業構造から生業的なものと国家政策的なものの間に揺れる実空間と捉え、「港」を産業基盤として陸域と水域を結ぶ都市・地域施設として、「港町」を施設としての港を中心に港に近接した産業従事者の居住地を含む生活圏域と定義し、①都市史研究から生活者(生業集団)による空間生成の応答を分析し、②水域と陸域を等しく対象空間として、空間の所有と利用の実態に迫り、③政策(狭義の計画)と生業(生活の実態)による空間形成を把握することで今後の生業空間更新計画論確立に向けた知見を得ることを目的としている。
本年度は、北前船の寄港地の空間変容動向の全体把握のために、社会=空間構造論的類型化による仮説生成として、対象候補地でのプレサーベイとして、フィールドワーク(空間調査、現地ヒアリング、資料収集)を実施した。福井県坂井市旧三国町での調査では、北前船寄港地としての産業連関から生成された職人が集積した居住地の分析を試みることで、町家の類型と生業の応答について一定の仮説を得ることができた。また、南越前町では、港湾機能が喪失し、北前船廃業後の周辺産業への展開による発展(大都市部への展開と居住地の応答)について、示唆を得る事例分析を実施することができた。また、但馬地方において、竹野、諸寄で、廻船問屋と船宿の調査を実施し、現在の漁村への変容を今後さらに復元調査にて実施する。
研究分担者とは、研究会をキックオフミーティング含めて3回開催し、第1回で研究課題の枠組みについての議論と第1回プレ調査(福井地域)の計画、第2回でプレ調査のまとめについて、第3回で第2回プレ調査(但馬地域)の報告について議論を行った。
本年度は、北前船の寄港地の空間変容動向の全体把握のために、社会=空間構造論的類型化による仮説生成として、対象候補地でのプレサーベイとして、フィールドワーク(空間調査、現地ヒアリング、資料収集)を実施した。福井県坂井市旧三国町での調査では、北前船寄港地としての産業連関から生成された職人が集積した居住地の分析を試みることで、町家の類型と生業の応答について一定の仮説を得ることができた。また、南越前町では、港湾機能が喪失し、北前船廃業後の周辺産業への展開による発展(大都市部への展開と居住地の応答)について、示唆を得る事例分析を実施することができた。また、但馬地方において、竹野、諸寄で、廻船問屋と船宿の調査を実施し、現在の漁村への変容を今後さらに復元調査にて実施する。
研究分担者とは、研究会をキックオフミーティング含めて3回開催し、第1回で研究課題の枠組みについての議論と第1回プレ調査(福井地域)の計画、第2回でプレ調査のまとめについて、第3回で第2回プレ調査(但馬地域)の報告について議論を行った。
- ID情報
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- 課題番号 : 21K04404
- 体系的課題番号 : JP21K04404