共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

中国人日本語学習者のビジネス・コミュニケーションの困難点の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K00704
体系的課題番号
JP18K00704
配分額
(総額)
4,030,000円
(直接経費)
3,100,000円
(間接経費)
930,000円

本研究の目的は、データの収集が難しく未解明な点が多いビジネス・コミュニケーションをめぐり、日本語学習者が直面している困難点を明らかにし、その成果をビジネス日本語教育の現場に還元することにある。具体的には、ビジネスの現場、特に仕事上、日本語を使うことに最も遭遇しやすく、かつ日本語の面で感じる困難点が深刻だと思われる「会議(フォーマル)と「雑談」(インフォーマル)という2場面に焦点を当て、自然なビジネス・コミュニケーションのデータと会話参加者による会話の自己評価情報を収集し、それらを対象に質的側面を中心に分析する。その際、オーセンティックなデータの精密な記述を基盤とした会話分析と、学習者の視点を中心とした日本語教育学の観点から、日本語母語話者や学習者相互との比較を織り交ぜて分析することにより、日本語学習者が直面しているコミュニケーションの実態を明らかにし、その困難点と改善策を探究する。
2018年度は、次の方法でデータを収集する予定であった。
①「会議」と「雑談」の2場面の会話データの収集:ビジネス関係者の自然会話を録音・録画する。
②フォローアップ・インタビューによる評価データの収集:各会話当事者に、半構造化インタビュー形式で会話や会話の相手に関する印象や感想を聞く。
③フェイスシートによる調査対象者の属性の把握:属性(年齢、性別、外国語学習歴・ 能力、滞日/海外経験、外国人との接触経験等および、対話相手との親密度、用務内容等)と対話データの関連性を分析するために、調査対象者の個人情報を収集する手段としてフェイスシートを作成、使用する。
④BJTビジネス日本語能力テストによる日本語能力の把握:学習者のビジネス日本語能力については、必要に応じてBJTビジネス日本語能力テストによりレベルを確認する。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K00704
ID情報
  • 課題番号 : 18K00704
  • 体系的課題番号 : JP18K00704