小泉 格

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アバター
研究者氏名
小泉 格
 
コイズミ イタル
eメール
itaru.koinifty.com
URL
https://kaken.nii.ac.jp/d/r/20029721.ja.html
所属
所属 北海道大学
部署
大学院理学研究科
職名
名誉教授
学位
理学博士(東北大学)
科研費研究者番号
20029721

プロフィール

北西太平洋域における新第三紀珪藻層序を確立した.
珪藻温度指数(Td´値)によって北西太平洋域の環境(表層海水温)変動を復元した.
深海掘削計画(DSDP-ODP)において堆積物(岩)の年代決定と堆積環境を復元した.
海洋環境の変動と人類の進化・文明の盛衰との関連性を実証した.
北太平洋の海洋-陸上における天然資源(珪藻土)の時空分布を解明した.

研究分野

 
 
  • 地域研究 / 地域研究 / 日本海学,環日本海域,循環と共生
  • 地球惑星科学 / 層位・古生物学 / 珪藻化石,系統進化,年代層序,未来予測
  • 環境学 / 環境影響評価 / 古海洋環境の変動性と周期性,気候変動と文明の盛衰

経歴

 
2002年4月
 - 
現在
北海道大学 名誉教授
 
2001年4月
 - 
2005年9月
北海道大学 理学部 非常勤講師
 
2000年4月
 - 
2001年3月
北海道大学 施設計画専門委員会 埋蔵文化財調査検討部会長
 
2000年4月
 - 
2001年3月
信州大学 理学部 非常勤講師
 
2000年4月
 - 
2001年3月
山形大学 理学部 非常勤講師
 
2000年4月
 - 
2001年3月
海洋技術センター 客員研究員
 
2000年4月
 - 
2001年3月
北海道大学 北ユーラシア・北太平洋域センター運営協議会 委員
 
1999年4月
 - 
2001年3月
北海道大学 総合博物館 館長(併任)
 
1998年4月
 - 
1999年3月
名古屋大学 大学院理学研究科 非常勤講師
 
1998年4月
 - 
1999年3月
九州大学 理学部 非常勤講師
 
1998年5月
 - 
1999年3月
北海道大学 高等教育機能開発総合センター 研究員
 
1997年4月
 - 
1999年3月
北海道大学 ユニバーシティ・ミュージアム専門委員会 委員
 
1995年4月
 - 
1999年3月
北海道大学 埋蔵文化財調査室 室長
 
1997年5月
 - 
1998年3月
北海道大学 高等教育機能開発総合センター 研究員
 
1997年4月
 - 
1998年3月
東京大学 海洋研究所 非常勤教授
 
1995年4月
 - 
1996年3月
北海道大学 施設部 構内工事予定地遺跡調査協力
 
1995年4月
 - 
1996年3月
京都大学 大学院理学研究科 非常勤講師
 
1995年4月
 - 
1996年3月
新潟大学 理学部 非常勤講師
 
1993年4月
 - 
1994年3月
北海道大学 入学者選抜委員会委員,入試センター試験実施委員会 総務部会部員
 
1993年5月
 - 
1993年10月
高知大学 理学部 非常勤講師
 
1992年4月
 - 
1993年3月
東北大学 理学部 非常勤講師
 
1992年4月
 - 
1992年9月
千葉大学 理学部 非常勤講師
 
1990年4月
 - 
1992年3月
北海道大学 理学研究科大学院改革構想検討委員会 委員
 
1990年4月
 - 
1992年2月
北海道大学 大学院整備(大学院地球環境科学研究科)構想検討委員会 委員
 
1989年9月
 - 
1995年3月
北海道大学 理学部 教授
 
1990年4月
 - 
1990年9月
北海道大学 教育学部 非常勤講師
 
1983年4月
 - 
1989年9月
同志社大学 工学部 非常勤講師
 
1986年5月
 - 
1989年8月
大阪大学 教養部 助教授
 
1989年2月
 - 
1989年3月
茨城大学 理学部 非常勤講師
 
1988年4月
 - 
1989年2月
文部省長期在外研究員 イギリス ブリストル大学,ドイツ フーステッド研究所
 
1987年4月
 - 
1988年3月
静岡大学 理学部 非常勤講師
 
1986年4月
 - 
1988年3月
奈良女子大学 理学部 非常勤講師
 
1983年4月
 - 
1986年10月
神戸大学 理学部 非常勤講師
 
1985年10月
 - 
1986年4月
大阪大学 教養部 講師
 
1969年5月
 - 
1985年9月
大阪大学 教養部 助手
 
1984年2月
 - 
1984年3月
奈良教育大学 教育学部 非常勤講師
 
1981年4月
 - 
1982年3月
東北大学 理学部 非常勤講師
 
1968年4月
 - 
1969年3月
日本学術振興会 奨励研究員
 

学歴

 
1960年4月
 - 
1963年3月
東北大学 理学部 地学第一学科
 
1963年4月
 - 
1965年3月
東北大学大学院 理学研究科修士課程 地学専攻
 
1965年4月
 - 
1968年3月
東北大学大学院 理学研究科博士課程 地学専攻
 

委員歴

 
2009年2月
 - 
現在
とやま国際センター  日本海学推進機構顧問
 
2005年6月
 - 
2010年3月
地球科学技術総合推進機構  IODP国内科学計画委員会委員長
 
2009年5月
 - 
2009年6月
日本海学推進機構  日本海学研究グループ支援事業審査会委員
 
2005年6月
 - 
2009年5月
日本海学推進機構  日本海学研究グループ支援事業審査会委員
 
2003年2月
 - 
2009年2月
とやま国際センター  日本海学推進機構運営委員
 
2005年2月
 - 
2007年1月
海洋研究開発機構  地球深部探査センター評価委員会委員
 
2003年11月
 - 
2004年3月
海洋科学技術センター  IODP計画委員会委員
 
2003年4月
 - 
2004年3月
海洋科学技術センター  IODP計画委員会,地球深部探査船建造技術専門部会委員
 
2000年10月
 - 
2003年10月
日本学術会議  第四紀研究連絡委員会委員
 
2000年10月
 - 
2003年10月
海洋科学技術センター  地球深部探査船建造技術委員会委員
 
2000年10月
 - 
2003年10月
日本学術会議  古生物学研究連絡会議委員
 
2000年10月
 - 
2002年3月
日本学術会議  第7回国際古海洋学会議組織委員長
 
2000年9月
 - 
2002年3月
日本学術会議  第7回国際古海洋学会議委員会委員
 
2000年11月
 - 
2001年3月
日本学術会議  北海道地区会議構成員
 
2000年4月
 - 
2001年3月
海洋科学技術センター  地球深部探査船建造技術委員会委員
 
1996年1月
 - 
2001年3月
国立科学博物館  研究報告編集委員会編集顧問
 
1993年4月
 - 
2001年3月
日本第四紀学会  評議員
 
1991年3月
 - 
2001年3月
UNESCO  太平洋地域新第三系国際委員会(RCPNS)委員
 
1989年4月
 - 
2001年3月
日本古生物学会  評議員
 
2000年2月
 - 
2001年1月
富山県  日本海学推進機構委員
 
2000年1月
 - 
2000年12月
文部省  学術審議会専門委員
 
1997年1月
 - 
2000年12月
文部省  学術審議会専門委員
 
1998年10月
 - 
2000年10月
日本学術会議  第四紀研究連絡会議委員
 
1999年8月
 - 
2000年3月
海洋科学技術センター  地球深部探査船建造技術委員会委員
 
1997年4月
 - 
2000年3月
日本地質学会  北海道支部長
 
1997年4月
 - 
2000年3月
日本地質学会  評議会議長
 
1992年4月
 - 
2000年3月
日本地質学会  評議員
 
1999年1月
 - 
2000年1月
文部省  学術審議会専門委員会委員
 
1993年10月
 - 
1999年9月
国際日本文化研究センター  運営協議員
 
1997年1月
 - 
1998年12月
文部省  学術審議会専門委員会委員
 
1997年4月
 - 
1998年3月
東京大学  東京大学(海洋研究所)(併任)教授
 
1988年4月
 - 
1998年3月
日本珪藻学会  編集委員
 
1994年10月
 - 
1997年10月
日本学術会議  古生物学研究連絡会議委員
 
1995年10月
 - 
1997年3月
北海道庁  北海道鉱物振興委員会委員
 
1995年6月
 - 
1997年3月
東京大学海洋研究所  国際深海掘削計画(ODP)国内研究連絡会委員
 
1994年11月
 - 
1996年3月
(財)水と緑の惑星保全機構  総合的な環境研究・教育の推進体制に関する専門委員会委員
 
1986年10月
 - 
1994年9月
IGCP  Project No.246 activity secretary
 
1992年2月
 - 
1994年1月
文部省  学術審議会専門委員
 
1992年1月
 - 
1992年8月
(財)原子力安全研究協会  核種移行調査専門委員会委員
 
1989年12月
 - 
1991年6月
(財)原子力安全協会  地質専門委員会委員
 
1980年
 - 
1983年
Elsevier  Marine Micropaleontology 編集委員
 

受賞

 
2017年4月
日本地球惑星科学連合 最多閲覧獲得論文賞 The Pliocene to recent history of the Kuroshio and Tsushima Currents: a multi-proxy approachi
受賞者: Stephen J. Gallagher, 北村晃寿,井龍康文,板木拓也,小泉 格,Peter W. Hoiles
 
Progress in Earth and Planetary Science 2(17) 1-23 2015年6月 [査読有り],2015年1月1日〜2016年12月31日の期間
記述分担:S.J. Gallagher-Planktonic foraminifera,
A. Kitamura-Molluscs, Y. Iry-Coral reefs, T. Itaki-Radiolarians, I. Koizumi-Diatoms, P.W. Hoiles-Benthic...
1981年1月
日本古生物学会 学術賞 上部新生界の珪藻化石による生層序学的研究
 
