2020年4月 - 2023年3月
国語教育におけるアダプテーション
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
研究3年目である今年度の研究業績は、大きく2つの分野の次の4点(①~④)としてまとめられる。
長く日本文学史や国語教育において常識化していた明治期前後を境とする日本文学史における断絶史観が、前指導要領から現指導要領において、教育基本法の改定とも連動するかたちで、古代から現代まで日本文化の伝統が連綿と続いているという連続史観へとパラダイムチェンジしたということを解き明かした論考を、次の海外の学術誌に発表した。①「日本文学の〈伝統〉としてのアダプテーションー国語教育における連続史観へのパラダイムチェンジー」(「日語教育と日本学研究」(19)1-14/2022年12月)。
続いて、〈日本文学〉において縦横無尽の〈アダプテーション〉作品を展開した代表的な小説家である三島由紀夫と安部公房に焦点をあて、その〈アダプテーション〉のスタイルを比較分析した論考を、次の研究集会での招待講演で発表した。②「三島由紀夫と安部公房、アダプテーションの特徴」(大東文化大学人文科学研究所研究報告会/2022年11月)。
三島由紀夫については、史実に基づいた〈アダプテーション〉作品ともいえる演劇作品『白蟻の巣』について、先行論で見過ごされてきた虫をとりまく時代背景なども踏まえつつ分析した論考を、次の学術誌に発表した。③「三島由紀夫「白蟻の巣」論」(「國語と國文學」(62)107-121/2023年4月)。
さらに、自らの手による〈アダプテーション〉作品を多く手掛けた安部公房については、作家のその独自の思考過程を踏まえての『幽霊はここにいる』についての論考を、次の商業メディアに発表した。④「“幽霊”はここにいるのか?」(PARCO劇場『幽霊はここにいる』上演パンフレット/2022年12月)。
長く日本文学史や国語教育において常識化していた明治期前後を境とする日本文学史における断絶史観が、前指導要領から現指導要領において、教育基本法の改定とも連動するかたちで、古代から現代まで日本文化の伝統が連綿と続いているという連続史観へとパラダイムチェンジしたということを解き明かした論考を、次の海外の学術誌に発表した。①「日本文学の〈伝統〉としてのアダプテーションー国語教育における連続史観へのパラダイムチェンジー」(「日語教育と日本学研究」(19)1-14/2022年12月)。
続いて、〈日本文学〉において縦横無尽の〈アダプテーション〉作品を展開した代表的な小説家である三島由紀夫と安部公房に焦点をあて、その〈アダプテーション〉のスタイルを比較分析した論考を、次の研究集会での招待講演で発表した。②「三島由紀夫と安部公房、アダプテーションの特徴」(大東文化大学人文科学研究所研究報告会/2022年11月)。
三島由紀夫については、史実に基づいた〈アダプテーション〉作品ともいえる演劇作品『白蟻の巣』について、先行論で見過ごされてきた虫をとりまく時代背景なども踏まえつつ分析した論考を、次の学術誌に発表した。③「三島由紀夫「白蟻の巣」論」(「國語と國文學」(62)107-121/2023年4月)。
さらに、自らの手による〈アダプテーション〉作品を多く手掛けた安部公房については、作家のその独自の思考過程を踏まえての『幽霊はここにいる』についての論考を、次の商業メディアに発表した。④「“幽霊”はここにいるのか?」(PARCO劇場『幽霊はここにいる』上演パンフレット/2022年12月)。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K02892
- 体系的課題番号 : JP20K02892
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
6-
日本文学研究 (63) 107-120 2024年2月
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大東文化大学紀要〈人文科学〉 (62) 55-74 2024年2月
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日語教育と日本学研究 19(19) 1-14 2022年12月 査読有り
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大東文化大学紀要 60(60) 97-116 2022年2月
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大東文化大学教職課程センター紀要 6(6) 53-60 2021年12月
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昭和文学研究 81(81) 92-106 2020年9月 査読有り
講演・口頭発表等
1-
2021年度日本語教育と日本学研究国際シンポジウム 中国日語教学研究会上海分会 2021年11月13日