1984年1月
朝日新聞社 学術奨励賞(共同受賞) 最終氷期以降の日本海の環境変遷に関する研究
受賞者: 代表者:大場忠道
 

論文

 
129. Diatomite-diatomaceous sediments in the northwest Pacific area
Horizons in Earth Science Research   15 9-35   2017年   [査読有り]
Koizumi, I., and Yamamoto, H.
Quaternary International   Special Volume 1-12   2015年8月   [査読有り]
三陸沖の鮮新統〜第四系の珪藻化石に基づく海水温の変動解析は,3.5 Maの18.5℃から2.7 Maの15.1℃への海水温低下が第四紀地質時代の始まりを画する. 2.7 Maの15.1℃から2.1 Maの21.7℃へ増加した後, 1.4 Maの10.1℃へ低下している.日本海でも2.6 Maの海水温低下後, 2.6~2.0 Maに温暖化して海底堆積物は珪藻質粘土から明暗色互層の粘土に変化する. ODP Site 798の表層海水温は地球軌道要素の周期に対応した逆鋸歯状の変動を示している.
Gallagher, S.J., Kitamura, A., Iryu, Y., Itaki, Y., Koizumi, I., and Hoiles, P.W.
Progress in Earth and Planetary Science   2(17) 1-23   2015年6月   [査読有り]
黒潮は3 Maに現在 (35 °N)のような状態になったが,対馬暖流は日本海へ流入していない.3~2 Maは気候不順な過渡期であるが,海水準が現在より40m上昇していた時期に対馬暖流は沿岸域を北上していた.沖縄トラフの伸張により対馬暖流は2 Ma以降の温暖期に日本海へ流入した.1 Maに氷期/間氷期が確立した.大気海洋モデルは将来の地球温暖化により黒潮は0.3 m/sec増加し,黒潮続流は0.5 °北上するとしている.より詳細な未来予測のために高時間分解能の古海洋研究が重要となっている.
126. Allochthonous diatoms in DSDP Site 436 on the abyssal floor
Koizumi, I., and Sakamoto, T.
JAMSTEC Rep. Res. Dev.   14 27-38   2012年3月   [査読有り]
日本海溝を越えた三陸沖東方の深海平原に位置するDSDP Site 436の鮮新統下部 (490~410万年前)には,絶滅した沿岸性海生珪藻化石種と淡水生珪藻化石種が粗粒火山砕屑物,風成塵の増加,糞粒の多産などと共存している.鮮新世前期にインドネシア付近の熱帯太平洋に発達した暖水プールの温暖気候によって北方へ押し上げられて勢力を増強させた台風と黒潮−黒潮続流が陸上や沿岸域の砕屑物を日本列島の沿岸域から亜寒帯前線沿いに運搬したことを解析し議論している.
125. Oceanographic variations over the last 150,000 yr in the Japan Sea and synchronous Holocene with the Northern Hemisphere
Koizumi, I., and Yamamoto, H.
Jour. Asian Earth Sciences   40 1203-1213   2011年   [査読有り]
氷河性海水準の低下によって周囲の海洋から隔離された日本海では生物生産が減少したために,珪藻殻の減少と溶解が起こっている.珪藻温度指数による表層海水温は2万年の期間に2千年周期で変動している.14~10万年前に2.3万年の歳差周期が検出された.13.3~12.8万年前,6.0~5.3万年前,1.5~1.0万年前で海水温と海水準が増加し,12.7~11.9万年前と9千年前には暖流系海生種が増加している.完新世の表層海水温の変動は北半球の古気候プロキシと連動している.
124. 日本近海の海水温変動と北半球気候変動との共時性
小泉 格・坂本竜彦
地学雑誌   119(3) 489-509   2010年6月   [査読有り][招待有り]
完新世に北大西洋の熱塩循環は弱体化し,ロックされていたコンベア循環はオフとなり,ぐらついている.そのために,1000年スケールでは汎世界的に調和しているが,10~100年スケールで検出されたさまざまな古気候プロキシは気候変動のタイミングと周期が地域ごとに異なっている.人類が生存し続けてきた完新世における100~1000年スケールの汎世界的な気候変動のなかで10~100年スケールの気候変動の相互過程を解決することが重要である.
123. Revised diatom biostratigraphy of DSDP Leg 19 drill cores and dredged samples from the subarctic Pacific and Bering Sea
Itaru Koizumi
JAMSTEC Rep. Res. Dev.   10 1-21   2010年3月   [査読有り]
亜極太平洋のDSDP Leg 19では,珪藻軟泥−珪藻質泥のopal-Aから泥岩のopal-CTへの岩相変化がSite 186, Sites 189~191の320万年前からSites 184~185, Sites 187~188の460万年前を経てSite 192の950万年前, Site 183の1000万年前へと時間軸を斜交している.ベーリング海からドレッジされた海底堆積物の年代は北太平洋で珪藻殻沈積量が増加した1000~900万年前,700~600万年前,300~200万年前であった.
122. Paleoceanographic evolution of North Pacific surface water off Japan during the past 150,000 years
Koizumi, I., and Yamamoto, H.
Marine Micropaleontology   74 108-118   2010年   [査読有り]
東北日本太平洋側沖合における外洋性珪藻種群の殻数は,氷期から間氷期への海水準上昇による水塊混合が生産性を増強して,間氷期に多く氷期に少ない.殻数は4.1万年と2.3万年の周期で変動している.珪藻温度指数による表層海水温の温暖期はMIS 5eと1に対比される.寒冷期はハインリッヒ事件H1~6および亜氷期5bと同時期である.海水温変動の卓越周期は6万と3万年であり,次いで10万と2.3万年である.黒潮域での海水温変動は底生有孔虫殻δ18Oの変動曲線と逆の鋸歯状であるが,親潮貫入域では鋸歯状である.
121. 海洋堆積物中の微化石に基づく古環境・古気候変動−日本周辺の最終間氷期を例として−
小泉 格
地質学雑誌   115(7) 311-324   2009年7月   [査読有り][招待有り]
三陸沖合と日本海の最終間氷期 (13~7.4万年前) における表層海水温と珪藻殻数の変動が復元され,周期性が議論されている.それらのプロキシに基づく海況変動は全球的環境変動と同一の周期値であり,地球軌道要素の変動に連動していることが示された.
120. Age of significance of Miocene diatoms and diatomaceous sediments from northeast Japan
Koizumi, I., Sato, M., and Matoba, Y.
Palaeogeogrphy, Palaeoclimatology, Paleoecology   272 85-98   2009年   [査読有り]
東北日本油田地帯における第三系の模式地である男鹿半島の珪藻層序と古海洋変動が日本海ODP Leg 127の総合的結果に基づいて再検討された.その結果に基づいて,日本海側の新第三系層序と古海洋変動を日本海の生成に関連づけて議論されている.
119. Paleohydrography of the Kuroshio-Kuroshio Extension in the Tohoku area based on fossil diatoms
Koizumi, I., and Yamamoto, H.
JAMSTEC Rep. Res. Dev.   7 1-10   2008年3月   [査読有り]
東北日本太平洋側沖合の7本の海底堆積物コアで15万年前以降の珪藻群集が解析された.外洋性珪藻種の殻数は間氷期に多く氷期に少なく,41-kyrと2-kyrの周期性で変動している.珪藻温度指数は60-kyr, 30-kyr, 23-kyrで周期変動している.
118. Diatom-derived SSTs (Td´ ratio) indicate warm seas off Japan during the middle Holocene (8.2-3.3 kyr BP)
Itaru Koizumi
Marine Micropaleontology   69 263-281   2008年   [査読有り]
日本近海の表層堆積物123点に含まれる珪藻化石の温暖種と寒冷種の個体数比(珪藻温度指数)と年間表層海水温(℃)との回帰関係式が算出された.完新世中期の海水温は前後期よりも高いが,カリフォルニア沖では反対に低温である.過去1.3万年間を通じて低温−寒冷化気候の年代は100~1000年スケールにおいて多数の地域的気候変動の古気候プロキシと一致している.
117. 「日本海学」からみた富山湾研究の重要性
小泉格
月刊 海洋   (47) 8-19   2008年   [査読有り]
富山湾の学術研究は富山湾を歴史的複合体として捉える必要がある.歴史科学は富山湾の近未来を予測して対策を提言し,複合体の視座は地表の生物圏を含めた空間として北アルプス−富山平野−富山湾(海底谷)−富山舟状海盆(富山深海峡谷)の河川系と堆積物の挙動に関わる環境アセスメントである.研究成果は社会に還元され,住民の日常生活に生かされなければならない.
116. Paleohydrography of the Kuroshio-Kuroshio Extension off Sanriku Coast based on fossil diatoms
Koizumi, I., and Yamamoto, H.
JAMSTEC Rep. Res. Dev.   5 1-8   2007年3月   [査読有り]
三陸沖合の4本の海底堆積物コアで15万年前以降の珪藻化石群集が解析された.珪藻殻数は沖合より沿岸域で多く,沿岸域の珪藻群集は環境変化に強く影響されていた.混合域南縁の珪藻群集は黒潮−黒潮続流,北縁では暖水渦と親潮貫入の影響を受けていた.
115. 気候変動と文明の盛衰
小泉 格
地学雑誌   116(1) 62-78   2007年2月   [査読有り][招待有り]
過去1.5万年間を通じて海水準が高く,黒潮や対馬暖流が強く流れていた時期は太陽エネルギーの出力が強く,黒点数が多い温暖期に対応しており,その影響が日本歴史の背景にある.一方,過去6500年間の表層海水温を1000年後まで延長すると,1900年から始まった小氷期後の温暖期が終わりつつあり, 250年後には第二小氷期並になる.自然環境の寒冷化傾向の中で人間活動が放出する二酸化炭素などの温室効果ガスによる地球温暖化が加速されることで,異常気象が頻発している.
114. Diatoms in the eastern Mediterranean sapropels
Koizumi, I., and Shiono, M.
Nova Hedwigia   130 185-200   2006年6月   [査読有り][招待有り]
東地中海の珪藻質サプロペルは温暖期の181万年前のS35と127~122万年前のS5に限定される.ラミナ状でないS35はChaetoceros休眠胞子によって構成されている.一方,S5はRhizosolenia属を主体としたラミナと珪藻混合群集に石灰質ナノ化石や粘土粒子が加わったラミナの互層から構成されている.珪藻混合群集は季節的な珪藻ブルームとナイル川の洪水による晩夏の特徴種で構成されている.
113. Paleoceanographic history around the Tsugaru Strait between the Japan Sea and the Northwest Pacific Ocean since 30 cal kyr BP
Koizumi, I., Tada, R., Narita, H., Irino, T., Aramaki, T., Oba, T., and Yamamoto, H.
Palaeogeogrphy, Palaeoclimatology, Paleoecology   232 36-52   2006年   [査読有り]
津軽海峡周辺海域における3万年前以降の海況変動が珪藻化石群集に基づいて復元された.最終氷期の海水準低下が海峽東側の海底堆積物を浸食した.最終氷期最寒期~晩氷期に親潮が日本海へ流入して暗色葉理層TL4~2を形成した.海峡東側で新ドリアス寒冷期の前後に温暖気候となり,暗色葉理層が15.5~13.0万年前と11.3~10.3万年前に発達した.11.6万年前に日本海から親潮が後退した.9.5千年前に三陸沖で混合水域が形成された.8.0千年前以降に対馬暖流は太陽活動に連動して脈動化した.
112. Paleohydrography of the Kuroshio-Kuroshio Extension based on fossil diatoms
Koizumi, I., and Yamamoto, H.
JAMSTEC Rep. Res. Dev.   1 57-68   2005年3月   [査読有り]
常磐沖合の3本の海底堆積物コアで18万年前以降の珪藻化石群集が解析された.沿岸域では陸水の流入が絶滅種,淡水生種,沿岸性種の殻数に影響を与えていた.沿岸性温暖種は黒潮域で,外洋性寒冷種は沖合の黒潮続流域で増加している.地球軌道要素と氷河性海水準の変動が珪藻群集の種組成に影響を与えた.
111. Paleoceanography during the last 150 kyr off central Japan based on diatoms
Koizumi, I., Irino, T., and Oba, T.
Marine Micropaleontology   53 293-365   2004年   [査読有り]
鹿島沖の黒潮北端に位置するMD01-2421コアの過去15万年間の珪藻温度指数による表層海水温は底生有孔虫殻δ18Oの変動曲線とは逆の鋸歯状を呈している.13~10万,9~5.3万,5~2万,2万年前~現在などの3万年の期間において短周期から長周期へ変化している.MIS 5eで海水温変動の振幅が大きい.14~4.5万年前で卓越する4.8万年周期は地軸傾斜角,14~12万年前の卓越周期2~2.5万年は歳差周期に対応する.6~10.8万年周期は氷期−間氷期のくり返しによる海水準変動に相当する.
110. 「みらい」MR02-K03 PC-2の珪藻化石群集に基づく過去20万年間の黒潮系暖水の変遷
小泉 格・入野智久・三島稔明・金松敏也・山本浩文
海洋科学技術センター試験研究報告   (48) 1-9   2003年12月   [査読有り]
20万年前以降の珪藻化石群集で珪藻殻数に20-kyrの周期性が認められるとともに温暖種と寒冷種の殻数,珪藻温度指数に40-kyrの周期性が認められる. Qモード因子分析の結果は,因子1は黒潮群集,因子2は寒冷種群,因子4は温暖種群,因子3は混合水域~親潮群集である.
109. Diatom record of the late Holocene in the Okhotsk Sea
Koizumi, I., Shiga, K., Irino, T., and Ikehara, M.
Marine Micropaleontology   49 139-156   2003年   [査読有り]
過去7千年間のオホーツク海の環境変化が北緯51°の南域に位置する2本のピストンコアの珪藻化石群集に基づいて3期に区分される.(1) 6.6~4.7千年前は海氷でおおわれた状態と海氷のない公海との交互,(2) 4.7~1.3千年前は海氷が短期間なくなる公海,(3) 1.3千年前~現在は時々急速に温暖となる寒冷な公海である.海氷の無い温暖気候の時期に地域文化は拡大した.
108. Eastern Mediterranean surface water temperatures and δ18O composition during deposition of sapropels in the late Quaternary
Emeis, K.-C., Schulz, H., Struck, U., Rossignol-Strick, M., Erlenkeuser, H., Howell, M.W., Kroon, D., Mackensen, A., Ishizuka, S., Oba, T., Sakamoto, T., and Koizumi, I.
Paleoceanography   18(1) 5-1-5-18   2003年   [査読有り]
歳差運動の極小期にアジア・アフリカでは寒冷期から温暖期へ気候が移行し,夏季モンスーンが強化されて海水の成層状態が増強されて深海盆が還元状態となってサプロペルの形成が始まる.その後の表層海水温の上昇が成層状態を維持してサプロペルが保持される.
107. Late Miocene and early Pliocene biosiliceous sedimentation along the California margin
Barron, J.A., Lyle, M., and Koizumi, I.
Revista Mexicana de Cincias Geológicas   19(3) 161-169   2002年11月   [査読有り]
11.5~10.0万年前と7.6~6.5万年前にカリフォルニア海流が減速したために,沖合では生物生産が低下して生物源オパールは著しく減少するが,陸域では増加して珪藻質堆積物が形成されている.4.6~2.7万年前の沖合で珪藻殻はほとんどなく,陸域では砕屑粒子が増加する.温暖気候の鮮新世にカリフォルニア縁辺域で生物生産は減少するが,北西太平洋の高緯度域では増加している.
106. 「みらい」MR01-K02 PC-1中の珪藻化石群集に基づく最終氷期末期〜現間氷期における黒潮系暖水の変遷
小泉 格・入野智久・山本浩文
海洋科学技術センター試験研究報告   (46) 39-46   2002年10月   [査読有り]
本州東方沖MR01-K02 PC-1コア(33°05.00´N, 146°24.97´E; 水深5758 m)の2万年前以降の珪藻化石群集が小泉ら(2001)の重回帰関係による6因子,および夏季と冬季の表層海水温と塩分が算出されて,海洋環境の時代的変遷が復元された.
105. Taxonomy of Azpeitia endoi and A. tabularis (Bacillariophyta) in Middle Miocene to Recent materials from the north and northwest Pacific Ocean
Shiono, M., and Koizumi, I.
Micropaleontology   48(1) 67-78   2002年3月   [査読有り]
両種の詳細な走査型電子顕微鏡写真を検証して,Azpeitia endoiにはAzpeitia属の特徴である中央陥没孔が存在するが,Azpeitia tabularisには存在しないことから,A. endoiをA. tabularisの先祖種と規定した.
104. 北海道中央部,夕張山地に分布する中新統川端層の層序と堆積年代
川上源太郎・塩野正道・川村信人・卜部暁子・小泉 格
地質学雑誌   108(3) 186-200   2002年3月   [査読有り]
FT年代値 (13.2±0.9 Ma)と珪藻化石層序の帯区分から川端層上限は中新世後期におよぶこと,堆積盆の埋積は北から南へ進行したこと,礫質粗粒砕屑物の供給は中新世後期まで継続したこと,などが明らかにされた.
103. Diatom biostratigraphy of the Kazusa Group, Boso Peninsula, Honshu, Japan
Cherepanova, M.V., Pushkar, V.S., Razjigaeva, N., Kumai, H., and Koizumi, I.
第四紀研究   41(1) 1-10   2002年2月   [査読有り]
房総半島の上総層群国本層は太平洋地域の更新世前期/中期の模式地である.北西太平洋中緯度域における7つの珪藻基準面が見出され,そのうちの4つの基準面は国本層中部の更新世前/中期境界(古地磁気層序,C1r/C1n)の上下に2つずつ存在する.
102. Glacial Holocene environment of the southeastern Okhotsk Sea
Gorbarenko, S.A., Khusid, T.A., Basov, I.A., Oba, T., Southon, J.R., and Koizumi, I.
Palaeogeogrphy, Palaeoclimatology, Paleoecology   177 237-263   2002年   [査読有り]
最終氷期に有機炭素の流入量は季節変化した.底生有孔虫群集は12.5~11.0 kaと10~8 kaの温暖化によって変化した.生産プルームと有機物の増加は汎世界的融氷パルス1A (12.2 ka)と1B (9.3 ka)と一致している.ヤンガードリアス寒冷期(11~10 ka)で生物生産が低下して底生有孔虫群集が変化した後,温暖化は珪藻生産とオパール沈積量を増強させて酸素欠乏が起こった.
101. Taxonomy of the Azpeitia nodulifera group in late Neogene sediments from the northwest Pacific Ocean
Shiono, M., and Koizumi, I.
Diatom Research   17(2) 337-361   2002年   [査読有り]
温暖水塊に生息する主要な珪藻種群であるAzpeitia noduliferaグループは殻面の外側と中央域に粘液を分泌するrimportulaを有する.このグループの走査型電子顕微鏡で詳細な観察をおこなって,多様化と種内変異に基づく進化を検討した.
100. 珪藻化石の地球科学への貢献
小泉 格
学術月報   54(12) 62-64   2001年12月   [査読有り][招待有り]
「魚は全て珪藻から」の如く,珪藻は最も重要な第一次生物生産者であり,生態系のエネルギー源の基点である.珪藻化石は水深増加による溶解の影響を受けにくく6000 mの海底堆積物にも保存されている.珪藻土を800℃で焼成し酸処理したろ過助剤は吸着性・凝集性・イオン交換性に優れている.古くにはニトログリセリンをしみ込ませてダイナマイトが作られた.
99. 「みらい」MR00-K05 PC-1及びPC-2の珪藻化石群集に基づく最終氷期末期〜現間氷期における黒潮系暖水の変遷
小泉 格・入野 智久・山本 浩文
海洋科学技術センター試験研究報告   (44) 29-40   2001年10月   [査読有り]
本州東方沖における表層堆積物53点中の珪藻化石群集の種組成 (115タクサ)はQモード因子分析による6因子(群集型)で説明された.また変換関数法によって算出された夏季と冬季の表層海水温と塩分はこれらの各因子によって説明された.
98. Phylogenic evolution of the Thalassiosira trifulta group (Bacillariophyceae) in the northwestern Pacific Ocean
Shiono, M., and Koizumi, I.
Jour. Geol. Soc. Japan   107(8) 496-514   2001年8月   [査読有り]
Thalassiosira trifultaグループに所属する種群を走査型電子顕微鏡で観察するとともに,個々の種の層序学的な生存期間を明らかにした.この種群の多様性と進化に基づいて5.7~5.4万,5.3~4.8万,3.4~3.2万,2.5~2.2万年前の4期の事変を定義して特徴を議論した.5亜種と1新種を記載した.
97. 走査型電子顕微鏡観察による含水未固結粘土の凍結乾燥後およびオーブン乾燥後の微細組織の比較
広野哲朗・塩野正道・小川勇二郎・坂本竜彦・中島 悟・小泉 格
地質学雑誌   106(12) 909-912   2000年12月   [査読有り]
96. 海洋古環境復元における古生物学とその境界領域:総論(総特集 21世紀の古生物学の展望−復元の科学)
小泉 格
月刊 地球   (号外 29) 78-84   2000年6月   [査読有り][招待有り]
古生物(過去の地質時代に生存していた生物)学には化石類を過去の自然環境を解析し復元するために使用する地質学的分野と生物の出現・絶滅や生物の歴史(進化)に関わる生物学分野のほかに,生物の進化と環境変化との対応関係の課題がある.
95. Taxonomy of the Thalassiosira trifulta group in late Neogene sediments from the northwest Pacific Ocean
Shiono, M., and Koizumi, I.
Diatom Research   15(2) 355-382   2000年   [査読有り]
寒冷水塊に生息する優勢な中心型珪藻 Thalassiosira trifultaグループはキチン質の繊維を放出するfultoportulaと粘液を分布するrimoportulaを有する.これらの微細構造を走査型電子顕微鏡で観察して,trifultate fultoportulaを有するT. oestrupiiサブグループとそれを有しないT. frenguelliopsisサブグループに細分した.
94. Latest Quaternary oceanographic changes in the Okhotsk Sea based on diatom recordds
Shiga, K., and Koizumi, I.
Marine Micropaleontology   38 91-117   2000年   [査読有り]
オホーツク海は北太平洋中間層水の源である.19地点の表層堆積物と4本のピストンコアの珪藻化石を解析して環境変動史を復元した.2.1~1.8万年前に海氷は西側のみに存在し,東側は公海であった.中間層水の形成は増強された.1.8~1.7万年前に多年海氷は北方へ拡大した.1.7~1.1万年前に公海が南方へ拡大した.11~8千年前には多年海氷がなくなり,西側へ季節的海氷が出現し始めた.8千年前以降に現在のような公海が形成された.
93. 微化石と古海洋学
小泉 格・塩野正道
月刊 地球   22(9) 617-623   2000年   [査読有り][招待有り]
微化石は20世紀後半に層序学,古海洋環境学,古気候学などに関わって古海洋学を確立した.21世紀には微化石進化と古海洋変遷(古海洋学)との関係,および進化(微)古生物学を確立する必要がある.
92. Late Quaternary paleoceanographic changes off southern Java
Ikeda, A., Ochiai, K., and Koizumi, I.
The Quaternary Research   38(5) 387-399   1999年10月   [査読有り]
ジャワ島南方沖の珪藻化石群集,有孔虫殻δ18O, 鉱物組成を分析して,海流系の変遷を復元した.氷期に西オーストラリア海流が強化されて熱帯域と亜熱帯域の境界域は低緯度へ移動するが,間氷期には北西モンスーンの影響を受けてジャワ沿岸流が強化され,6.5~5.0万年前にホモサピエンスはウォレス線を越えた.熱塩ベルトコンベア循環によるインドネシア通過流が弱体化した3~2万年前にジャワ島沿岸域の湧昇流は強化された.
91. A study of Quaternary paleoenvironments and paleobiology in Japan
Koizumi, I.
The Quaternary Research   38(3) 209-215   1999年6月   [査読有り][招待有り]
過去10年間の研究成果は,(1)第四紀の軟体動物化石は氷河性海水準変動に起源する.(2)完新世温暖期の軟体動物と珪藻化石に4段階の変化が認められた.(3)ヒプシサーマル期と最終間氷期に2~3℃の温度上昇と2~3mの海水準上昇が認められた.(4)地震による津波堆積物が房総と三浦半島で発見された.(5) 横浜市の下部更新統小柴層中に冷湧水性化学合成生物化石群集が発見され,生きている化石が海底洞窟で発見された,ことなどである.
90. Land-ocean linkages over orbital and millennial timescales recorded in late Quaeternary sediments of the Japan Sea
Tada, R., Irino, T., and Koizumi, I.
Paleoceanography   14    1999年4月   [査読有り]
ODP Site 797の更新世コアで微化石層序,地磁気極性層序,火山灰層などによる年代決定の後,明暗層の構成要素の分析が行われた結果をモデル化し,汎世界的な氷河性海水準変動に応答したミランコビッチ周期による深層水循環や生物生産性の変動を記録していることを明らかにした.最終氷期におけるcmスケールの明暗層コントラストは100~1000年のダンスガード・オシュガー周期である.
89. The role of mat-forming diatoms in the formation of Mediterranean sapropels
Kemp, A.E.S., Pearce, R.B., Koizumi, I., Pike, J., and Rance, S.J.
Nature   398 57-61   1999年3月   [査読有り]
サプロペルS5はRhizosoleniaラミナと珪藻混合群集に石灰質ナノ化石,粘土が加わったラミナの互層から構成されている.Rhizosoleniaマットは成層した海水中の深層クロロフィル層へ栄養塩や窒素を吸収するために下降した後,光合成をするために表層へ上昇することをくり返す.マットが形成された後,海底へ沈降して保存される.珪藻混合群集は季節的な珪藻ブルームとナイル川の洪水による晩夏の特徴種で構成されている.珪藻殻のSi/Cはサプロペルの有機炭素量が珪藻殻に依存していることを示している.
88. 火・エネルギーの文明論的考察
小泉 格
石油技術協会誌   63(4) 275-281   1998年7月   [査読有り][招待有り]
はしがき,「火」の使用と人類の生存,第一次産業革命と石炭エネルギー源,第二次産業革命と石油エネルギー源,エネルギー使用の現状,エネルギー源の将来と対策,などの項目で記述した.ポスト工業文明社会の21世紀は物質的な豊かさよりも人間性を追求する精神の時代ある.確かな自己確立と創造性・芸術性を追求する社会が望まれる.
87. 大学博物館(ユニバーシティ・ミュージアム)の将来
箕浦名知男・菊池 武・土屋 篁・新井田清信・小泉 格・川村信人・三浦裕行
地学雑誌   107(6) 879-888   1998年6月   [査読有り][招待有り]
21世紀(2001年)に創基125周年を迎える北海道大学では,開学以来の全学的願望であった総合博物館(ユニバーシティ・ミュージアム)を設立することとした.先行企画としての「学術資料展示−地球惑星科学分野−」に関わった現場から将来のユニバーシティ・ミュージアムへの危惧と願望が記述されている.
86. 21世紀の深海掘削計画
小泉 格
地質学論集   (49) 227-232   1998年3月   [査読有り][招待有り]
米国のカス号による「モホール計画」,グローマーチャレンジャー号による「深海掘削計画 (DSDP)」,ジョイデスレゾリューション号による「海洋掘削計画(ODP)」などは20世紀後半に海洋科学を革新して総合科学としての「地球学」を確立した.21世紀には米国の「ODP,第4フェーズ」と日本のライザー掘削船による「OD21」が併合した「統合国際深海掘削計画(IODP)」が発足しようとしている.
85. アラビア海西部沿岸湧昇域における生物生産性と炭酸塩溶解
高橋共馬・大場忠道・小泉 格
地質学雑誌   103(12) 1162-1174   1997年12月   [査読有り]
インド洋,オマーン沖における過去200万年間の生物生産性は南西モンスーンに駆動される沿岸湧昇流に依存しており,間氷期に生物生産性は高かった.137~136万年前と93~88万年前に生物生産性が著しく低下しており,南西モンスーンが弱体化していた.
84. Pliocene carbonate accumulation along the California margin
Ravelo, A.C., Lyle, M., Koizumi, I., Caulet, J.P., Fornaciari, E., Hayashida, A., Heider, F., Hood, J., Hovan, S., Janecek, T., Janik, A., Stax, R., Yamamoto, M., and the ODP Leg 167 Shipboar Scientific Party
Paleoceanography   12(6) 729-741   1997年12月   [査読有り]
鮮新世中期(3.5~2.0 Ma)の温暖期に水深1106~4212 mでCaCO3沈積量が最大となるが,北半球氷床が形成され始める260万年前以降に減少する.CaCO3の増加はカリフォルニア縁辺域に沿って北太平洋亜熱帯ジャイロ循環と緯度方向の海洋熱移流が活発となり,沖合で湧昇流が強化されてCaCO3の生産が高まったためである.
83. 日本海溝北部三陸海底崖における中新世から鮮新世にかけての方解石セメント角礫岩
桑野 健・小川勇二郎・小泉 格・大場忠道
JAMSTEC深海研究   (13) 573-590   1997年   [査読有り]
宮古沖日本海溝陸側斜面の三陸エスカープメントから採取された石灰質角礫岩の石灰質部分は低いδ13Cであることから海底堆積物中の方解石は逆断層に沿って絞り出されたメタン酸化起源であり,角礫化作用は強い剪断作用や定方向の配列が見られないことから高間隙水圧下での水圧破砕である.源岩の地質時代が中新世~鮮新世であることから中新世以降も逆断層運動が継続されていた.
82. Ledg 160: Sapropelsの形成の謎に迫る過去500万年間の1万年単位の連続堆積記録
坂本竜彦・小泉 格
月刊 地球   (号外19) 98-105   1997年   [査読有り][招待有り]
生物生産性の高い時期に有機物の沈積が増加し,深層水の貧酸素状態の時期に有機物の多い黒色のサプロペルが保存される.個々のサプロペルはモンスーン循環の揺らぎを生成する歳差周期の極小期に形成される.歳差周期の極小期に,アジアやアフリカで夏季モンスーンが形成されて東地中海の気候変化と水塊構造が制御されてサプロペルの形成と保存に影響をおよぼす.
81. Leg 167: (California Margin) 航海
小泉 格
月刊 地球   (号外19) 127-132   1997年   [査読有り][招待有り]
中新世中~後期を通じて沿岸湧昇流による珪藻軟泥が堆積盆地の基盤地形を反映して発達している.中新世後期~鮮新世では北の地点ほど珪藻質堆積物が早くからよく発達しており,珪藻と石灰質ナノ化石の量比は数10 cm~m単位でミランコビッチ・サイクルやダンスガード・オッシュガー・サイクルに対応している.鮮新世後期~第四紀に陸域から陸源性シルトや砂の流入がタービダイトとなって堆積盆地を埋積している.
80. Mud volcanism on the Mediterranean Ridge- Initial Results of Ocean Drilling Program Leg 160
Robertson, A., Emeis, K.-C., Richter, C., Blanc-Vallerson, M.-M., Bouloubassi, I., Cramp, A., DeLange, G.J., DiStefano, E., Flecker, R., Frankel, E., Howell, M.W., Janecek, T.R., Jurado-Rodriguez, M.-J., Kemp, A.E.S., Koizumi, I., Kopf, A., Major, C.O., Mart, Y., Pribnow, D.F.C., Rabaute, A., Roberts, A., Rullkotter, J.H, Sakamoto, T., Spezzaferri, S., Staerker, T.S., Stoner, J.S., Whiting, B.M., and Woodside, J.M.
Geology   24(3) 239-242   1996年3月   [査読有り]
付加体複合体である地中海海嶺内側での世界初の泥火山の掘削である.泥火山はアフリカ・プレートとユーラシア・プレートの衝突による付加体複合体(地中海海嶺)が北方の大陸地殻へスラストしている海底斜面の沈み込み帯に位置している.泥火山はバックスラストが中新世最終期の蒸発残留岩を突き破った時に過剰な圧迫を受けていた流動性の泥砕屑物が放出されて形成された.
79. 水月湖細粒堆積物に認められる過去2,000年間の風成塵・海水準・降水変動の記録
福沢仁之・小泉 格・岡村 真・安田喜憲
地学雑誌   104(1) 69-81   1995年2月   [査読有り]
水月湖底から採取した細粒堆積物中の粘土鉱物と鉄鉱物組成の西暦年間における変動は,極域の氷床量変動を介して,中国大陸内部のレス分布域の乾湿変動,若狭湾周辺域の乾湿変動,日本海の海水準変動と連動している.しかし,若狭湾周辺域では中国大陸内部が乾燥(寒冷)して海水準が低下した時期にも湿潤化していた.
78. 海と文明−海洋環境とその文明論的意義−
小泉 格・原田憲一
月刊 地球   16(11) 639-643   1994年11月   [査読有り][招待有り]
下記7編は文部省重点領域研究計画研究「海洋環境の変動と文明の盛衰」班の3年間(1991~1994年)のまとめの一部である.外洋では氷期に気温と海水温が低下し,極と赤道間の温度差が拡大するので大気と海水の循環は強化される.大陸氷床は海洋水で涵養されるので,海水準は低下する.間氷期にはこれと逆になる.沿岸では海水準の昇降にともなう海盆の分離と統合,および陸水の流入による塩分の変化がある.
77. 日本近海における海洋環境の周期性と近未来予測
小泉 格
月刊 地球   16(11) 644-651   1994年11月   [査読有り][招待有り]
本州中部の太平洋沿岸では後氷期の開始により1,1000年前から8000~5500年前まで温暖化となった後,4500年前,3500年前,1500年前,1000年前に寒冷となる.日本海へ9500~9000年前に流入した対馬暖流は6000年前にピークに達した後,1500~2000年の周期性を示す.黒潮と対馬暖流の勢いは現在弱まりつつあるが,250年後に温暖化に転ずる不安定な状態である.
76. 西赤道太平洋,オントン・ジャバ海台の第四紀後期珪藻群集による海洋環境史
池田明洋・小泉 格
月刊 地球   16(11) 652-656   1994年11月   [査読有り][招待有り]
西赤道太平洋のオントン・ジャバ海台のODP Hole 807Aの珪藻殻数は氷期に有孔虫殻δ18Oと逆相関して増加→減少→増加に変動し,間氷期に2万年周期を示す.40万年前以降において厚い殻の珪藻種が増加した後に殻の脆弱な種が出現している.MIS 6 (17万年前)の氷期に陸域から風によって運搬された淡水生Stephanodiscus属が大量に出現している.
75. 遠州灘,西七島海嶺KT92-17, Station 14の海洋環境変動と黒潮フロント
仁科健二・福沢仁之・小泉 格
月刊 地球   16(11) 657-661   1994年11月   [査読有り][招待有り]
遠州灘沖,西七島海嶺では,最終氷期最寒時17 kaに親潮の影響下であったが,1.3~8.0 kaに黒潮前線の北上によって混合水域となり,5.0 kaに黒潮の影響下になった.石英/イライト比率から3.5kaの寒冷期と古墳寒冷期(1.5 ka)が検出された.
74. ジャワ島沖ピストンコアに記録された氷期ステージの解体プロセス
福沢仁之・落合浩志・大場忠道・小泉 格
月刊 地球   16(11) 662-667   1994年11月   [査読有り][招待有り]
ジャワ島沖P3コアの有機炭素/全窒素比率(TOC/N)は,氷期から間氷期への移行期に熱塩循環が強化されて,陸源性有機物がスンダ弧からインド洋へ流出したことを示した.熱塩循環の強化はインド洋の表層海水温を上昇させてモンスーンの活発化と大陸内部の湿潤化をもたらした.
73. 東アジアにおける更新世後期の気候変動を記録した日本海の深海堆積物
福沢仁之・小泉 格
月刊 地球   16(11) 678-684   1994年11月   [査読有り][招待有り]
ODP Sites 794, 795 (日本海北部)の更新世~完新世堆積物に認められた粘土鉱物や石英の鉱物学的特徴から過去78万年間の東アジアにおけるモンスーンと偏西風の変動が復元された.
72. 北九州からみた対馬海流
永井寛子・小泉 格
月刊 地球   16(11) 698-702   1994年11月   [査読有り][招待有り]
北九州,玉之浦と遠賀川のボーリングコア中の珪藻化石は沖合を流れる対馬暖流の消長を評価する海水準モニターである.日本海の海底コアから得られた対馬暖流の脈動は2本のボーリングコアで (1)海水準上昇期:8000, 6300年前,(2)海水準下降期:5000, 3500, 1700~1500年前の海水準変動となって記録されていた.
71. オホーツク海における最終氷期以降の海洋環境変動
志賀健司・福沢仁之・小泉 格
月刊 地球   16(11) 703-708   1994年11月   [査読有り][招待有り]
オホーツク海へのアムール河の流入量が後氷期の開始で増加して季節氷域が拡大した.1.3万年前に日本海や太平洋から表層水が突然に流入した.9~7千前に日射量が増加して融氷水の流入と温暖化が起こった.
70. ジャワ島南方沖の後期更新世深海堆積物に記録された海洋大循環の変動
落合浩志・福沢仁之・大場忠道・小泉 格
月刊 海洋   26(7) 454-457   1994年7月   [査読有り][招待有り]
ジャワ島,スンダ海溝南方の深海底コアの浮遊性有孔虫殻δ18O,砕屑鉱物量,有機炭素量,粘土鉱物の結晶度の変動は氷期−間氷期周期を反映している.氷期には海水準の低下,太平洋からインド洋への表層水の流入停止,南東モンスーンの弱体,などによって陸源性砕屑物や有機炭素が深海底へ供給されなかったために炭酸塩堆積物は溶解されなかった.間氷期には逆になる.
69. ODP, 795地点の鉱物組成からみた氷期−間氷期サイクル
福沢仁之・小泉 格
月刊 海洋   26(7) 454-457   1994年7月   [査読有り][招待有り]
日本海盆北端Site 795のブリュンヌ正帯磁極期における粘土鉱物イライトの結晶度は有孔虫殻δ18Oの変動曲線と対応することから,コア深度17mのMIS 9(0.34~0.30 Ma)に堆積物の欠落が認められる.石英/イライトとイライト結晶度との変動は一致し,イライト結晶度の良好な氷期に石英/イライトは小さく,降下した風成塵イライト量が少なかったことを示唆する.
68. 福井県水月湖の完新世堆積物に記録されたれ歴史時代の地震・洪水・人間活動のイベント
福沢仁之・小泉 格・岡村 真・安田喜憲
地学雑誌   103(2) 127-139   1994年4月   [査読有り]
過去1万年間の地震と洪水事件が明らかにされたので,それらの周期解析によって1000年未満の事件が復元されて未来予測が可能となった.また海水準上昇は対馬暖流の流入,気候の寒暖と乾湿,などのローカルからグローバルへの関連性を確立する.15世紀以降の水月湖の環境変動は人間によって自然環境が変化したモデルケースである.
67. ODP日本海の掘削試料と日本海・オホーツク海沿岸陸域第三系との比較検討
福沢仁之・小泉 格
月刊 地球   16(3) 154-163   1994年3月   [査読有り][招待有り]
日本列島は,35~30 Maに北海道東側の沈み込み帯が横ずれ断層に変化すると同時に,西側に横ずれ断層が形成されて日本海盆と千島海盆が開裂した.30~18 Maに日本海盆と千島海盆の拡大とともに深層水が侵入して生物生産量が増加した.18~13 Maに大和海盆はリフティングによって陥没した.千島海盆の拡大によって前進した千島前弧が太平洋プレートの斜め沈み込みによる西進で北海道の東西が接合した.13~9 Maに日本海の拡大と深海化が加速した.
66. 海洋環境の変動性と周期性
小泉 格
学術月報   47(47) 129-139   1994年2月   [査読有り][招待有り]
本州中部の太平洋沿岸から3本,日本海から5本のピストンコアの珪藻温度指数による表層海水温の変動がスペクトル解析と非線形最小二乗法による最適曲線当てはめ処理されて,変動の周期性が検出された後,6.5千年前以降の最適当てはめ曲線を1千年間延長させて,予測解析した.その結果,太平洋南岸紀伊半島沖では300年前から減少しつつある表層海水温が500年後まで継続する.日本海,隠岐堆の表層海水温も250年前から減少しつつあり,今後300年まで継続するが,この150年間の減少が急激である.
65. Spectral analysis of the diatom paleotemperature records at DSDP Sites 579 and 580 near the subarctic front in the western North Pafic
Koizumi, I.
Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology   108 475-485   1994年   [査読有り]
DSDP Sites 579と580の珪藻温度指数による表層海水温変動は,0~0.78 Maでの周期はSite 579の411.5-kyrと126.0-kyr,およびSite 580の467.0-kyrと136.7-kyrであり,離心率の413-kyrと95~124-kyrに相当する.さらにSite 579の41.2-kyrとSite 580の41.7-kyr周期は地軸傾斜角の41-kyrに相当する.0.78~1.8 MaではSite 580の49.7-kyrと43.6-kyrが優勢である.
64. 日本海における第四紀後期生物生産量の変動
小泉 格・坂本竜彦
月刊 地球   15(1) 12-18   1993年1月   [招待有り]
日本海における珪藻殻数の変動周期を時間目盛が異なる3本のコアでスペクトル解析した結果,時間精度に応じて,変動サイクルが異なるフラクタル構造が検出された.過去50万年間の珪藻殻数の変動周期は地軸傾斜角に近い54.2-kyr,離心率に近似の108-kyr,歳差に近い18.6-kyrなどの周期である. 過去8.5万年間は35-kyr周期が優勢である.1万年前以降に生物生産量は増加したが,溶存酸素の高い固有水によって酸化分解された.
63. Diatomaceous sediments along the Pacific coastal areas of South America and their evaluation
Koizumi, I.
Jour. Fac. Sci. Hokkaido Univ.   23(2) 227-245   1992年8月   [査読有り]
南米,エクアドル〜チリにおける珪藻質第三系は気候変動に関連した海進−海退の最終期に形成された.ペルー北端の始新統最上部Chira層は「始新世末期事件」で形成された.ペルーの珪藻質泥岩Caballas層は漸新世後期〜中新世前期である.エクアドル,ペルー,チリで優勢な珪藻質泥岩は中新世中期(14~12 Ma)に形成された.ペルーPisco-IceのPisco層は沿岸湧昇流によって形成された.
62. Paleoenvironmental changes in the Japan Sea during the last 85,000 years
Oba, T., Kato, M., Kitazato, H., Koizumi, I., Omura, A., Sakai, T., and Takayama, T.
Paleoceanography   6(4) 499-518   1991年8月   [査読有り]
隠岐堆のKH-79-3コアを総合的に研究した結果,日本海の85 ka以降の環境変遷は次の5段階に細分された.85~30 ka:九州西方域表層水の流入,30~14 ka:低塩分水の流入,14~10 ka:親潮の流入,10~8 ka:対馬暖流の一時的流入,8 ~0 ka:対馬暖流の本格的流入である.
61. 佐渡新第三系中山層の縞状珪藻質泥岩に記録された海洋変動のリズム
福沢仁之・坂本竜彦・小泉 格
月刊 地球   13 467-469   1991年   [招待有り]
佐渡島北部(大佐渡)の新第三系珪質堆積物は鶴子層(15~13 Ma)と中山層(13~4 Ma)である.鶴子層は珪質頁岩である.しかし中山層は0.05~1 mmの白黒ラミナをもつ縞状珪藻質泥岩であり,海洋変動の生層序学,古生態学,堆積学的研究を実施中である.
60. Evolutionary change in diatom morphology-an example from Nitzschia fossils to Pseudoeunotia doliolus-
Koizumi, I., and Yanagisawa, Y.
Trans. Proc. Palaeontol. Soc. Japan, N.S.   (157) 347-359   1990年4月   [査読有り]
暖流系現生種Pseudoeunotia doliolusは絶滅種Nitzschia fossilisから進化した同一系列に属するが,P. doliolusの殻面にみられる殻の非対称性は表層海水温と同調している傾向があるので,走査型電子顕微鏡で両者の微細構造を調べた.両者は全く同じ殻の構造であるが,約2 MaにN. fossilisの突出した弧状縁からP. doliolusの緩やかな弧状ないし直線状腹縁へ徐々に発達した発生学的原因に起因することが判明した.
59. The disappearance of the Coscinodiscus yabei zone in the subarctic Hokkaido region
Koizumi, I.
Jour. Fac. Sci. Hokkaido Univ.   22 577-589   1990年4月   [査読有り]
珪藻化石帯Coscinodiscus “yabei” 帯はDenticulopsis praedimorphaの絶滅とDenticulopsis dimorphaの出現の間隔帯である.この両種は寒冷種で同一系列の先祖−子孫関係にあるために,北西太平洋中緯度域では両種の出現範囲が分離しているが,亜極域の北海道では両種の出現範囲が重複していることが判明した.カリフォルニア縁辺域の南方域で2種の出現範囲は分離しているが,北方域では重複していることと同じ現象である.
58. Miocene to Pliocene marine diatoms from Caleta Herradura de Mejillones section, Chile
Koizumi, I.
Rep. Andean Stud. Shizuoka Univ.   3 17-22   1990年   [査読有り][招待有り]
南米チリ,アントファガスタ北部の海岸崖最上部の珪藻質シルト岩とラミナ状珪藻土の珪藻化石群集の地質時代は中新世最終期〜鮮新世である,ラミナ状珪藻土にはChaetoceros属の休眠胞子が優勢である.一方,珪藻質シルト岩にはThalassionema nitzschioidesを多数含んでいるが,Chaetoceros属の休眠胞子は含まれていない,下部のシルト岩には沿岸性海生種のParalia sulcataが優勢である,ことなどから海進状態の大陸棚~大陸斜面へ南方から寒冷水が侵入したと考えられる.
57. Successional changes of middle Miocene diatom assemblages in the northwestern Pacific
Koizumi, I.
Palaeogeogra. Palaeoclima. Palaeoecol.   11 181-193   1990年   [査読有り]
14.0~13.3 Maに珪藻か石群集は温暖種から寒冷種の群集組成へ変化し,13.8 Maに絶滅と出現の種数が最高となった.表層海水温の低下によって,寒冷種Denticulopsis hustedtiiは13.8 Maで急激に増加した後,12.8 Maと12.0~11.8 Maで周期的に増加している.中新世中〜後期にD. hustedtiiと沿岸湧昇流種Thalasionema nitzschioidesが増加した.緯度的海水温勾配の増加が全球規模の海水循環と沿岸湧昇流を増強させた結果である.
56. 日本海掘削と珪藻化石
小泉 格
月刊 地球   (6) 217-222   1990年   [招待有り]
ODP Leg 127によって回収された中新世後期~第四紀の珪藻質堆積物において,(1)オパールA/CT相転移境界は時間面を斜交する.(2)40の珪藻化石基準面が規定された.(3) 中新世後期~鮮新世に対馬暖流はほとんど流入しなかった.(4)第四紀の珪藻化石群集はミランコビッチ周期で規制された氷河性海水準の影響を受けていた.
55. Holocene pulses of diatom growths in the warm Tsushima current in the Japan Sea
Koizumi, I.
Diatom Research   4(1) 55-68   1989年   [査読有り]
日本海を南北に縦断する3本のピストンコアにおける珪藻温度指数は完新世を通じて4回の増加と減少が認められる.(1) 8~6 kaにヒプシサーマル(気候最温暖期)となった後,5 kaに海水準の低下とともに減少する.(2) 4.0 kaの増加後,3.0 kaに減少する.(3) 2.5 kaの増加後,1.5 kaに減少する.(4) 1.0 kaに増加した後,現在へ減少する.これらの1000年単位での対馬暖流の消長はヨーロッパアルプスにおける森林限界線の周期的変動に連動している.
54. Marine transgressions on the Pleistocene Pecangan Formation in the Sangiran area, central Java, Indonesia
Yokoyama, T., and Koizumi, I.
Palaeogeogr., Palaeoclimatol., Palaeoecol.   72 177-193   1989年   [査読有り]
ジャワ島中部のサンギランには火山性堆積物のKabuh層と粘土や珪藻土,火山灰層,火山砕屑物を挟在したPecangan層(1.87~0.73 Ma)が分布している.Pecangan層の古地磁気,珪藻化石,電気伝導度が分析された結果,4回の海進が検出された.(1)最初の海進は1.5 Maであり,次はJaramilloイベント前後の3回(1.3 Ma, 0.97~0.90 Ma, 0.65 Ma)である.(2)これら4回の海進は氷河性海水準変動に対応している.
53. Early Miocene proto-Japan Sea
Koizumi, I.
J. Paleonto. Soc. Korea   4 6-20   1988年   [査読有り][招待有り]
朝鮮半島や能登半島,西南日本や東北日本の各地から産出する18 Maより古い時代の冷涼な気候下の落葉広葉樹で特徴づけられる阿仁合型植物化石群集にともなう淡水生珪藻化石群集とその後の温暖気候を反映した常緑広葉樹の台島型植物化石群集にともなう汽水生珪藻化石群集を分析した.これらの植物群が交代する時期に日本海が拡大して南方から暖流が流入したと考えられるので,日本海の形成を珪藻化石から検証することが可能である.
52. 古気候変動と海流系変動の記録者としての浮遊性微化石
小泉 格
月刊 地球   9(12) 712-719   1987年12月   [招待有り]
モンスーン気候に関連したインド洋北部における最終氷期以降の古海洋変動を浮遊性微化石に基づいて,(1)海水温−海流循環系,(2)塩分,(3)湧昇流,などに関する最近の研究成果を紹介した.CLIMAP計画の成果をODP Leg 117にどう活用するかが成功の鍵である.
51. 浜名湖の珪藻遺骸群集
高橋 豊・小泉 格
地質学雑誌   93(6) 419-429   1987年6月   [査読有り]
浜名湖の表層堆積物中の珪藻遺骸群集34属86種12変種を,Jaccard係数マトリックスに基づく試料間と種間のクラスター解析を群平均法で行ってデンドログラムを作成した.珪藻遺骸群集は水域によって,1湖北群集,1-1河口群集,1-2北西湖岸群集,1-3湖東湖岸群集;2湖央群集;3湖南群集,3-1湖南岸群集,3-2湖口群集,などに区別される.Shannon-Weaver指数で算出された遺骸群集の多様性は湖北の舟状湖盆を取り巻く斜面部で高くなっている.
50. 完新世における対馬暖流の脈動
小泉 格
第四紀研究   26(1) 13-25   1987年5月   [査読有り]
日本海の隠岐堆と十三湖沖のピストンコアの完新世(1.1 Ma以降)の珪藻温度(Td)指数を100~1000年の時間精度で解析した結果,Td値は酸素同位体比の表層海水温,海水準変動,本州の植生変化に対応していることが判明した.Td値が減少した寒冷期の5000, 3000, 1500年前には海水準が低下している.8000年前に対馬暖流が本格的に流入し始めて6000年前にヒプシサーマル(気候最温暖期)となる.2000年前は弥生温暖期,1000年前は奈良・平安・鎌倉温暖期である.
49. Postglacial environmental change of the Pacific Ocean off the coasts of central Japan
Chinzei, K., Fujioka, K., Kitazato, H., Koizumi, I., Oba, T., Oda, M., Okada, H., Sakai, T., and Tanimura, Y.
Mar. Micropal.   11 273-291   1987年   [査読有り]
本州中部の太平洋沿岸に沿うコア3本の微化石群集と有孔虫殻δ18Oは,黒潮前線が33°Nを13 ka, 34.6°Nを10 ka, 36°Nを7 kaに通過した後,5.5 kaに34.6~33°Nへ戻ったことを示した.親潮は36~34.6°Nへ11~10 kaに進出した.底生有孔虫殻のδ18Oは14~11 kaで著しく変動している.
48. 中新世の珪質堆積物と海洋事件
小泉 格
月刊 海洋科学   18(3) 146-153   1986年3月   [招待有り]
西南日本や東北日本における19.0~17.5 Maと13.3~9.0 Maの珪質堆積物は寒冷化気候による底層流−湧昇流の強化が生物生産を増強させた結果である.一方,16.0~14.5 Maの珪質堆積物は温暖気候時に日本列島の折れ曲がりが西南日本の右回りと東北日本の左回りを引き起し,日本海が拡大して暖流が日本海へ流入した結果である.これらの構造運動と海洋事件は珪藻化石群集の種組成に反映されている.
47. Pliocene and Pleistocene diatom datum levels related with paleoceanogarhy in the northwest Pacific
Koizumi, I.
Mar. Micropaleontol.   10 309-325   1986年   [査読有り]
亜極前線をはさんで亜熱帯域の南北にSites 578と579,亜極域にSite 580が位置する.赤道太平洋で普遍的な珪藻種は亜極域でも産出範囲(レンジ)が大幅に変化しないが,レンジの短い亜熱帯種は亜極前線を越えた高緯度域でレンジが縮小し,亜極域の全ての種は亜極前線を越えた南方域でレンジは短縮する.亜極前線の南北移動として現れた古気候変動が珪藻化石種のレンジに反映されている.
46. Late Neogene diatom temperature record in the northwest Pacific Ocean
Koizumi, I.
Sci. Rep. Col. Gen. Educ. Osaka Univ.   (34) 145-153   1986年   [査読有り]
北西太平洋中緯度域を南北に縦断するDSDP Sites 578~580の珪藻温度(Td)指数による表層海水温の変動は有孔虫殻δ18Oや炭酸塩層序と一致している.Sites 579と580の3.15, 2.45, 2.00,1.60, 0.90 Maに表層海水温は著しく低下している.亜極前線はSites 570と580の間に位置しているので,南方Site 570のTd値の変動幅は大きいが,北方Site 580の鮮新世後期〜更新世でTd値は低く振幅幅は小さい.
45. ナカマチクジラ (マッコウクジラ科)の産出層準の微化石(珪藻)年代
小泉 格・照沼義夫
地質学雑誌   91(11) 805-807   1985年11月   [査読有り]
茨城県久慈川支流の谷津川水門わきの崖から産出した歯クジラ「ナカマチクジラ」は珪藻化石層序のDenticulopsis praedimorpha帯(13.5~12.9 Ma)に属し,南極氷床の形成・拡大による氷河性寒冷気候が始まった時期である.
44. 日本近海海底の最終氷期堆積物
小泉 格
月刊 地球   7(6) 338-343   1985年6月   [招待有り]
日本列島周辺海域から採取された海底堆積物の珪藻温度指数(Td)は太平洋沿岸の遠州灘沖で14 ka, 房総沖で10 ka, 鹿島沖で7 kaに黒潮前線が通過した後,8, 4.5, 2 kaに寒冷化したことを示す.一方,日本海では50 kaに東鮮暖流が流入した後,10~8 kaに黒潮分流が日本海へ間欠的に流入した.対馬暖流の成立は8 ka以降である.
43. Diatom biochronology for late Cenozoic northwest Pacific
Koizumi, I.
Jour. Geol. Soc. Japan   91(3) 195-211   1985年3月   [査読有り]
北西太平洋中緯度域におけるDSDP Sites 578~580の鮮新世〜更新世の珪藻基準面(18)を古地磁気層序に対応づけた.さらにDSDP Sites 438, 581, 192の堆積速度曲線において中新世基準面(41)を古地磁気層序に対応づけた結果,中新世〜更新世の珪藻基準面(59)の絶対年代値を古地磁気年代尺度から算定できた.基準面の信頼度を3段階に区分した後,北西太平洋の珪藻帯(19)を新たに規定するとともに従来の珪藻帯との対応関係を議論した.
42. 珪藻−KH–79–3, C–3コアの解析を中心にして−
小泉 格
月刊 地球   6(9) 547-553   1984年9月   [招待有り]
隠岐堆コアの珪藻化石群集は73.0~65.5 kaと 53.0~46.0 kaにNeodenticula semainaeとThalassiosira trifultaが増加することから北方冷水(親潮) の流入が示唆される.同様な海況は40.0, 37.0~32.5, 15.5~13.5 kaにも存在する.23.5~17.5 kaに低塩分浅海性寒冷種と淡水生種の出現により海水準低下と低塩分化が示唆される.
41. 古環境変遷史−KH–79–3, C–3コアの解析を中心にして−
大場忠道・大村明雄・加藤道雄・北里 洋・小泉 格・酒井豊三郎・高山俊昭・溝田智俊
月刊 地球   6(9) 571-575   1984年9月   [招待有り]
隠岐堆コアの総合的研究(ウランとトリウム同位体,有孔虫,石灰質ナノ化石,放散虫,珪藻,有孔虫殻の酸素と炭素同位体比,風成塵,炭酸塩補償深度)の結果に基づいて,最終氷期(85 ka)以降の日本海の古海洋環境の変遷史が紹介されている.
40. 北西太平洋の古海洋環境
小泉 格
岩波 科学   53(7) 456-461   1983年7月   [査読有り][招待有り]
DSDP水圧式ピストンコアラー(VLHPC)を解説した後,北西太平洋中緯度域のLeg 86, Sites 578~581における中新世中期以降の炭酸塩含有量,有孔虫殻δ18O, 微化石群集の種組成,などに基づく気候変動とイオリアン粒子による大気循環の周期性が海洋環境の変遷を復元するために重要であるとした.
39. DSDP 第86次航海の成果−海洋古環境とK-T境界の解析− 
小泉 格
NOM   (9) 49-51   1982年12月   [査読有り]
DSDP Leg 86は北西太平洋のシャッキー海膨からK/T境界の連続断面を回収することと新第三紀以降の亜極前線の南北移動を復元することである.Site 577ではK/T境界が石灰質ナノ化石軟泥として3 holesで連続的に回収された.シャッキー海膨東側のSite 576からは外洋性粘土,石灰質軟泥,チャートが回収された.Site 578では堆積物中の生物源成分の割合によって堆積物の色合いが変化する.Sites 579と580は亜極前線の南北に位置している.
38. Late Quaternary diatoms of the Bellinshausen Basin, Antarctic Ocean
Koizumi, I.
Rep. Tech. Res. Cent. Japan Nat. Oil Corp.   (16) 75-90   1982年10月   [招待有り]
南極半島の太平洋側ふもとのベリングスハウゼン海(水深3937~4859 m)から採取された3本のピストンコア(コア長3.54, 4.90, 6.26 m)の珪藻化石群集はNitzschia kerguelensis帯(330~0 ka)に属する.全種のリストが表示された.
37. 日本およびその周辺における海成珪藻質堆積物の分布と堆積環境
小泉 格
月刊 地球   4(8) 485-491   1982年8月   [招待有り]
日本列島の日本海沿岸地帯には中新世中〜後期の珪質堆積物が分布している.珪藻化石群集の種組成に基づいて,これらの厚い珪質堆積物は多島海の大陸斜面上において暖流と寒流とが周期的激しく混合した湧昇流によって生成された.
36. 天皇海山列−オブルシェリフ海膨のテクトニクス
小泉 格
月刊 海洋科学   14(3) 146-150   1982年3月   [招待有り]
DSDP Leg 55は北太平洋の真中を南北に縦断しているハワイ諸島−ハワイ海嶺−天皇海山列−オブルシェリフ海膨,明治ギョーを生成したハワイ・ホットスポット(アセノスフェアのメルテング・アノマリー) 起源を明らかにした.ハワイ海嶺−天皇海山列の屈曲点は43 Ma,天皇海山列−オブルシェリフ海膨の屈曲点は68 Maである.ハワイ・ホットスポットは天皇海山列において南へ7°移動した後,現在のハワイ島に固定したと考えられた.
35. 珪藻生層序にもとづく北太平洋底のハイエイタス
小泉 格
月刊 海洋科学   13(2) 95-100   1981年2月   [招待有り]
北太平洋中〜高緯度域の広い範囲に分布するDSDPコアにおいて中新世最終期〜鮮新世前期のハイエイタスが珪藻示準面によって確認された.その原因は南極氷床の拡大が汎世界的に50~70mの海水準低下をもたらすとともに,南極底層水を形成して南極底層流の循環を活発化させたことによって生じた.
34. 珪藻群からみた日本における初−中期中新世の海洋古環境
小泉 格
化石   (30) 87-100   1981年2月   [査読有り]
北太平洋の中新世前〜中期における珪藻種の出現と絶滅(基準面)は汎世界的な気候変動に対応している.中新世前期終り(16~15 Ma)の温暖化と同時に漸移域に出現した温暖種は中新世中期初め(14 Ma)の寒冷化エピソードを生きぬいたが,中頃(12.5~11.5 Ma)の寒冷化で低〜中緯度域で一斉に消滅している.中新世中期中頃の寒冷気候が珪藻群集に新旧の交替をもたらしている.
33. 白亜紀の珪質微化石−珪藻と珪質鞭毛藻−
小泉 格
化石   (29) 37-41   1979年10月   [査読有り][招待有り]
長期間の埋没と続成作用によって殻が溶解しているために,系統だった層序学的研究は困難であるが,深海掘削計画(DSDP)による海底コアとして白亜紀の珪藻軟泥や珪藻質粘土が回収されている.きめ細かい研究によって分化や進化に関わる層序学的・分類学研究を促進する必要がある.
32. 天皇海山群の成因と歴史をさぐる
小泉 格・高山俊昭・河野 長
月刊 海洋科学   11(9) 749-755   1979年9月   [招待有り]
DSDP Leg 55は天皇海山列がハワイ・ホットスポット起源であることを実証した.推古海山の古緯度は26.9°±.5°Nで現在地やハワイ島のキラウェアとは異なるので,自転軸に対して固定していない.玄武岩直上の生物源炭酸塩堆積物はBryozoan-Algal相で,ハワイ島より清涼な海域で形成された.中新世〜第四紀の外洋性堆積物には底層流の消長に関連したハイエイタスや堆積速度の変化がみられる.
31. 海底と陸上を総括した微化石層位の1例
小泉 格
月刊 地球   1(3) 226-229   1979年3月   [招待有り]
日本列島における珪藻化石による帯区分の境界や基準面の設定には分布地域ごとの範囲(レンジ)が関与してくるので時間斜交が生じるために,古地磁気層序や放射性同位体比による絶対年代値に関連づけることによって,相互に依存し合いながら汎世界的に適応できる複合時間尺度を作成する必要がある.
30. 日本海の地史−堆積物と微化石から−
小泉 格
研究連絡誌「日本海」   (10) 69-90   1979年3月   [招待有り]
最古の海底堆積物は大和海嶺RC12-ピストンコアの中新世後期の珪藻質泥岩である.類似の珪藻質泥岩は日本列島の日本海側陸域に広く分布しており,珪藻化石群集は温暖群集である.しかしDSDP Leg 31の大和海嶺北東端Site 302の中新世後期は粘土層であり,地震波探査の下部不透明層に相当する.中新世/鮮新世境界にはハイエイタスが多く,前後は寒冷群集である.鮮新世以降の地史復元にはDSDPコアが有用である.

Misc

 
微化石による気候変動と未来予測
小泉 格
學士會会報   923 78-84   2017年3月   [依頼有り]
日本周辺海域における珪藻プロキシによる百−千年スケールの表層海水温の変動は北半球の古気候変動と連動している.地域の実質的データを収得・蓄積して,地球全体の環境変動との関連を解きあかすことが必要である.3,300年前に始まった自然環境の寒冷化気候にも関わらず,20世紀以降の人為的地球温暖化が生じている.
Where northern land and ocean meet- Island Arc-Rocks, Minerals, Ore Deposits, Fossils, Strata, and Their History
The Hokkaido University Museum
Exhibition of Academic Specimens-Earth Science-   1-46   2004年3月
「北の大地が大洋と出会うところ−アイランド・アーク−岩石・鉱物・鉱床・化石・地層とそれらの歴史」(1994年)の英語版.
近況4題
小泉 格
日本学術会議 北海道地区会議ニュース   (35) 4-5   2002年3月   [依頼有り]
(1)第7回国際古海洋学会議(ICP 7)が9月16~22日に札幌メディアパーク・スピカで395名が参加し開催された.(2)平成13年度の「国際生物学賞」を英国ケンブリッジ大学の古生物学者Harry B.Whittingtonが受賞したことから「学術月報」57 (12)を「古生物の科学」の特集号とされた.(3)第四紀研究連絡委員会は「日本人と日本文化の源流」を主催した.(4)「日本海学」の第2回シンポジュウム「文明と海−地中海と日本海」が大阪で開催された.
第7回国際古海洋学会議(ICP7)-日本学術会議が札幌メディアパークでの開催を主催-
小泉 格
日本学術会議 北海道地区会議ニュース   (34) 7-8   2001年3月   [依頼有り]
標記の国際会議は国際第四紀学連合(INQUA)と国際古生物学会(IPA)の合同組織が主催国の協力のもとに3年ごとに開催される.大西洋周辺国以外での最初の開催である.また日本学術会議が地球惑星科学の国際会議を主催するのは1992年の第29回萬国地質学会議(IGC)以来のことである.
科研費(特定領域),自然環境班「自然と文化的古環境」,4年間の成果報告
小泉 格
日本人と日本文化−その起源をさぐる,ニュースレター   (16) 4-4   2001年   [依頼有り]
班内を横断する共通テーマの研究成果として,(1)大気−陸上−海域の関連性,(2)ヒトが日本列島へ移動してくる際の「海峡・陸橋」の問題,(3)植物栽培化や動物家畜化の起源とその必然性の検討,(4)日本列島へのヒトの渡来時期とルートの検討,などがある.
総長裁量経費による「札幌キャンパスの自然と文化史」
小泉 格
北海道大学総合博物館ニュース   (2) 5-5   2000年   [依頼有り]
札幌キャンパス内の復元された古河道と古湿地に続縄文時代遺跡,擦文時代遺跡,それらからの土器片出土点,遺跡保存庭園,樹木類などが記入された.
モデルバーン等の一般公開について
小泉 格
北海道大学総合博物館ニュース   (2) 3-3   2000年   [依頼有り]
「モデルバーン等の一般公開に関するワーキンググループ」(委員長 大田原高昭教授)の答申(1999年12月24日)を受けて,総合博物館の運営委員会に「モデルバーン等の一般公開に関する専門委員会」を設置した.
北海道大学総合博物館における「情報メディア」
小泉 格
北海道大学情報ネットワークシステム広報誌   (49) 1-4   2000年   [依頼有り]
総合博物館には資料基礎研究系,資料開発研究系,博物館情報メディア研究系の3つの研究系がある.「博物館情報センター」は多様な情報の入力方法,データベースの格納方法,検索方法,検索結果の表示方法,などに対するマルチメディア技術の活用が課題である.
博物館と図書館
小泉 格
北海道大学付属図書館報,楡蔭   (106) 1-5   2000年   [依頼有り]
基盤である「物」を取り扱う所が「博物館」であり,研究結果を「文字」とした書物や本を取り扱う所が「図書館」であるとすれば,物から文字への進展が重要であるので,図書館が無料で博物館が有料であることを是正しなければならない.
北海道大学総合博物館
小泉 格
北海道大学国際交流委員会,2000, 北大ニュース   (14) 2-2   2000年   [依頼有り]
設立のいきさつ,「北方圏」をキーワードとした博物館,サテライトとしての博物館,博物館の組織と内容,などの項目で解説している.
第2回総合博物館公開シンポジュム「アジアの恐竜研究・現状と将来展望」を開催
総合博物館(小泉 格)
北大時報   (552) 7-7   2000年   [依頼有り]
2000年2月26日学術交流会館で,博物館の初代客員教授(鳥盤類恐竜の分類と恐竜断片骨標本による同定の権威であるワイシャンペルJohns Hopkins大学教授)と国内の主要な恐竜学研究者が講演と討論を行った.
特集1 シンポジュム「北東アジアの自然と文化史」,オホーツク海の海洋環境
小泉 格
日本人と日本文化−その起源をさぐる,ニュースレター   (12) 10-10   2000年   [依頼有り]
オホーツク海へ流入する宗谷暖流は高温・高塩分であるために,沖合のオホーツク海表層低塩分・中冷水と潮境を形成する.宗谷暖流は夏季に沖合30 kmまでを流れるが,冬季には流氷の下で潜流となる.
紹介 層序学と堆積学の基礎(Basics of Physical Stratigraphy and Sedimentology),ウィリアム J. フリッツ/ジョニー N. ムーア,訳者:原田憲一
小泉 格
日本地質学会News   (2) 5-5   1999年   [依頼有り]
書評 兼岡一郎:年代測定概論
小泉 格
化石   (66) 62-62   1999年   [依頼有り]
全学共通コアカリキュラムの具体的構築
阿部和厚・小笠原正明・西森敏之・細川敏彦・吉野悦雄・白取佑司・山口佳三・小泉 格・高杉光雄・小林 甫・波多野隆介・坂井昭宏・長谷川淳
高等教育ジャーナル−高等教育と生涯学習−   (6) 77-90   1999年   [依頼有り]
北海道大学のコアカリキュラムの検討と実施は,北海道大学の教育理念(開拓者精神,国際性,全人教育,実学の重視)を具体的に達成することである.カリキュラムの改革は,教授型から学習型への転換によって課題を見付けて解決する能力の育成とメディア利用教育によって社会と連携した学習である.
北海道大学総合博物館のめざすもの
小泉 格
北海道大学総合博物館ニュース   (1) 4-4   1999年   [依頼有り]
(1)インターファカルティの場として大学改革を推進,(2)新たな研究体制の場,国際学術情報交流の場としての先導的学術研究の基盤を整備,(3)新しい博物館学を確立・構築する場,北方圏の重要性を認識する場としての自然・文化の保存・伝承,(4)リフレッシュ教育・生涯学習の場,体験学習の場として開かれた大学の実現,などである.
総合博物館誌の発刊にあたって
小泉 格
北海道大学総合博物館ニュース   (1) 1-1   1999年   [依頼有り]
トピックス ジャワ島南方沖における第四紀後期の海流変動
小泉 格・池田明洋
日本人と日本文化−その起源をさぐる,ニュースレター   (8) 13-13   1999年   [依頼有り]
海底堆積物コア中の珪藻化石群集を解析して,5万5000年前にインドネシア通過流が停止してジャワ沿岸流が強化されたことを見出した.飛び石伝いにボートや筏でウォレス多島海を越えてスンダ大陸からサフル大陸へ移住した.
書評 藤岡換太郎 著:深海底の科学−日本列島を潜ってみれば
小泉 格
化石   (64) 61-61   1998年   [依頼有り]
博物館構想
小泉 格
北海道大学留学生センターNEWS   (19) 1-1   1998年   [依頼有り]
全学部に共通するコアキャリキュラム−全学教育は校風をつくる−
阿部和厚・小笠原正明・小泉 格・新田孝彦・吉野悦雄・高杉光雄・波多野隆介・山口佳三・小林 甫・白取佑司・西森敏之・細川敏彦・長谷川淳・坂井昭宏
高等教育ジャーナル−高等教育と生涯学習−   (4) 1-13   1998年   [依頼有り]
北海道大学のコアカリキュラムを構築するために,(1)各学部における一般教育の重視と実施体制の確立,(2)リベラルアーツの重要性の認識,(3)教養科目の分類整理と体系的履修体制の検討,(4)各学部における教養科目支援体制の確立,(5)教養コースの設立,(6)全学教育カリキュラムの実地体制,などが必要である.
教養教育におけるコアの基本的概念
小泉 格
北海道大学高等境域機能開発総合センター,センターニュース   (16) 1-3   1998年   [依頼有り]
一般教育と全学教育,自然科学としての教養科目について記述した後,教養コースとして期待されるテーマは,教養科目で総合・統一化されなかった人文科学・社会科学・自然科学を横断する学際的・学貫的テーマであるとして,具体的な例が記述されている.
地球環境を語らずしてヒトの移動は語れない
小泉 格
歴史街道   (10月) 120-123   1997年10月   [依頼有り]
海流から探る地球環境の変化
小泉 格
ざ・さいくる   (69) 6-9   1997年10月   [依頼有り]
下記の項目について解説している.(1)海流はなぜ起こる,(2)海流の多様化はパンゲア分裂で始まった,(3)赤道循環流と温暖化,(4)南極循環流と北大西洋中・底層水,(5)気候のペースメーカーは北半球へ,(6)1周2千年のベルトコンベア,(7)ミランコビッチ・サイクル,(8)日本海は地球の海の共鳴箱,などである.
「日文研」から学んだこと
小泉 格
日文研究,国際日本文化研究センター創立10周年記念特別号   (17) 91-93   1997年   [依頼有り]
特集 第1回シンポジュム「日本人と日本文化の起源−どこまでわかっているか−」,日本列島周辺海域における最終氷期以降の環境変動
小泉 格
日本人と日本文化−その起源をさぐる,ニュースレター   (2) 3-5   1997年   [依頼有り]
最近1万年間の黒潮と親潮は日射量の影響によって1500~2000年周期で脈動している.過去8万年前までの最終氷期を通じてはボンド・サイクルと呼ばれる数千年ごとに5~7℃以上の突然かつ急激な気温変動が数百年間の寒冷化と数十年の急激な温暖化のダンスガード・オシュガー・サイクルから構成されている.
Books 自然環境学はこれ1冊,トマス・レヴェンソン著/原田 朗 訳「新しい気候の科学」,住 明正ら著「岩波講座 地球惑星科学II 気候変動論」
小泉 格
日本人と日本文化−その起源をさぐる,ニュースレター   (1) 8-9   1997年   [依頼有り]
座談会−今なぜ日本人と日本文化の起源か
小泉 格・馬場悠男・春成秀爾・千田 稔・尾本恵一
日本人と日本文化−その起源をさぐる,ニュースレター   (創刊準備号) 3-7   1997年   [依頼有り]
科研費重点領域「日本人と日本文化の起源」の共同研究は自然環境班,人類学班,考古学班,文化班,総括班から構成されている.時間と自然環境の枠組みにヒト(日本人)の移動と定住,旧石器や縄文土器の文化と日本文化,などを設定して,各班からの仮説を実証していく学際研究である.
北の大地が大洋と出会うところ−アイランド・アーク−岩石・鉱物・鉱床・化石・地層とそれらの歴史
北海道大学総合博物館
北海道大学総合博物館学術資料展示−地球惑星科学分野−   1-40   1994年4月   [依頼有り]
総合博物館の先行企画としての展示公開にともなって発行された40頁のパンフレットである.アインシュタインドーム3階フロア周辺に,先カンブリア代から第四紀までの地質時代の代表的な示準化石を展示している.その右側の資料展示室には大型哺乳類と恐竜の化石,空知−エゾ帯と日高帯の岩石,海底堆積物,北海道産の新鉱物と金属鉱石,地下資源などが展示されている.
海洋環境の変動と文明の盛衰
小泉 格
季刊誌「文明と環境」   (4) 20-31   1992年   [依頼有り]
1991年度の研究活動として,日本列島の気候・植生に重大な影響を与え,ひいては日本文明の盛衰に決定的な影響をもたらした日本海の環境変動を,ODP Leg 127による海底堆積物コアにおける鉱物・化学組成,基礎生産量・陸上起源有機物付加量,珪藻化石群集,有孔虫群集,有孔虫殻δ18O,などの変動を過去70万年間において明らかにした.
海洋環境変動の復元
小泉 格
季刊誌「文明と環境」   (1) 31-37   1991年   [依頼有り]
海洋域における過去数10万年間の海況変遷史を探る方法は,海底堆積物中の微化石,有機炭素量,粒度,火山灰,安定同位体比,などの分析と年代測定である.更新世の間氷期は1~1.2万年の継続期間であったので,現間氷期はすでに終わりつつある.しかし長さ2500年の小氷期周期によれば,250年前は小氷期最盛期であったので,小氷期はまだ終わっていない.
石井沢ルートにおける珪藻層序の再検討
小泉 格
棚井敏雄(編),北海道の新第三系の生層序,研究連絡紙「北海道新第三系層序の諸問題」   21-22   1982年   [査読有り][依頼有り]
北海道東部の新第三系の珪藻層序
小泉 格
棚井敏雄(編),北海道の新第三系の生層序,研究連絡紙「北海道新第三系層序の諸問題」   (2) 26-27   1981年   [査読有り][依頼有り]
築別川・問寒別川ルートの珪藻化石の検討
小泉 格
棚井敏雄(編),北海道の新第三系の生層序,研究連絡紙   (1) 10-11   1981年   [査読有り][依頼有り]
天皇海山群の成因と歴史を探る−国際深海掘削計画第55次航海−
小泉 格
大阪大学教養部部内報   (6) 3-4   1978年   [依頼有り]
過去2回の乗船参加と成果が認められてか,この後の日本近海での掘削航海の露払い役を主席研究者として仰せつかった.天皇海山列の最北端にLeg 19 (1971年)で明治海山と今回は用明海山を命名する機会に恵まれた.最大の目標であった「ハワイ・ホットスポット」説を実証し,ホット・スポットは固定されていないことを明らかにした.
深海掘削計画(DSDP)の最近の成果(第26-30節)
小泉 格
月刊 海洋科学   5 52-57   1973年   [依頼有り]
深海掘削計画(DSDP)の最近の成果(第21-25節)
小泉 格
月刊 海洋科学   5 55-61   1973年   [依頼有り]
深海底を掘削する話
小泉 格
大阪大学教養部報 待陵   (12) 8-8   1971年   [依頼有り]
北大西洋高緯度域におけるLeg 12 (1970年)に次いで,北太平洋高緯度域の掘削航海が1971年夏季のLeg 19として選定された.この海域で掘削・回収した堆積物の年代決定には珪藻化石層序が有力手段であるので,乗船参加が招聘された.1968年に始まったばかりの深海底を掘削する目的と方法,これまでの成果を解説し,Leg 19による掘削航海の概要を記述した.
深海掘削計画(DSDP)の最近の成果(第13-16節)
小泉 格
月刊 海洋科学   3 45-50   1971年   [依頼有り]

書籍等出版物

 
56. Horizons in Earth Science Research, Volume 15
Veress, B., and Szigethy, J. (eds.), Koizumi, I., and Yamamoto, H. (担当:分担執筆, 範囲:Diatomite-Diatomaceous Sediments in the Northwest Pacific Area)
New York:Nova Science Publishers   2017年   ISBN:978-1-63485-696-6
北西太平洋の日本周辺海域には珪藻軟泥,石油・天然ガスやメタンハイドレート,鉱物資源などが広範囲に分布している.深海掘削計画による海底の天然資源に関する知識を活用して,陸上の地下資源を再開発する海洋−陸上の一体化が重要となる.
55. 鮮新世から更新世の古海洋学−珪藻化石から読み解く環境変動
小泉 格
東京大学出版会   2014年10月   ISBN:978-4-13-066711-1
未来の気候を予測するために重要な過去500万年間の気候変動を解説した本邦初の出版書である.温室型地球が実在した最新の鮮新世温暖期,鮮新世から更新世への移行期における北半球氷床の形成と拡大,現在を含む更新世氷河時代の気候を解説した後に,未来の気候予測を展開.地球温暖化が顕著になった40万年前,13万年前,1万年前の地球環境を解明するために重要な古気候プロキシと気候モデルを解説した.7月名古屋で開催される「INQUA2015」での必読書である.
54. Diatoms
Bour, F.C. (ed), Koizumi, I., and Yamamoto, H. (担当:分担執筆, 範囲:Paleoceanography since the warm Pliocene epoch in the mid-latitudes of the northwestern Pcific Ocean)
New York: Nova Science Publishers   2013年   ISBN:978-1-62948-210-1
鮮新世温暖期に拡大した暖水プールの北方縁における北西太平洋中緯度域の混合水域付近に位置する4本のDSDP堆積物コアに記録された珪藻温度指数(Twt, Td')による表層海水温度の変動,生物(珪藻)生産,および鮮新世に絶滅した淡水生珪藻と沿岸性海生珪藻などは大気−海洋営力によってもたらされたことを論じている.
53. Encyclopedia of Quaternary Science
Elias, S.A. (ed.), Koizumi, I. (担当:分担執筆, 範囲:Diatom Records in Pacific)
Amsterdam: Elsevier   2013年   ISBN:978-0-44-453643-3
第四紀は現在を含む最新の地質時代である.地球史に大きな影響を与えている人類が誕生した時代である.第四紀の珪藻化石に基づいて北太平洋の海洋変動史を解説している.現在に至るまでの地球環境の変遷を復元し未来予測を可能にする高時間分解能に基づく変動解析によって,変遷過程と変動機構を追求して地球環境の悪化に対する対策を講じることが総合科学としての第四紀研究の課題である.
52. 珪藻古海洋学ー完新世の環境変動
小泉 格
東京大学出版会   2011年9月   ISBN:978-4-13-060758-2
本書では,日本周辺海域の過去1万2千年(完新世)の堆積物に含まれる珪藻化石の高時間分解能解析による数千年の周期的変動が北西太平洋や地球全体の環境変動と関連していることを示し,気候変動と文明の盛衰との関連,太陽−大気−雪氷−植生−海洋の気候リンケージ,などを解説している.人類は地球の表層環境を自然主体の環境から人間主体の自然環境へと変換させながら,文明を発展させ社会に繁栄をもたらしてきた.これまでの自然科学は過去の気候変動を人類社会の活動や進化に関連づけることは希有であった.
51. デジタルブック最新第四紀学
日本第四紀学会 (編),小泉 格 (担当:分担執筆, 範囲:第四紀における珪藻層序と編年)
日本第四紀学会   2009年12月   ISBN:978-4-9904-6751-7
第四紀の微化石層序に基づく編年では中~高緯度域において珪藻化石が重要である.とくに最も詳細な研究が推進されてきた北太平洋における第四紀珪藻層序が解説されている.第四紀の基底である北半球大陸氷河の形成にともなって北半球高~中緯度の寒冷化が促進された.光の適切な強度と季節湧昇流による栄養塩類を迅速に再生し高レベルで再利用するために,珪藻は第四紀にその殻を大型で頑丈な形態から小型できゃしゃな形態へ変化させた.この新たな物質循環と共生関係を理解することが第四紀微化石層序の根底に存在する.
50. 図説 地球の歴史
小泉 格
朝倉書店   2008年6月   ISBN:978-4-254-16051-2
本書は,深海掘削計画によって回収された海底堆積物(岩)に記録された白亜紀以降の環境(気候)変動を解説した「地球の歴史書」である.深海掘削の事業は20世紀の地球科学を発展させ新しいパラダイムを確立させた.地球史の解読に必要な図や写真,口絵が厳選されている.本書では,画期となった研究成果のみでなく,画期となった研究が産み出された背景や関連した研究と事業を取り上げて,古海洋研究がどのように推進されてきたかを解説している.地球温暖化の危惧と並行して本来の地球システムを解明することが重要である.
49. 日本海と環日本海地域−その成立と自然環境の変遷
小泉 格
角川学芸出版・角川書店   2006年7月   ISBN:4-04-621079-6
本書は,富山県・日本海学推進機構による出版助成図書である.現在の日本海から説き起こし,3万年前から現在までをダイナミックに変動してきた日本海の環境変遷が世界の大洋変遷と連動しているグローカリズムの具体的な事例であること,日本海の古環境を復元するための方法と原理,過去の日本海を復元するために貢献した主要な研究成果の紹介,近年の高時間分解能解析で解き明かされた研究結果,最後に近未来の日本海はどうなるのかの予測を解説した.付録とした話題の「日本海」名称と竹島の領海問題は必読である.
48. 「日本海学の新世紀」第5巻, 交流の海
大塚和義・小泉 格・丹羽 昇 (編),小泉 格 (担当:共編者, 範囲:海流の脈動サイクルと人の移動)
角川書店   2005年3月   ISBN:4-04-651956-8
日本海を介して環日本海地域の交流を生み出した要因や交流の形態を,歴史をふまえて地球規模で明らかにしようとする「日本海学」の核心に言及している.繋ぎと出会いの時空間である日本海が交流や交易に果たした役割を掘り起こし,近い将来に環日本海地域に盛況が再来することを可能にする経済と政治の在り方についても言及されている.日本海を介した極東ロシア,中国,北朝鮮,韓国との関係改善に必読の書である.
47. 「日本海学の新世紀」第4巻, 危機と共生
小泉 格・清家彰敏(編),小泉 格 (担当:共編者, 範囲:<エッセイ>日本海をめぐる循環と共生)
角川書店   2004年3月   ISBN:4-04-821062-9
環日本海地域は多様な民族の多言語と多文化の国々によって構成されており,経済の発展段階や産業構造も違うので,1つの圏域としてまとまりにくい現実がある.しかし,歴史や文化,経済交流や環境保全をテーマとした地域間の重層的な交流をくり返すことによって相互に理解し合い助け合う体制が整えば,共通の理念が打ち立てられる.地域間の人間と人間との関わり合いや人間と自然との関わり合いを日本海に基点をおいて「共生」という視点から見つめ直すことによってあらゆる危機問題を乗り越えられる.
46. Proceedings of the Ocean Drilling Program, Scientific Results, Volume 186
Suyehiro, K., Sacks, I.S., Acton, G.D., and Oda, M. (eds.), Koizumi, I., and Sakamoto, T. (担当:分担執筆, 範囲:Paleoceanography off Sanriku, northeast Japan, based on diatom flora)
College Station, TX: Ocean Drilling Program   2003年4月   ISBN:ISSN 1096-7451
doi:10.2973/odp.proc.sr.186.2003
三陸沖混合水域のSite 1150で87 kaまでの珪藻化石群集が解析された.珪藻殻数は間氷期に多い.南のSite 1151では50 kaで顕著な温暖期となる.
45. 「日本海学の新世紀」第3巻, 循環する海と森
小泉 格 (担当:共編者, 範囲:循環体系としての環日本海域)
角川書店   2003年3月   ISBN:4-04-821060-2
環日本海地域の人びとは周期的に変動する日本海の影響を受けながら,海と森の豊かな恵みのもとに日本海を交流の場とした独自の文化を育ててきた.しかし,近年天然資源は枯渇し地球温暖化の進行による激しい自然災害が日常化している.閉鎖性海域の日本海と環日本海地域は環境変動や汚染物質の影響を受けやすく負の蓄積が累積しやすい.「日本海学」がめざす基本的視点の1つは「循環」である.本書は,環日本海地域における人間と人間,人間と自然の関わり合いを日本海を基点とした循環体系の視点から探り出す試みである.
44. 日本海学の新世紀
日本海学推進会議(編) (担当:分担執筆, 範囲:座談会「日本海学の新世紀」司会,と「日本海の成立と海流の脈層」)
角川書店   2001年3月   ISBN:4-04-821059-9
富山県,日本海学推進会議による「日本海学」の立ち上げに関わる企画書である.
43. Proceedings of the Ocean Drilling Program, Scientific Results, Vol. 167
Lyle, M., Koizumi, I., Richter, C., and Moore, T.C., Jr. (eds.) (担当:共編者)
College Station TX (Ocean Drilling Program), ISSN:1096-7451, doi:10.2973/odp.proc.sr.167.2000    2000年7月   
南カリフォルニア縁辺域における各種のプロキシーから還元的な海底環境を示す証拠が得られたが,明確な縞状堆積物を形成するほどではなかった.カリフォルニア縁辺域では中新世中~後期(12~6.5 Ma)に発達した沿岸湧昇流がもたらした珪藻軟泥が堆積盆地の基盤地形を反映しながら発達しており,陸域で珪質岩相が優勢なモンテレィ層に対比される.また,北の地点ほど珪藻質堆積物がよく発達している.堆積物中の珪藻と石灰質ナノ化石の量差によって堆積物の色と鉱物組成が数10 cmから数m単位で周期的に変化している.
42. 第13回「大学と科学」公開シンポジュム組織委員会(編),検証・日本列島−自然,ヒト,文化のルーツ
小泉 格 (担当:分担執筆, 範囲:日本列島の成り立ち)
東京:クバプロ   1999年   
日本列島はアジア大陸の東端で日本海を経て「逆くの字」型に発達している島弧である.それ故,極域の氷床拡大による寒冷期の海水準低下で出現した海峡や陸橋をわたって哺乳類や人類が大陸から移動してきたので,日本海はどんな海か, 日本列島の土台, 日本列島の成立と日本海の誕生, 日本海の海底堆積物にみられる特徴, 大陸移動にともなう環境変化, 日本海における360万年前以降の環境変動, 第四紀における環境変動の区分, 大陸と本州間の陸橋形成, 縄文時代の気候,などについて解説をしている.
41. Proceedings of the Ocean Drilling Program, Scientific Results, Volume 160
Emeis, K.-C., et al. (eds.), Pearce, R.B., Kemp, A.E.S., Koizumi, I., Pike, J., Cramp, A., and Rowland, S.J. (担当:分担執筆, 範囲:A lamina-scale, SEM-based study of late Quaternary diatom-ooze sapropel from the Mediterranean Ridge, Site 971)
College Station, TX: Ocean Drilling Program   1998年11月   ISBN:ISSN 1096-7451 doi:10.2973/odp.proc.sr.160.1998
東地中海,ナポリ泥火山麓のくぼ地のラミナ状珪藻質サプロペルS5 (122~127 ka) はRhizosoleenia属の珪藻ラミナと珪藻混合群集に石灰質ナノ化石が加わったラミナの互層であることが後方錯乱電子像 (BSEI) によって解明された.前者は夏季に,後者は季節的な珪藻ブルームとナイル川から流入する洪水による晩夏のブルーム種による秋−冬−春に通じて形成された.それ故にラミナ状珪藻質サプロペルS5は年間サイクルを示していることになる.
40. Proceedings of the Ocean Drilling Program, Initial Reports, Vol. 167
Lyle, M., Koizumi, I., Richter, C., et al. (eds.) (担当:共編者)
College Station TX (Ocean Drilling Program)   1998年2月   ISBN:ISSN:1096-2158, doi:10.2973/odp.proc.ir.167.1997
ODP Leg 167は1978年のLeg 63 (1978年)以来,18年ぶりのカリフォルニア縁辺域における掘削航海であった.氷河時代が北半球で開始された2.6 Ma以降のカリフォルニア海流とそれにともなう沿岸湧昇流の変動を高時間分解能によって解析することが掘削目的である.13地点(Sites 1010-1022)52孔で,堆積物を完全に連続したコンポジット記録とするため各地点でAPC複数孔の掘削が行われ,全長7501.54 mの海底堆積物が回収率97.3%で回収された.
39. 逆転の日本史「日本人のルーツ・ここまでわかった!」 
小泉 格 (担当:分担執筆, 範囲:6万年から3万年前の氷河期に最初のヒトが列島に姿を現した)
東京:洋泉社   1998年   
日本人の先祖は6~3万年前(最終氷期)の海水準低下によって後退した東シナ海や黄海の海岸線沿いに北上して日本列島に辿り着いた.その後の気候が分かれば,潟の生物や森の植生の化石による復元と合わせて,生活の様子がわかるので,過去の気候変化を地球規模で解説している.海水準の高さや海流の強さはヒトの移動や食糧確保による定住と密接に関連しているので,次いで日本海の古海洋を解説している.気候変動と文明崩壊の事例として,5 kaの寒冷・乾燥化気候で興った古代の四大文明は3 kaの寒冷・乾燥化気候で崩壊した.
38. 小山修三(監修),「進化する縄文学」
小泉 格 (担当:分担執筆, 範囲:縄文時代の気候)
東京:見聞社   1998年   
8500~6000年前の縄文海進は森林・汽水複合生態系による安定した食糧供給システムをもたらし,現在の日本文化の基底となる縄文文化を確立させた.しかし,5000年前の寒冷化気候は海水準の低下と冷涼・湿潤な気候状態をもたらして内湾型社会を内陸部の堅果類植物に移行させた後,3000年前の寒冷化気候が縄文文化を古代の四大文明とともに崩壊させた.
37. 躍動する地球−その大陸と海洋底 第2版
石井健一・後藤博弥・小泉 格・山崎貞治 (担当:共著, 範囲:海洋地殻)
共立出版社   1997年9月   ISBN:4-320-04674-9
これまでとは違った“新しい地球観”が海洋底の研究から生まれてきた.そのなかで最も重要なことは「海洋地殻は大陸地殻に比べて著しく若い」ことである.海洋底は高温の物質がマントルから湧き出て新しい地殻となる中央海嶺,新しく生まれた海洋地殻が海嶺の両側に拡がってできる大洋底,海洋地殻が再びマントルに沈み込む海溝,の3つの基本的な部分から構成されている.
36. Proceedings of the 30th International Geological Congress, Volume 11
Naiwen. W., and Remane, J. (eds.), Koizumi, I., and Ikeda, A. (担当:分担執筆, 範囲:The Plio-Pleistocene diatom record from ODP Site 797 of the Japan Sea Proc. 30th Inter. Geol. Congress Vol .11, pp. 213-230)
Utrecht:VSP, International Science Pub.   1997年   
ODP Site 797の200万年前以降の珪藻殻数は,底生有孔虫殻のδ18O曲線に類似した周期的な鋸歯状の変動を示す.スペクトル解析の結果,(1) 優勢な周期である1.1~0.5 Maでの112.2-kyrと0.5~0 Maでの105.3-kyrは地球軌道要素の離心率に相当する.(2) 1.6~1.1 Maでの203.7-kyrと1.1~0.5 Maでの224.0-kyrは離心率の2倍である.(3) 40.4~42.8-kyrと28.6-kyrの周期は地軸傾斜角に相当する.
35. Proceedings of the Fourteenth International Diatom Symposium, Tokyo, Japan
Mayama, S., Idei, M., and Koizumi, I. (eds.) (担当:共編者)
Koeltz Scientific Books, Germany   1996年10月   
アジアで初めて開催された第14回国際珪藻シンポジュムの議事録と発表論文が掲載されている.
34. 講座「文明と環境」第2巻,地球文明の画期
伊東俊太郎・安田喜憲(編),小泉 格 (担当:分担執筆, 範囲:地球史の画期)
朝倉書店   1996年   
現在と未来について考えるとき,その最も良い手がかりとなるのは,過去の歴史に学ぶことである.ここで問題にしている「環境の変遷と文明の盛衰」の関係を解析する場合には,背景にある地球と人間を含む生物の歴史をふり返る必要がある.それ故に,生命の誕生,原核生物から真核生物へ,単細胞生物から多細胞生物へ,海から陸へ,ペルム紀末の大絶滅,白亜紀末の大絶滅,哺乳類から霊長類へ,などの項目について解説している.
33. 講座「文明と環境」第10巻, 海と文明
田中耕司・小泉 格 (編),小泉 格 (担当:共編者, 範囲:1.日本列島周辺の海流と日本文化)
朝倉書店   1995年6月   
日本近海における海流系は1800年の周期的変動を示し,汎世界的な気候変動と一致している.ヒプシサーマル期への縄文海進と縄文文化の成立,5000年前と3500~2500年前の寒冷化気候は縄文文化を崩壊させた.紀元前後の温暖気候による水田の造成と豊かな食糧生産は弥生文化を成立させた.4~7世紀の古墳寒冷化気候と7~8世紀の天候異変は全国的に飢餓と疫病を蔓延させた.12世紀半ばの中世温暖期,12~13世紀の小氷期の寒冷化,17世紀後半の第1小氷期,18世紀後半の第2小氷期,などが記述されている.
32. 講座「文明と環境」第1巻, 地球と文明の周期
小泉 格・安田喜憲 (編),小泉 格 (担当:共編者, 範囲:総論:地球環境と文明の周期性,深海底に記録された周期性:日本近海の海流は脈動していた)
朝倉書店   1995年6月   ISBN:4-254-10551-7 C3340 P4429E
地球環境の変動史を理解することは,自然環境の現在の位置づけ,近未来の変動予測,環境変動の機構を解明するために不可欠である.人間を含めた生物は,地球環境の多様な周期的変動の影響を受けながら進化してきたので,生体は生理機能に固有の生物リズムをもっている.生体の時空的集合体の一部である人類の歴史が人類史であり,人類が環境−気候変動に新しい技術革新で抵抗することが文明であるとすれば,気候変動の周期性と文明の盛衰は連動している.
31. 講座「文明と環境」第3巻, 農耕と文明
梅原 猛・安田喜憲(編),小泉 格 (担当:分担執筆, 範囲:氷河時代終末期の大洪水)
東京:朝倉書店   1995年6月   
最終氷期から後氷期への温暖化気候による海水準上昇が海浜で漁労採集をしていた先史時代の人びとを内陸へと追い立て事件が大洪水伝説を生み出した.洪水事件の年代学,熱帯アフリカの洪水事件(ナイル盆地,西アフリカ,北アフリカ),地中海のサプロペル,ローレンタイド氷床の融氷,融氷水の流出と海水準上昇,海洋における融氷水の影響(北大西洋,カリフォルニア湾,日本周辺海域),などの項目について解説している.
30. 文明と環境,学振新書 20
伊東俊太郎・安田喜憲(編) (担当:分担執筆, 範囲:海洋環境の変動性と周期性)
東京:丸善   1995年3月   ISBN:4-8181-9501-4 C1200
本書は,平成3~5年度に実施された文部省科学研究費重点領域研究「地球環境の変動と文明の盛衰−新たな文明のパラダイムを求めて−」の研究成果の一端を紹介するために「学術月報」(平成6年1~3月号)に掲載された論文の収録集である.当該論文は1994年2月号に掲載された.
29. Proceedings 1994 at Sapporo IGBP Symposium
Tsunogai, S., Iseki, K., Koike, I., and Oba, T. (eds), Tada, R., Irino, T., and Koizumi, I. (担当:分担執筆, 範囲:Possible Dansgaard-Oeschger oscillation signal recorded in the Japan Sea sediments)
Yokohama:M&J International   1995年   
グリーンランド氷床コアで1000年周期の大きな振幅をもつダンスガード・オシュガー周期は日本海のODP Site 797における明暗層の互層 (有機炭素量,珪藻殻数,黄砂量の変動) として記録されていた.ハインリッヒ事件として知られた大規模な氷床崩落による急激な海水準上昇が対馬暖流の流入,深層水の形成,表層での生物生産の増加,堆積量の増加などをもたらした.中規模の海水準変動が古海洋循環系において重要であることが示されている.
28. 梅原 猛・伊東俊太郎 (監修),海・潟・日本人−日本海文明交流圏
小泉 格・安田喜憲 (編),小泉 格 (担当:共編者, 範囲:日本海の変遷:日本海の変遷と日本海文化)
講談社   1993年2月   ISBN:4-06-205657-7 C0020 P2400E (0)
文部省重点領域研究「(略称)文明と環境(代表者 伊東俊太郎)」の第2回公開シンポジュムの講演録である.日本列島における気候や植生が日本文明の盛衰に直接関わったことを検証した.日本海へ対馬暖流が本格的に流入し始めた8000年前以降の温暖期(4000年前)に縄文文化が開花し,北海道で続縄文文化と呼ばれている弥生文化は2500年前の温暖期に,擦文文化やオホーツク文化は中世温暖期に相当する.これらの文化が途絶える時期はいずれも寒冷期であった.小氷期後のアイヌ文化は現在へ継続されている.
27. Proceedings of the Ocean Drilling Project, Scientific Results, Volume 127/128, Part 2
Tamaki, K., Suyehiro, K., Allan, J., McWilliams, M., et al. (eds.), Burckle, L.H., Brunner, C.A., Alexandrovich, J., DeMenocal, P., Briscoe, J., Hamano, Y., Heusser, L., Ingle, J.C., Jr., Kheradyar, T., Koizumi, I., Krumsiek, K.A.O., Ling, H.-Y., Muza, J.P., Rahamn, A., Sturz, A., Vigliotti, L., White, L.D., Wippern, J.J.M., and Yamanoi, T. (担当:分担執筆, 範囲:Biostratigraphic and biochronologic synthesis of Legs 127 and 128: Sea of Japan)
College Station, TX: Ocean Drilling Program   1992年12月   ISBN:ISSN 1096-7451 doi:10.2973/odp.proc.sr.127128-2.1992
日本海盆を中心に4地点,隠岐堆と北大和トラフで各1地点の計6地点のうち,3地点で海底基盤玄武岩より上位の堆積物が回収された.各地点における玄武岩直上の堆積物の微化石 (主に珪藻と放散虫化石) 年代値と玄武岩の40Ar/39Ar年代値で堆積速度曲線が得られた.
26. 地球環境変動とミランコヴィッチ・サイクル
安成哲三・柏谷健二 (編),小泉 格 (担当:分担執筆, 範囲:日本海の後期第四紀珪藻群集に見られるミランコヴィッチ周期)
古今書院   1992年11月   ISBN:4-7722-1828-9 C3044 P3200E
1991年に日本学術会議地理学研究連絡委員会が主催した「ミランコヴィッチ・サイクルと地球環境変動」の講演録.日本海ODP Hole 797Bの73万年前以降における珪藻殻数,Paralia sulacat殻数,温暖種殻数,寒冷種殻数のスペクトル解析はミランコヴィッチ周期の離心率,歳差,地軸傾斜角がそれらに存在することを示した.
25. Proceeding of the Ocean Drilling Program, Scientific Results, Vol. 127/128, Pt. 1 
Tamaki, K., Suyehiro, K., Allan, J., McWilliams, M., et al. (eds.), Koizumi I. (担当:分担執筆, 範囲:Diatom biostratigraphy of the Japan Sea: Leg 127)
College Station, TX: Ocean Drilling Program   1992年   ISBN:doi:10.2973/odp.proc.sr.127128-1.1992
日本海において中新世後期~第四紀の珪藻質堆積物が4地点から回収された.示準珪藻化石種の初出現と消滅を古地磁気層序と対応させた結果,(1) 中新統上部~第四系において40の珪藻基準面が規定された.(2) オパールA/オパールCT境界は時間面を斜交する.(3) 中新世後期~鮮新世の450万年間に暖流は流入しなかった.(4) 第四紀の珪藻化石群集は地球軌道要素に規制された氷河性海水準の影響を受けていた,ことなどが明らかになった.
24. Pacific Neogene-Environment, Evolution, and Events-
Tsuchi, R., and Ingle, J.C., Jr. (eds.), Koizumi I. (担当:分担執筆, 範囲:Biostratigraphy and paleoceanography of the Japan Sea based on diatoms: ODP Leg 127)
Univ. Tokyo Press   1992年   ISBN:4-13-068206-7 C3044 P13390E
日本海海底の中新統上部~鮮新統は日本海沿岸地域に連続しているが,その分布は堆積盆地ごとに限定されている.進展しつつある珪藻化石層序によって盆地間や国際的な対比が可能になった.ODP Legs 127と128の掘削航海によって下記の課題が明らかになった.(1) 大気−海洋−堆積物系における物質循環と循環機構を理解するために掘削地点におけるピストン・コアリングとセジメント・トラップによる分析研究.(2) 日本海の真の誕生を知るために日本海盆と大和海盆の真中における深層掘削の実施である.
23. Proceedings of the Ocean Drilling Program, Scientific Results, Vol. 127/128, Pt. 1
Tamaki, K., Suyehiro, K., Allan, J., McWilliams, M., et al. (eds.), Tada, R., Koizumi, I., Cramp, A., and Rahman, A. (担当:分担執筆, 範囲:Correlation of dark and light layers and the origin of their cyclicity in the Quaternary sediments from the Japan Sea)
College Station, TX: Ocean Drilling Program   1992年   ISBN:ISSN 1096-7451 doi:10.2973/odp.proc.sr.127128-1.1992
ODP Sites 794~797の75万年前以降の細粒堆積物は明灰色層と暗灰色層のリズミカルな互層である.明暗色の互層が出現する時期と明暗色のコントラストが明確になる時期は大陸氷床が形成され始めた250万年前と,氷期の氷床規模が最終氷期のそれと同程度になった130万年前であった.明暗色層は日本海全域で起こった堆積記録である.
22. 古生物学事典
日本古生物学会(編),小泉 格 (担当:分担執筆, 範囲:珪質鞭毛藻類,珪藻類)
朝倉書店   1991年1月   ISBN:4-254-16232-4 C3544
21. 地質学論集 第32号 新生代東北本州弧のジオテクトニクス
小泉 格・的場保望 (担当:分担執筆, 範囲:西黒沢階の上限について)
日本地質学会   1989年3月   
中新統西黒沢階の模式地である男鹿半島北岸の西黒沢層上限は暖流系化石群を産出しないが,珪藻化石帯ではCrucidenticula nicobarica帯の上限あるいはDenticulopsis praedimorpha帯の基底である.
20. 地球:その実像
岡野 純・西村 宏・久米昭一・諏訪兼位・小泉 格(編),小泉 格 (担当:分担執筆, 範囲:地殻の構造と運動−海洋地殻)
学術図書出版社   1988年   
大阪大学教養部の「地学」で使用された教科書である.
19. 北村 信教授退官記念地質学論文集
中川久夫・小高民夫・高柳洋吉(編),小泉 格 (担当:分担執筆, 範囲:常磐炭田新第三系の珪藻年代層序−湯長谷・白土・高久層群−)
仙台:東光印刷   1986年   
湯長谷・白土・高久・多賀層群は汎世界的な古気候変遷を反映した珪藻化石群集を包含している.湯長谷層群は温帯性気候のもとで,白土と高久層群は熱帯〜亜熱帯性気候のもとで形成されたが,多賀層群は氷河性気候がもたらした湧昇流による生物生産の増強の結果である.湯長谷層群と白土層群の間の不整合は深海ハイエイタスNH1bに,高久層群と多賀層群の間の不整合はNH2に相当する.
18. Initial Reports of the Deep Sea Drilling Project, Volume 86
Heath, G.R., Burckle, L.H., et al. (eds.), Koizumi I. (担当:分担執筆, 範囲:Late Neogene paleoceanography in the western North Pacific)
Washington: U.S. Govt. Printing Office   1985年   ISBN:doi:10.2973/dsdp.proc.86.1985 
鮮新世前期以降の古環境変遷が珪藻化石群集に基づいて解析された結果,(1) Td値の減少と温暖種群から寒冷種群への変化が3.0 Maに起こっている.(2) 氷河期の始まりは2.50~2.85 Maである.(3) 2番目の表層海水温の低下が2.0 Maに起こっている.(4)3番目の表層海水温低下は1.6 Maである.(5) 氷期/間氷期の周期的変動は0.9 Maに開始される.(6) Td値は0.5 Maで著しく減少した後,現在まで振幅は小さく,周期性は顕著になる.
17. Initial Reports of the Deep Sea Drilling Project. Volume 86
Heath, G.R., Burckle, L.H., et al. (eds.), Burckle, L.H., Morley, J.J., Koizumi, I., and Bleil, U.B. (担当:分担執筆, 範囲:Assessment of diatom and radiolarian high- and low-latitude zonations in northwest Pacific sediments: comparison baed upon magnetostratigraphy)
Washington: U.S. Govt. Printing Office   1985年   ISBN:doi:10.2973/dsdp.proc.86.1985
堆積速度が速く古地磁気層序が確定された南北のSites 578~580において,中新世後期~第四紀の珪藻と放散虫の低緯度域と高緯度域における基準面が比較された.高緯度域の珪藻基準面は亜熱帯域までは適応されるが,レンジは短縮している.高緯度域の示準化石種は赤道域で産出しない.高緯度域の放散虫基準面は中緯度域まで適応される.
16. Pacific Neogene Datum Planes-Contributions to Biostratigraphy and Chronology
Ikebe, N., and Tsuchi, R. (eds.), Koizumi, I., and Burckle, L.H.  (担当:分担執筆, 範囲:Evaluation of diatom datum planes of the Pacific Neogene)
University of Tokyo Press   1984年   ISBN:4-13-066085-3 (UTP 66856)
北太平洋における珪藻基準面を設定するに当たり2つの大きな問題,(1)寒冷化気候の進展にともなう珪藻種の偏狭性と(2)正確な年代値の割当がある.中新世(18 Ma)以降の珪藻化石群集は地理的に熱帯,亜熱帯,漸移帯,亜極帯に区分された.基準面は古地磁気層序や放射性年代値に直接関連づけられた第1級,堆積速度曲線において第1級の年代付けと対応された第2級,基準面の相互的な前後関係による第3級に区分された.それらの結果に基づいて,北太平洋の珪藻基準面が議論された.
15. Siliceous Deposits in the Pacific Region-Developments in Sedimentology 36
Iijima, A., Hein, J.R., and Siever, R. (eds.), Koizumi I. (担当:分担執筆, 範囲:Sedimentary environments of Neogene diatomaceous sediments, west coast of Japan)
Elsevier Scientific Publishing Company:Amsterdam   1983年   
東北日本の日本海沿岸に分布している中新世前〜中期と中〜後期の珪藻質堆積物の珪藻化石層序と堆積環境が珪藻化石群集に基づいて議論された.14~13 Maと7~6 Maに寒冷化気候による海水準低下によってハイエイタスが形成された.珪藻質堆積物は諸島間の孤立した小海盆の大陸斜面上部における暖流と寒流の混合による湧昇流が生物生産性を増強させることによって生成された.
14. 躍動する地球−その大陸と海洋底
石井健一・後藤博弥・小泉 格・山崎貞治 (編), 小泉 格 (担当:共編者, 範囲:第3章 海洋地殻)
共立出版社   1982年9月   ISBN:4-320-04674-9 C3044
本書では,中学校や高等学校で学んできた地学を基礎として,近年に著しく進展した新たな地球観を認識するために,固体地球表層である大陸リソスフェアと海洋リソスフェアの構成と発達を理解しようとするものである.地球科学は綜合科学と言われるほど学ぶべき事がらが極めて多い.教養教育として我々の棲家である地球を理解することは極めて重要である.
13. 氷河時代の謎をとく(Ice Ages-Solving the Mystery) 
小泉 格(J. Imbrie and K.P. Imbrie) (担当:単訳)
岩波書店   1982年4月   
第四紀氷河時代の原因としてミランコビッチの天文学説が復活してゆく過程が1970年代後半の総合科学としての海底地質学において展開された様子が物語られている.氷河時代論のフィールドが陸上から深海底へと移り,深海底堆積物の分析と解析から得られた新しい情報が陸上における古典的な氷河時代像の知識体系や仮説に修正を迫ってゆく状況は,新しい地球科学の始まりでもあった.
12. Neogene of Japan-Its Biostratigraphy and Chronology
Tsuchi, R. (ed), Morozumi, Y., and Koizumi, I.  (担当:分担執筆, 範囲:Neogene of Japan-Its Biostratigraphy and Chronology)
1981年   
北陸地方の広域に分布する新第三系は富山湾と富山平野を取り巻く氷見と八尾地域を模式地としている.中新世前期の緑色凝灰岩から鮮新世のシルト岩に至るまでの地層の岩相と含有される珪藻,浮遊性有孔虫,放散虫の示準化石種のレンジが示されている.
11. Initial Reports of the Deep Sea Drilling Project, Vol. 56/57
Scientific Party (eds.), Koizumi, I., Barron, J.A., and Harper, H.E., Jr. (担当:共編者, 範囲:Diatom correlation of Legs 56 and 57 with onshore sequences in Japan)
Washington: U.S. Government Pronting Office   1980年11月   ISBN:doi:10.2973/dsdp.proc.5657.1980

三陸沖の日本海溝を横断するSites 436, 438, 440の珪藻化石層序帯と基準面が隣接した銚子半島,常磐−福島−宮城,三戸−門の沢,北海道東部の中新統下部〜更新統に対比されている.
10. UP Earth Science: 海底に探る地球の歴史
小泉 格
東京大学出版会   1980年10月   
本書はUP Earth Scienceシリーズ第5巻である.1968年に始まった深海掘削計画は地球表層の70%を占める海洋底が地球のダイナミックな変動を記録していることを明らかにした.地球史を海底堆積物によって解読するための方法と手順を解説した後,南極および北極の氷河と全球気候変動との関係,太平洋における堆積および浸食作用について解説している.
9. Initial Reports of the Deep Sea Drilling Project, Leg 55
Jackson, E.D., Koizumi, I., et al. (eds.), Koizumi, I., Butt, A., Ling, H.-Y., and Takayama, T. (担当:分担執筆, 範囲:Biostratigraphic summary of DSDP Leg 55:Emperor seamount chain)
Washington: U.S. Govt. Printing Office   1980年9月   
各地点のK/Ar年代値は最古の堆積物の微化石年代値と一致する.各地点の炭酸塩堆積物はサンゴのないBryozoan-Algal相であり,ハワイ島より清涼な海域で形成された.各地点は深度約2000 mであるが,かってはハワイ島のように火山島として海面上に突き出ていて,風化・浸食を受けた後,徐々に沈降した.各地点では海山の頂上を横切る強い底層流のために、無堆積の期間が始新世から鮮新世までの長期間続いた.
8. Initial Reports of the Deep Sea Drilling Project, Volume 55
Jackson, E.D., Koizumi, I., et al. (eds.), Jackson, E.D., Koizumi, I., Darlymple, G.B., Clague, D.A., Kirkpatrick, R.J., and Greene, H.G. (担当:分担執筆, 範囲:Introduction and summary of results from DSDP Leg 55, the Hawaian-Emperor hot-spot expereiment)
Washington: U.S. Govt. Printing Office   1980年9月   ISBN:doi:10.2973/dsdp.proc.55.1980
天皇海山列の起源と過去7000万年間の太平洋プレートの動きに関する仮説“ハワイ・ホットスポット”を確証したが,ホットスポットは固定されていなかった.4本のボトムホール・アセンブリーを損失したが,海山の本格的掘削を初めて実施した航海の目標は達成された.
7. Neogene diatoms from the Emperor seamount chain, Leg 55 Deep Sea Drilling Project
Jackson, E.D., Koizumi, I., et al. (eds.), Koizumi, I. (担当:分担執筆, 範囲:Initial Reports of the Deep Sea Drilling Project,Volume 55)
Washington: U.S. Govt. Printing Office   1980年9月   ISBN:doi:10.2973/dsdp.proc.55.1980

推古海山 (Site 433) において中新世中期〜更新世の珪藻化石層序帯区分と基準面が設定された.堆積速度曲線に基づき14.5~6.0 Ma, 5.2~4.5 Ma, 2.0~0.5 Maのハイエイタスが検出された.Sites 430~432の珪藻化石の産出は更新統上部に限られる.4新種が記載され,2種の記載が修正された.
6. Proceedings of the First International Congress on Pacific Neogene Stratigraphy, Tokyo 1976
Saito, T., and Ujiié, H. (eds.), Koizumi, I. (担当:分担執筆, 範囲:Diatom biostratigraphy in the North Pacific region)
Tokyo: Kaiyo Shuppan Co. Ltd.   1978年   
北太平洋における珪藻化石層序の中新世帯区分が放射性年代測定値に対応づけられて,帯区分と基準面に具体的な年代値が割り当てられた.珪藻化石群集 (種組成) の変化が生物進化の事件として指摘された.
5. 藤岡一男教授退官記念論文集
高安泰助(編),小泉 格・金谷太郎 (担当:分担執筆, 範囲:男鹿半島と秋田市北方丘陵における新第三系の対比)
仙台:佐々木印刷   1977年   
秋田油田地域における新第三系の模式地は男鹿半島と秋田市北方丘陵であるが,両地域間の地層対比が混乱しているので,研究が進展した古地磁気層序,珪藻化石種のレンジと珪藻化石帯区分に基づいて検討した結果,秋田市北方丘陵の船川層は男鹿半島の真山珪藻質泥岩に,天徳寺層は船川層に対比され得る.中新世と鮮新世の境界は秋田市北方丘陵の船川層上限付近に位置する.
4. Progress in Micropaleontology, Special Publication
Takayanagi, Y., and Saito, T. (eds.), Koizumi, I., and Kanaya, T. (担当:分担執筆, 範囲:Late Cenozoic marine diatom sequence from the Choshi district, Pacific coast, central Japan)
New York: American Museum Natural History   1976年   
銚子半島で古地磁気層序と対応された第四紀の珪藻化石群集が同一地質断面に含まれる微化石 (浮遊性有孔虫,石灰質ナノ化石,放散虫) 基準面と検証された後,珪藻化石の絶滅 (1種) と出現 (5種) の基準面が提示された.珪藻温度指数による表層海水温は1.9 Maから0.3 Maまで減少するが,0.8 Maと0.65~0.70 Maで一時増加する.北半球中緯度域の微化石群集は亜極群集と亜熱帯群集の混合群集として重要である.
3. Initial Reports of the Deep Sea Drilling Project, Volume 32 
Larson, R.L., Moberly, R., et al. (eds), Koizumi, I. (担当:分担執筆, 範囲:Neogene diatoms from the northwestern Pacific Ocean, Deep Sea Drilling Project)
Washington: U.S. Govt. Printing Office   1975年8月   ISBN:doi:10.2973/dsdp.proc.32.1975
北西太平洋中緯度域の珪藻化石群集は温暖種群と寒冷種群の混合群集であるので,それぞれ生物地理区の異なる地域で分帯された帯区分 (Burckle, 1972; Koizumi, 1973, 1975) を同一試料中で検討した.
2. Initial Reports of the Deep Sea Drilling Project, Volume 31 
Karig, D.E., Ingle, J.C., Jr., et al. (eds.), Koizumi, I. (担当:分担執筆, 範囲:Neogene diatoms from the western margin of the Pacific Ocean, Leg 31, Deep Sea Drilling Project)
Washington: U.S. Govt. Printing Office   1975年5月   ISBN:doi:10.2973/dsdp.proc.31.1975

日本海の珪藻化石層序は環太平洋地域を北回りに東赤道太平洋のピストンコアで古地磁気層序との対応が付けられた珪藻化石層序に対比された.さらに生物地理区が異なる中緯度域における珪藻化石層序を経て東赤道太平洋域の珪藻化石生層序に対比された.その結果,低緯度域で設定された珪藻化石帯区分は中~高緯度域の珪藻化石層序には適応できないことが判明した.中緯度域の珪藻化石層序を確立することが必要である.
1. Initial Reports of the Deep Sea Drilling Project, Volume 19 
Creager, J.S., Scholl, D.W., et al. (eds.), Koizumi, I. (担当:分担執筆, 範囲:The late Cenozoic diatoms of Sites 183-193, Leg 19 Deep Sea Drilling Project)
Washington: U.S. Govt. Printing Office   1973年6月   
北太平洋高緯度域における中新世中期以降の珪藻化石分帯に有効な示準種が選定されて,産出範囲と分帯が初めて確定された.古地磁気層序が測定されたラモントコアや極東ソ連域(アナドゥイル,カムチャッカ半島,サハリン,クナシリ,エトロフ)の珪藻化石群集,日本列島の珪藻化石帯と対比された.詳細な珪藻文献と顕微鏡写真が掲載された.

講演・口頭発表等

 
特別講演2 津軽海峡の形成と環境変動 [招待有り]
小泉 格
第3回JAMSTEC 海洋と地球の学校 海峡を越えてみらいへ橋渡し−本州最北端から地球の環境と未来を探る−   2009年8月28日   海洋研究開発機構
はじめに,津軽海峡,ブラキストン線,津軽海峡付近の環境(海況)変動,今後の研究課題,などの項目で講演した.
海洋堆積物中の微化石に基づく古環境・古気候変動−日本周辺の最終間氷期を例として− [招待有り]
小泉 格
日本地質学会第114年学術大会シンポジュム「最終間氷期の環境変動−日本列島陸域と周辺海域の比較と統合−」   2007年9月   日本地質学会
地質学雑誌,115 (7), 311-324頁,2009年7月号に掲載された.
「日本海学」からみた富山湾研究の重要性 [招待有り]
小泉 格
日本海洋学会春季大会シンポジュム「キトキト富山湾研究の最前線から」   2007年3月   日本海洋学会
月刊 海洋,号外47, 8-19頁,2008年の特別号に掲載された.
古海洋学の基礎 [招待有り]
小泉 格
第5回地球システム・地球進化ニューイヤースクール,パイオニアから学ぼう地球科学の基礎と未来-レクチャーノート   2007年1月   海洋開発研究機構 (JAMSTEC)
基礎とは古海洋学を成立させる根本の意味で,未来とは課題の意味である.古海洋学とは,海洋環境の変化と変動を調べる学際的学問分野で,海底堆積物(岩)や南極・グリーンランドの氷床コア,熱帯のサンゴ礁などの解析から得られる精密な環境変化から地球気候のシミュレーション・モデルを作成して,将来の地球環境を予測する情報を提供している
パネルディスカッション「日本海を介した人びとの共存共栄」 [招待有り]
コーディネーター 小泉 格
日本海学シンポジュム 海との共生   2005年11月26日   富山県,日本海学推進機構
パネルディスカッションの様子は,日本海学の新世紀 Ⅵ「海の力」角川書店,2006年3月(ISBN4-04-621056-7)の
20-69頁に掲載された.
日本海をめぐる自然環境の循環 [招待有り]
小泉 格
「日本海学」高校出前講座 氷見高校   2005年7月21日   富山県 日本海学推進機構
講演要旨は 下記のサイトからアクセスできる.http:www.nihonkaigaku.org/05f/i050415/t3.html
「逆さ地図」は物事を見る立場(視座)が大事であることを教えている.循環・共生・日本海を解説し,過去−現在−未来とグローカロジー(地球地域学)の重要性を指摘した.
循環体系としての環日本海域 [招待有り]
小泉 格
2004年早稲田大学オープンカレッジ秋季オムニバス講座「日本海学−環日本海地域の循環する海と森」   2004年10月7日   富山県,日本海学推進機構
日本海学の新世紀 Ⅲ「循環する海と森」角川書店,2003年3月(ISBN4-04-821060-2)の205-217頁に掲載された.
「日本海学」からみた「緑の国土軸」構想 [招待有り]
小泉 格
日本海沿岸地帯振興促進議員連盟・日本海沿岸地帯振興連盟 合同勉強会   2004年6月1日   日本海沿岸地帯振興促進議員連盟・日本海沿岸地帯振興連盟
日本海学の新世紀Ⅶ「つながる環境−海・里・山−」角川書店,2007年3月(ISBN978-4-04-621057-9)の155-166頁に掲載された.
循環・共生の環日本海地域 [招待有り]
小泉 格
2003年早稲田大学オープンカレッジ秋季講座-日本海から21世紀の森と水の文明が見えてくる-   2003年11月7日   早稲田大学,富山県・日本海学推進機構
「循環」の定義, 日本海・宇宙・海水・大気・血液・生命体の循環,循環する地球環境変動の復元,肉体と精神の循環,共生,などの項目で講演した.
「日本海学」推進のストラテジー [招待有り]
小泉 格
平成15年富山県立大学秋季講座「環境・資源・生物- 日本海学の視点から- 」   2003年10月18日   富山県立大学,富山県・日本海学推進機構
はじめに,日本海リバイバル,「日本海学」の提唱,「日本海学」は学際的国際地域学である,対岸地域との協力が不可欠,他地域との交流で活性化する,日本海博物館構想,「日本海学」は専門性と融合性に特化,「エコツーリズム」の勧め,「船による町おこし」の再建,渚の砂浜と松林の復元と保全,などの項目で講義した.
環境サイクルと生物・人間活動 [招待有り]
小泉 格
平成15年度日本海学夏季セミナー   2003年8月23日   日本海学推進機構・富山大学極東地域研究センター
平成15年度日本海学夏季セミナー講義録,52-62頁に記述
地域的な事象を積み重ねて地球規模で捉える,地球の運動と地球の気候システムとの関連を理解する,海を舞台にした人間同士の関係,気候のサイクル的変動の影響を受けて盛衰をくり返してきた文明,などを講義した.
第1部パネルディスカッション「総合学としての日本海学の可能性」 [招待有り]
コーディネーター小泉 格, パネラー大塚和義・丹羽 昇・藤田富士夫・富山一成
日本海学推進機構設立記念 日本海学シンポジウム 〜進化する日本海学〜   2003年2月10日   日本海学シンポジウム実行委員会(富山県)・日本海学推進機構 
パネルディスカッションの柱は,日本海,環日本海地域の地勢的な特徴は何か,どのように日本海学を進展させていくのか,日本海学の目標は何で,どう進めていくのか,などの3つである.
志賀 健司, 小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   2002年9月10日   日本地質学会
Koizumi, I., et al., 2003. Diatom record of the late Holocene in the Okhotsk Sea. Marine Micropaleontology, 49, 139-156として掲載された.
高岡の日本海学 [招待有り]
小泉 格
高岡ロータリークラブ文化講演会   2002年5月18日   高岡ロータリークラブ
講演の一部は,実業乃富山 2006年6月号32-33頁に「地域の個性を確立する地域学交流でお互いの魅力認めあう」として掲載されている.
文明と海−地中海と日本海の比較から [招待有り]
青柳正規・伊東俊太郎・小泉 格・武田佐知子・ロナルドトビ
日本海学シンポジュウム〜新世紀、大阪から見つめる文明と海〜   2001年12月22日   富山県,日本海学推進会議
シンポジュムの様子は,日本海学の新世紀Ⅱ「還流する文化と美」角川書店,2002年3月(ISBN4-04-651583-X)の262-299頁に掲載された.
The origins of sapropels by high resolution multi-proxies analyses during 400 ky in the Eastern Mediterranean Sea, ODP Leg 160
Sakamoto, T., Iijima, K., Nakazawa, K., Koizumi, I., Usami, K., Ishizawa, S., Yomo, M., Hasegawa, S., Minagawa, M., Oba, T., Murayama, M., and Okada, H.
7th International Conference on Paleoceanography   2001年9月16日   Science Council of Japan, The Palaeontological Society of Japan, Japanese Association for Quaternary Research
自然環境の変遷復元およびパネル討論・質疑応答 [招待有り]
小泉 格および馬場悠男・春成秀爾・小泉 格
公海シンポジウム 日本人と日本文化の源流-日本先史時代の自然と文化的環境-   2001年7月27日   日本学術会議,第四紀研究連絡委員会
学術の動向,2002.4号,82-84頁,2002年に掲載された.
日本海学シンポジュム〜いま、富山から日本海ルネッサンスの胎動〜 [招待有り]
丹羽 昇・大塚和義・小泉 格・藤田富士夫・丸山茂徳・安田喜憲
パネルデッスカッション「日本海学と新世紀の文明の創造」   2001年3月31日   富山県,日本海学推進機構
大陸移動と気候変動・生物進化 [招待有り]
小泉 格
(札幌市)高等学校理科教師の研究発表会   2001年1月11日   
講演内容は「図説 地球の歴史」朝倉書店(2008年6月)(ISBN978-4-254-16051-2 C3044)に掲載されている.
「日本海学の新世紀」 [招待有り]
伊東俊太郎・大塚和義・安田喜憲・小泉 格(司会)
座談会   2000年11月25日   富山県,日本海学推進会議
座談会の様子は,日本海学推進会議(編)「日本海学の新世紀」角川書店,2001年3月(ISBN4-04-821059-9)の20-54頁に掲載された. 
記念講演 フゴッペ洞窟の立地環境と気候 [招待有り]
小泉 格
フゴッペ洞窟発見50周年記念シンポジュム   2000年11月18日   北海道開拓記念館・余市町・余市町教育委員会
講演要旨は2000年11月15日付け北海道新聞(夕刊)に掲載された.
「日本海学」事始め [招待有り]
小泉 格
秋田高校同窓会札幌支部創立20周年記念総会   2000年10月14日   
志賀 健司, 小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   2000年9月25日   
Shiga, K., and Koizumi, I., 2000. Latest Quaternary oceanographic changes in the Okhotsk Sea based on diatom records. Marine Micropaleontology, 38, 91-117として掲載された.
アジアの恐竜研究・現状と将来展望 [招待有り]
小泉 格,ほか
第2回総合博物館公開シンポジュム   2000年2月26日   北海道大学総合博物館
北大時報,552, 7頁,2000年に掲載された.
志賀 健司, 小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1999年10月5日   
志賀健司・福沢仁之・小泉 格,1994. オホーツク海における最終氷期以降の海洋環境変動.月刊 地球,16(11), 703-708に掲載された.
Summary of Neogene magneto-biostratigraphy of the California Margin (ODP Leg 167) [招待有り]
Koizumi, I., and Lyle, M.
VII RCPNS   1999年10月1日   RCPNS
Late Miocene and early Pliocene biosiliceous sedimentation along the California margin [招待有り]
Barron, J.A., Lyle, M., and Koizumi, I.
VII RCPNS   1999年10月1日   RCPNS
Revista Mexicana de Cincias Geologicas, 19, 161-169 (2002)に掲載された.
北海道大学収蔵の学術標本・資料の体系的な整理・保存・分類およびデータベース化の現状と課題 [招待有り]
小泉 格,ほか
第1回総合博物館公開シンポジュム   1999年7月10日   北海道大学総合博物館
北極圏掘削 [招待有り]
小泉 格
ODP21Forum'99 深海地球ドリリング計画フォーラム   1999年2月4日   海洋科学技術センター
深海地球ドリリング計画フォーラム報告書105-114頁に掲載された.北極海の発達史と環境変動史の解読を目的とした国際協同プログラム「ナンセン北極ドリリング計画」の重要性を強調した.
珪藻群集による津軽海峡西側の海洋環境
小泉 格
日本古生物学会1999年年会 個人講演要旨   1999年1月   
Koizumi, I. et al., 2006. Paleoceanographic history around the Tsugaru Strait between the Japan Sea and the Northwest Pacific Ocean since 30 cal kyr BP. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology, 232, 36-52として掲載された.
The diatom Genus Proboscia: evolutionary trends and potential stratigraphic use
Jordan, R.W., and Koizumi, I.
日本古生物学会1999年年会 個人講演要旨   1999年1月   
中心型珪藻Thalassiosira trifulta groupの系統分類学的な研究
塩野正道・小泉 格
日本古生物学会1999年年会 個人講演要旨    1999年1月   
Shiono, M., and Koizumi, I., 2001. Phylogenic evolution of the Thalassiosira trifulta group (Bacillariophyceae) in the northwestern Pacific Ocean, Jour. Geol. Soc. Japan, 107 (8), 496-514として掲載された.
日本列島の成り立ち [招待有り]
小泉 格
第13回「大学と科学」公開シンポジュム   1999年   公開シンポジュム組織委員会
日本列島の土台である先第三系の地帯構造区と付加体が形成された過程における日本海の生成が解説された後に,白亜紀(7000万年前)以降の大陸移動にともなう環境変化と360万年前以降の日本海の環境変動が考察された.ゾウ化石の産出層準(220~30万年前)と大陸−本州間の陸橋形成の関連性,および最終氷期と後氷期の日本海,縄文時代の気候が検証され,温暖期は海洋志向で寒冷期は内陸志向であったと結論された.
Rapid climate and ocean variations in the late Pleistocene along the California Margin, ODP Leg 167.
Lyle, M.. Koizumi, I., Heusser, L., Pike, J., Mix, A., Kreitz, S., and Herbert, T.
Fall 98 AGU Abstract U11B-08 1045h Invited   1998年10月   AGU (American Geophysical Union, アメリカ地球物理学連合)
特別講演 火・エネルギーの文明論的考察 [招待有り]
小泉 格
平成10年度石油技術協会春季講演会   1998年7月1日   石油技術協会
石油技術協会誌, 1998年,63 (4), 275-281頁に掲載された.はしがき,「火」の使用と人類の生存,第一次産業革命と石炭エネルギー源,第二次産業革命と石油エネルギー源,エネルギー使用の現状,エネルギー源の将来と対策,などの項目で講演した.ポスト工業文明社会の21世紀は物質的な豊かさよりも人間性を追求する精神の時代あり,確かな自己確立と創造性・芸術性を追求する社会が望まれると結論した.
桑野 健, 小川 勇二郎, 小泉 格, 大場 忠道
日本地質学会学術大会講演要旨   1997年9月30日   
シンポジュム:東アジアから西太平洋へ−陸・海・ヒトのテレコネクション− [招待有り]
小野有五・大場忠道・小泉 格
1997年度日本第四紀学会大会シンポジュム   1997年8月7日   日本第四紀学会
第四紀研究,37 (3), 155-163頁,1998年に掲載された.
基調講演 日本海の形成とその歴史 [招待有り]
小泉 格
環日本海環境協力センター設立記念 アジア環境国際フォーラム オープニングフォーラム   1997年7月28日   富山県・環日本海環境協力センター・北日本新聞社
小泉 格, 2001. 日本海の成立と海流の脈動. 日本海学の新世紀,角川書店,174-197頁に掲載されている.
日本列島周辺海域における最終氷期以降の環境変動 [招待有り]
小泉 格
第1回シンポジュム「日本人と日本文化の起源−どこまでわかっているか−」   1997年7月7日   国際日本文化研究センター
日本人と日本文化−その起源をさぐる.ニュースレター, 2号, 3-5頁,1997年に概要が掲載された.
パネルディスカッション [招待有り]
奈須紀幸・末広 潔・ブライデン・小泉 格・深尾良夫・堀越弘毅
1997年6月26日   海洋科学技術センター
以下を主に発言した:日本の科学分野では時系列の認識が低い.日本主導の大型科学計画として横断型科学「OD21」の国際的活動が期待される.始めることは仕事の最重要な部分である.科学と技術の成果を地球の理解と人類の啓発に使うことである.
地球環境の過去と未来 [招待有り]
小泉 格
21世紀の深海掘削フォーラム   1997年6月26日   海洋科学技術センター
深海掘削計画(DSDPとODP)が解明した「地球環境の過去」と「未来予測」を解説した後,海洋と大陸の相互作用を研究するためにライザー掘削による沿岸域堆積物の必要性,西太平洋低緯度域氷期の山岳気温と表層海水温の差異,温暖水プールと氷期・間氷期との関連性,イベント的環境変動,などの課題を指摘した.
第四紀日本海における珪藻遺骸群集の周期的変動
小泉 格
日本古生物学会1997年年会   1997年1月   
Koizumi, I., and Yamamoto, H., 2011. Oceanographic variations over the last 150,000 yr in the Japan Sea and synchroneous Holocene with the Northern Hemisphere. Jour. Asian Earth Sci., 40, 1203-1213に掲載された.
ロシア・サハリン島南部,Makarov地域の上部漸新統〜中部中新統花粉化石・渦鞭毛藻化石層序
小布施明子・栗田裕司・小笠原憲四郎・長谷川四郎・鈴木徳行・久田健一郎・小泉 格
日本古生物学会1997年年会 個人講演要旨    1997年1月   
日本海底珪藻資料と琵琶湖底粒度からみた後期更新世の気候変動
福山 薫・山本純之・柏谷健二・小泉 格
日本気象学会1996年秋季大会 講演予稿A365    1996年11月6日   
琵琶湖底の粒度と日本海底珪藻資料からみた最終氷期の寄稿変動
福山 薫・山本淳之・柏谷健二・小泉 格
日本陸水学会 第61回札幌大会 講演要旨   1996年9月26日   
High resolution analyses of the Quaternary diatom assemblages in the Japan Sea
Koizumi, I.
14th International Symposium on Living and Fossil Diatoms   1996年9月2日   International Diatom Association
Koizumi, I., and Yamamoto, H., 2011. Oceanographic variations over the last 150,000 yr in the Japan Sea and synchroneous Holocene with the Northern Hemisphere. Jour. Asian Earth Sci., 40, 1203-1213に掲載された.
The Plio-Pleistocene diatom record from ODP Site 797 of the Japan Sea [招待有り]
Koizumi, I.
IGCP 246: Neogene of the Western Pacific-Marginal Basins and Events-   1996年8月   
Koizumi, I., 1992. Diatom biostratigraphy of the Japan Sea: Leg 127. Proc. ODP, 127/128, Pt. 1, 249-289として掲載されている.
小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1996年3月20日   
小泉 格,2008.図説 地球の歴史,朝倉書店に掲載されている.
小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1996年3月20日   
Koizumi, I., and Yamamoto, H., 2011. Oceanographic variations over the last 150,000 yr in the Japan Sea and synchronous Holocene with the Northern Hemisphere. Jour. Asian Earth Sci., 40, 1203-1213に掲載された.
珪藻化石にみられる海洋環境変動
古屋克江・小泉 格 
日本古生物学会1996年年会 シンポジウム講演   1996年1月   
日本海の珪藻遺骸群集に見られる数千年周期の変動
小泉 格
日本古生物学会1996年年会 個人講演要旨   1996年1月   
日本列島の新生代の気候変動と未来予測 [招待有り]
小泉 格
−地球の歴史から兵庫県南部地震まで−新生代(とくに2000万年頃から)の東・東南アジアの陸海の移動と気候変動)   1995年10月22日   
多田 隆治, 入野 智久, 小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1995年3月20日   
ODP Hole 881Bにおける鮮新世後期以降の珪藻遺骸群集
小泉 格・アンドレーグラデンコフ
日本古生物学会1995年年会 個人講演要旨   1995年2月2日   日本古生物学会
小泉 格, 中村 耕二
日本地質学会学術大会講演要旨   1994年9月20日   
多田 隆治, 小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1994年9月20日   
落合 浩志, 福沢 仁之, 大場 忠道, 小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1994年9月20日   
落合浩志・福沢仁之・大場忠道・小泉 格, 1994. ジャワ島南方沖の後期更新世深海堆積物に記録された海洋大循環の変動.月刊 海洋,26(7), 454-457に掲載された.
日本海第四紀珪藻群集の周期的変異
小泉 格
日本古生物学会1994年年会 個人講演要旨   1994年1月   
小泉 格, 坂本 竜彦
日本地質学会学術大会講演要旨   1993年3月25日   
小泉 格・坂本竜彦,1993. 日本海における第四紀後期生物生産量の変動.月刊 地球, 15(1), 12-18に掲載された.
Late Pleistocene deep-sea sediments recorded climatic changes offshore of Java [招待有り]
Koizumi, I.
IGCP 246: International Symposium on Neogene Events in the Northeast Indian Ocean and the Southeast Pacific Area   1992年10月   
Biostartigraphy and paleoceanography of the Japan Sea based on diatoms: ODP Leg 127 [招待有り]
Koizumi, I.
V-RCPNS and IGCP-246 (Pacific Neogene Events in Time and Space)   1991年10月6日   IGCP-246
「Tsuchi, R., and Ingle, J.C., Jr. (eds.), Pacific Neogene -Environment, Evolution, and Events. 257 pp., University of Tokyo Press」の15~24頁に掲載された.
Diatomaceous sediments along the Pacific areas of South America and their evaluation [招待有り]
Koizumi, I.
V-RCPNS and IGCP-246 (Pacific Neogene Events in Time and Space)   1991年10月6日   
日本海の変遷と日本海文化 [招待有り]
小泉 格
略称「文明と環境」の第2回公開シンポジュム「文明と海-日本海文明交流圏」」   1991年8月5日   文部省重点領域研究「地球環境の変動と文明の盛衰−新たな文明のパラダイムを求めて−」
講演録を書籍等出版物の「海・潟・日本人−日本海文明交流圏」小泉 格 (1993年)に掲載された.
日本海の後期第四紀珪藻群集に見られるミランコヴィッチ周期 [招待有り]
小泉 格
ミランコヴィッチ・サイクルと地球環境変動   1991年5月24日   日本学術会議地理学研究連絡委員会
書籍等出版物の「地球環境変動とミランコヴィッチ・サイクル」小泉 格 (1992年)に掲載された.
Diatomaceous sediments along the Pacific coastal areas of South America and their evaluation [招待有り]
小泉 格
IGCP 246: International Symposium on Trans-Pacific Correlation of Neogene Geologic Events   1990年11月   
Koizumi, I., 1992. Diatomaceous sediments along the Pacific coastal areas of South America and their evaluation. Jour. Fac. Sci. Hokkaido Univ., 23(2), 227-245に掲載された.
小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1990年9月25日   
天野 一男, 綱川 秀夫, 田中 秀文, 小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1990年9月25日   
Evolution of plicated “Thalassiosira” speices
Koizumi, I., and Tanimura, K.
11th International Symposium on Living and Fossil Diatoms   1990年8月12日   International Diatom Association
Biostratigraphic significance of ODP Leg 127, Japan Sea
Koizumi, I., and White, L.D.,
11th International Symposium on Living and Fossil Diatoms   1990年8月12日   International Diatom Association
Burckle, L.H., et al., 1992. Biostratigraphic and biochronologic synthesis of Legs 127 and 128: Sea of Japan. Proc. ODP, Sci. Results, 127/128, Pt. 2, 1219-1228.
古大阪湾における内湾性珪藻群集の時空変移
小泉 格
日本珪藻学会 第11回大会講演要旨   1990年6月22日   日本珪藻学会
北極海のボーリング (NAD) 計画と地球科学
小泉 格
日本地質学会北海道支部 支部総会 一般個人講演要旨   1990年3月25日   日本地質学会北海道支部
微化石からみた北極海の層序と古環境 [招待有り]
小泉 格
シンポジュム「北極海のボーリング計画(NAD)」   1990年3月20日   極地研究所
中生代後期と新生代前期は氷がなく温暖であった.白亜紀後期の黒色泥と白亜紀末期~古第三紀の珪質軟泥は湧昇流起源である.鮮新世後期に継続的な氷でおおわれ,更新世に継続的な海氷生成が起こった.70万年前以降に10万年周期が確立された.
Lithology and stratigraphy of the diatomaceous sediments in the northeast Japan [招待有り]
Koizumi, I., and Fukusawa, H.
Japan-US Seminar on Neogene Siliceous Sediments of the Pacific Region   1989年6月11日   NSF
1989年6月11~17日にUC Santa Cruzと現地でのセミナーと野外巡検が実施された.
The synchronous postglacial changes between diatom assemblages in the Japan Sea and forest limit in the Alps
Itaru Koizumi
British Diatomists Annual Meeting   1988年10月22日   
Koizumi, I., 1989. Holocene pulses of diatom growths in the warm Tsushima Current in the Japan Sea. Diatom Research, 4 (1), 55-68に掲載された.
Diatom straigraphy in the Japanese Islands
Koizumi, I.
10th International Symposium on Living and Fossil Diatoms   1988年8月28日   International Diatom Association
北海道東部地域における珪藻層序
小泉 格
日本古生物学会1988年年会 個人講演要旨    1988年1月2日   日本古生物学会
Early Miocene proto-Japan Sea [招待有り]
Koizumi, I.
IGCP 246: Neogene of the Western Pacific-Marginal Basins and Events-   1987年8月24日   IGCP-246
J. Paleont. Soc. Korea, 特別号(4), 6-20頁, 1988年に原著論文として掲載された.
Diatomaceous sediments along the Pacific coastal areas of South America and their evaluation [招待有り]
Koizumi, I.
4th CPNS and IGCP 246 on Pacific Neogene Events in Time and Space   1987年7月26日   IGCP 246
土 隆一, 首藤 次男, 高山 俊昭, 小泉 格, 茨木 雅子
日本地質学会学術大会講演要旨   1987年4月2日   
天野 一男, 綱川 秀夫, 田中 秀文, 小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1986年4月25日   
ピストン・コアKH-84-3, St. 33 (津軽海峡西方域)の統合研究 その1. 珪藻
小泉 格
日本古生物学会1986年年会 個人講演要旨     1986年2月2日   日本古生物学会
西黒沢階の上限について
小泉 格,的場保望
1985年石油技術協会第50回総会および1986年日本地質学会東北支部会 個人講演要旨   1985年   
小泉 格・的場保望,1989. 西黒沢階の上限について.地質学論集,32, 187-195に掲載された.
中川 久夫, 新妻 信明, 尾田 太良, 高山 俊昭, 徳永 重元, 的場 保望, 北里 洋, 小泉 格, 酒井 豊三郎
日本地質学会学術大会講演要旨   1984年3月25日   
小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1984年3月25日   
伊東 佳彦, 紺田 功, 小泉 格, 亀井 節夫
日本地質学会学術大会講演要旨   1982年5月1日   
Evaluation of diatom datum planes of the Pacific Neogene [招待有り]
Koizumi, I., and Burckle, L.H.
IGCP 114   1981年11月25日   IGCP-114
Ikebe, N., and Tsuchi, R. (eds.), 1984. Pacific Neogene Datum Planes-Contributions to Biostratigraphy and Chronology. University of Tokyo Press, 288 pp の41~46頁に掲載された.
Sedimentary environments of Neogene diatomacaous sediments, west coast of Japan [招待有り]
Koizumi, I.
IGCP-115: Siliceous Deposits in the Pacific Region   1981年8月21日   IGCP-115
シンポジュムの後に,男鹿半島の巡検を案内した.Iijima, A., Hein, J.R., and Siever, R. (eds.), 1983. Siliceous Depositis in the Pacific Region. Developments in Sedimentology 36, Amsterdam: Elsevier Scientific Publishing Co.の347~360頁に掲載された.
小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1981年4月1日   
小泉 格,1982. 日本およびその周辺における海成珪藻質堆積物の分布と堆積環境.月刊 地球, 4(8), 485-491に掲載された.
小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1981年4月1日   
Koizumi, I., 1986. Late Neogene diatom temperature record in the northwest Pacific Ocean. Sci. Rep. Col. Gen. Educ. Osaka Univ., 34, 145-153に掲載された.
小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1980年4月1日   
珪藻群からみた日本における初−中期中新世の海洋古環境 [招待有り]
小泉 格
日本古生物学会第126回例会シンポジュム「新第三紀における日本の海洋生物地理−中新世を中心として−」   1980年   
小泉 格,1981. 珪藻群からみた日本における初−中期中新世の海洋環境.化石,30, 87-100に掲載された.
小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1979年10月1日   
小泉 格,1986. 常磐炭田新第三系の珪藻年代層序−湯長谷・白土・高久層群−.北村 信教授退官記念地質学論文集,東光印刷,175-191に掲載された.
日本海の地史−堆積物と微化石から− [招待有り]
小泉 格
昭和53年度科学研究費補助金,総合研究B 「日本海底の地質構造と地史」(代表者 絈野義夫)   1978年12月   
研究連絡誌「日本海」,10号, 69-90頁,1979年3月に掲載された.
高橋 豊, 小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1978年4月1日   
高橋 豊・小泉 格,1987. 浜名湖の珪藻遺骸群集.地質学雑誌,93(6), 419-429に掲載された.
中川 久夫, 尾田 太良, 酒井 豊三郎, 吉田 和郎, 淺野 清, 新妻 信明, 高山 俊昭, 的場 保望, 小泉 格, 北里 洋, 徳永 重元
日本地質学会学術大会講演要旨   1978年4月1日   
小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1978年4月1日   
Koizumi, I., 1980. Neogene diatoms from the Emperor seamount chain, Leg 55 Deep Sea Drilling Project. Ini. Rep. DSDP, 55, 387-407に掲載された.
小泉 格
日本地質学会学術大会講演要旨   1977年4月2日   
小泉 格,1981. 珪藻生層序にもとづく北太平洋底のハイエイタス.月刊 海洋科学,13(2), 95-100に掲載された.
Diatom biostratigraphy in the North Pacific region [招待有り]
Koizumi, I.
1st International Congress on Pacific Neogen Straigraphy   1976年5月13日   
1976年5月11~12日の男鹿巡検を案内した.
フィリピン海域の珪藻遺骸群集 [招待有り]
小泉 格
地質学会82年大会,フィリピン海域の地質学的諸問題   1975年   日本地質学会
地質学会82年大会討論会資料集,46-52頁
フィリピン海は生物生産量が少ないことと底質表層での溶解によって,堆積物中の珪藻含有量が少ない海域である.13地点のドレッジ試料で各100個体を同定した結果,海生浮遊性45の種と変種が識別されたが,四国沖の試料では20~30%の海生底棲種と数%の淡水生種である. 古地磁気層序付きのV21-80で温暖種の減少に基づいて,4回(0.75, 0.69, 0.46, 0.15 Ma)の寒冷期に海生沿岸種の頻度が増加する.

競争的資金等の研究課題

 
鮮新世から更新世の古海洋学−珪藻化石から読み解く環境変動
日本学術振興会: 科学研究費補助金(研究成果公開促進費「学術図書」)
研究期間: 2014年4月 - 2014年6月    代表者: 小泉 格
珪藻化石を中核とした「鮮新世から完新世の古海洋学」を解説することは温暖期から第四紀氷河期への移行をふまえた地球温暖化問題を強調する当初からの刊行計画であった.しかし,後氷期の環境変動と文明の盛衰を論じた前編「完新世の古海洋学」は関連分野の未成熟のために販売成績が芳しくなく,後編「鮮新世から更新世の古海洋学」の刊行には科研費(学術図書)への応募と受託が必須とされた.
最終氷期最寒時以降における日本海の環境変動に関する高分解能研究(2)
とやま国際センター: 受託研究
研究期間: 2005年6月 - 2006年3月    代表者: 小泉 格
対馬暖流の脈動を復元する「珪藻温度指数」を「変換関数法」によって表層海水温に表示した.表層堆積物中の珪藻化石種の生態的地理分布に基づき過去の水塊分布を復元するためのモデルを構築し複数のコアに適応して3万年前以降の古日本海の環境を復元した.2年間の受託研究は「日本海と環日本海地域−その成立と自然環境の変遷」と題して角川書店から刊行された.
最終氷期最寒時以降における日本海の環境変動に関する高分解能研究(1)
とやま国際センター: 受託研究
研究期間: 2004年5月 - 2005年3月    代表者: 小泉 格
14C年代測定された隠岐堆DGC-6コアと能登半島沖MD01-2407コアで,(1)表層水の変動は珪藻群集,浮遊性有孔虫殻のδ18Oとδ13C,有機炭素量などによる表層海水温,塩分,表層水の起源,生物生産量などから,(2)底層水は生痕や並行葉理の保存度,有機炭素/硫黄比,炭酸塩量などによる深層水の溶存酸素濃度,循環速度,炭酸塩溶解深度などから考察された.(3)アジアモンスーン変動との因果関係と位相関係が考察された.
黒潮続流域における古環境変遷の解明
海洋科学技術センター: 受託研究
研究期間: 1999年1月 - 2005年2月    代表者: 小泉 格
研究結果は海洋科学技術センター試験研究報告書に,小泉 格・入野智久・山本浩文,2001年,44号, 19-40頁;2002年,46号,39-46頁;小泉 格・入野智久・三島稔明・金松敏也・山本浩文,2003年,48号,1-9頁;およびKoizumi, I., and Yamamoto, H., 2005, JAMSTEC Rep. Res. Dev., 1, 57-68; 2007, 5, 1-8; 2008, 7, 1-10として掲載された.
札幌キャンパスの自然と文化史
北海道大学(総長裁量経費): 教育改善推進費
研究期間: 2000年4月 - 2001年3月    代表者: 小泉 格
「博物館事業の展開について」の一環として,1949年と1998年の航空写真から地形と建物配置の50年間の移り変わりを復元し,キャンパスジオラマを作成して埋蔵文化財や樹木類などを記入した.またキャンパス内の歴史建造物のCGを作成し,旧農学部本館の木製模型(40分の1)を復元模型とした.
自然史系標本データベース
日本学術振興会: 科学研究費補助金(研究成果公開促進費「データベース」)
研究期間: 2000年4月 - 2001年3月    代表者: 小泉 格
標本や資料を分類・整理・登録して,組織的な保管と管理を図るために文字と画像によるデータベース化(収蔵品の目録作成)が促進された.データベースは標本や資料に関する正確な記述による特性と多様な情報を公開するために必要である.データベース化された標本や資料は保管場所と分類に関する情報へのアクセスが容易となり,研究や教育に寄与するところが極めて大きいことが確認された.
日本先史時代の自然と文化的環境の研究
日本学術振興会: 科学研究費補助金(「特定領域研究」A-1)
研究期間: 1997年4月 - 2001年3月    代表者: 小泉 格
大気−陸−海の関連性:泥炭層の風成塵からモンスーン変動が復元された.寒冷期に冬季モンスーンが強化されて風成塵の粒径が大きくなり量が増加し,温暖期に夏季モンスーンが強化され降水量が増加した.日本列島へのヒトの渡来時期とルートの問題:19 kaに対馬海峡に陸橋が存在した可能性はあるが,この場合でも津軽海峡から海水が流出していた.植物栽培化や動物家畜化の起源とその必然性の検討:イネは縄文時代に渡来したが,クリ,タデ,アカザ,ニワトコなどはすでに栽培されていた.
札幌キャンパスの自然と文化
北海道大学(総長裁量経費): 教育改善推進費
研究期間: 1999年4月 - 2000年3月    代表者: 小泉 格
北海道大学の構内にはサクシュコトニ川を中心として,その両側には先史時代の集落が多数残されており,出土した土器片から続縄文時代から擦文時代である.遡上したサケやマスを捕獲した施設も発掘されている.キャンパス全体が博物館である.大学全体,そして地域との連携を盛り込んだ歴史との「共生」を意識して北海道大学の歴史を物語る「歴史建造物」や周辺の環境は「博物館」事業の対象である.
自然史系標本データベース
日本学術振興会: 科学研究費補助金(研究成果公開促進費「データベース」)
研究期間: 1999年4月 - 2000年3月    代表者: 小泉 格
収蔵する標本や資料を効率的に管理するためのデータベースを構築すること,データベース化による情報の共有化と多面的な活用の方法を開拓すること,「もの」と「情報」の統合によって提示活動を高度化させること,多様なレベルでの学習を支援するためにヒューマン・コンピュータ・インターフェース(HCI)やグラフィク・ユーザ・インターフェース(GUI)を導入すること,などが課題となった.
自然史系標本データベース
日本学術振興会: 科学研究費補助金(研究成果公開促進費「データベース」)
研究期間: 1998年4月 - 1999年3月    代表者: 小泉 格
北海道大学における学術研究と教育活動の成果を実証する標本や資料を分類・整理・登録して,組織的な保管と管理を図るためのデータベース化が進行中であるが,多様な情報の入力方法,データベースの格納方法,検索方法,検索結果の表示方法,などに対するマルチメディア技術の活用が課題となった.
「北海道大学総合博物館」設置に係る学術標本・資料の体系的な整理・保存・分類とデータベース化の促進
北海道大学(総長裁量経費): 教育改善推進費
研究期間: 1997年4月 - 1998年3月    代表者: 小泉 格
21世紀の第1年目(平成13年,西暦2001年)に創基125周年を迎える時期に合わせて,「ユニバーシティ・ミュージアム(北海道大学総合博物館)」を理学部の再開発による理学部本館の転換使用とした.先行企画として理学部本館3階のアインシュタインドーム周辺と資料陳列室に地球惑星科学分野−「北の大地が大洋と出会うところ−アイランド・アーク」−岩石・鉱物・鉱床・化石・地層とそれらの歴史−がモデル展示された.
東地中海サプロペルの形成機構
日本学術振興会: 科学研究費補助金(「基盤研究」B-2)
研究期間: 1996年4月 - 1998年3月    代表者: 小泉 格
ラミナ状でないサプロペル35 (1.81 Ma)の珪藻群集はChaetoceros属の休眠胞子が優勢である.サプロペルS5 (125 ka)はRhizosolenia属を主体としたラミナと珪藻混合群集に石灰質ナノ化石や粘土粒子が加わったラミナの互層である.Rhizosoleniaラミナは夏季にRhizosoleniaマットが浮力調整で深層と表層を往復する.珪藻混合群集は珪藻ブルームとナイル川から流入する特徴種で構成されており,秋~冬~春に形成されたことが判明した.
地球惑星科学専攻所蔵標本のデータベース化及び大型恐竜化石の復元・組み立て
北海道大学(総長裁量経費): 教育改善推進費
研究期間: 1996年4月 - 1997年3月    代表者: 小泉 格
台帳に登録された3万点以上の動植物化石標本と5万点以上の未登録の標本を文字入力から画像入力したデジタル登録によって標本の再現性・反復性・クロスリファレンス性の向上・インターネット上でのデータ公開を可能にした.世界的にも貴重な標本である1934年に旧日本領のサハリンで発見されたデスモスチルスとニッポノサウルス(日本竜)を復元組み立て骨格として展示した.
白黒ラミナによる高精度サイクル層序学
日本学術振興会: 科学研究費補助金(「一般研究」A)
研究期間: 1992年4月 - 1995年4月    代表者: 小泉 格
日本海の海底堆積物(第四紀後期)は氷河性海水準の変動に反応して厚さ数cm~10 cmの明暗縞を示す.高海水準期(間氷期)から低海水準期(氷期)へ,あるいは反対の変化が10万年周期のミランコビッチ・サイクルである.中程度の海水準期には,やや低塩分の東シナ海沿岸水が流入して低塩分の表層水を形成するために,中間的かつ間欠的な深層水の形成−湧昇−生物生産性が起こっていることが判明した.これが5000年〜1万年周期のハインリッヒ・イベントや数百~数千年周期のダンスガード・オシュガー・サイクルに相当する.
海洋環境の変動と文明の盛衰
日本学術振興会: 科学研究費補助金(「重点領域研究」1)
研究期間: 1991年4月 - 1994年3月    代表者: 小泉 格
日本近海の海洋環境は1500~2000年の周期性を示し,沖積層での気候変動や海水準変動と対応するだけでなく,ヨーロッパやスカンジナビアの雪線高度と森林高度の限界線から復元した氷河の前進・後退とも100年単位で一致する.太陽黒点の経年変化や深層水の循環周期,地球・月・太陽の朔望点が接近する周期に相当している.縄文時代以降の生活圏であった森林と潟(ラグーン)が寒暖や乾湿の変動によって生じた洪水や地震・津波などの自然災害の影響を強く受けていたことを鳥浜貝塚で解析し得た.
日本海の拡大・形成にともなう古環境の珪藻・堆積相による研究
日本学術振興会: 科学研究費補助金(「一般研究」C)
研究期間: 1989年4月 - 1991年3月    代表者: 小泉 格
日本海が拡大・生成される以前の中新世前期(27~20 Ma)に産出する阿仁合型植物化石群,および日本海が拡大・生成されつつある中新世前~中期(17.5~16.0 Ma)の台島型植物化石群,その直後の西黒沢層~女川層以降に形成された珪質堆積物の堆積学的検討を行った後,それらの3層準における珪藻化石群集の生層序により植物化石群と地層の形成年代,および珪藻種群の生態的特徴による古環境の変遷を明らかにした.
北海道の新第三系の珪藻層序
日本学術振興会: 科学研究費補助金「一般研究」C)
研究期間: 1986年4月 - 1988年3月    代表者: 小泉 格
北海道東部地域における新第三系の珪藻化石層序を検討した結果,(1)貴老路層と達媚層は中新世前期のK. carina帯とA. ingens帯,(2)網走層は中新世後期のD. praedimorpha帯(C. yabei帯は確認されない),(3)トイカ層は中新世後期のD. dimorpha帯,(4) 美都層,協和層,呼人層(能取岬)はD. katayamai帯とT. schraderi帯,(5)呼人層(開拓川,能取湖北)はR. californica帯とN. kamtschatica帯に属する...
太平洋域の新第三系を通じての海生珪藻群集の発達史
日本学術振興会: 科学研究費補助金(「一般研究」B)
研究期間: 1982年4月 - 1984年3月    代表者: 小泉 格
中新世前期 (20-18 Ma)の寒冷気候によって底層流−湧昇流が強化され,東赤道太平洋で珪質軟泥が堆積した.一方,中新世中期(16-15 Ma)は温暖気候であったが,大西洋から太平洋へのシリカ移行と日本海の拡大によって東赤道太平洋や北太平洋縁辺域で珪質軟泥が堆積している.中新世中期(13.3-9.0 Ma)には東南極氷床による寒冷化気候が沿岸湧昇流を引き起して珪質堆積物を堆積させると共に現在型の海洋循環系と海底堆積物の分布が形成された.
珪質微化石(とくに珪藻化石)による東北日本新第三系の特性解析
日本学術振興会: 科学研究費補助金(「一般研究」C)
研究期間: 1979年4月 - 1980年3月    代表者: 小泉 格
北海道や東北日本の沿岸地域と沖合の海域には海成の珪藻質新第三系が厚く発達しているが,その分布は堆積盆地ごとに限定されている.日本海沿岸地域では,とくに中新統中~上部が著しく珪藻質である.中新統中部(13.5 Ma)と中新統最上部(6.5 Ma)の間にハイエイタスが存在する.この珪藻質堆積物は中新世中~後期の多島海において暖流と寒流が大陸斜面(水深500~1500 m)上で周期的に激しく混合し合って堆積したことが岩相と珪藻化石群集から解析された.
環太平洋域新第三系の珪藻層序及び対象とした珪藻種の分類学的検討
日本学術振興会: 科学研究費補助金(「一般研究」C)
研究期間: 1975年4月 - 1977年3月    代表者: 小泉 格
東北日本の珪藻質中新統における珪藻化石基準面(示準化石種の出現と絶滅)と珪藻化石分帯がK-Arおよび FT年代値に対応されて,珪藻事件と分帯境界に絶対年代値が割り当てられた.この結果が北太平洋におけるピストンコア,DSDP掘削コア,Ex. Mohoコアの珪藻化石帯と対比されて妥当性が検証された.北太平洋における珪藻化石層序に有効な海生浮遊性珪藻化石種(示準化石種)の中新世中期以降の産出期間(レンジ)と珪藻事件が示された.

社会貢献活動

 
日々を歩く
【寄稿】  財団法人日本万歩クラブ  帰れ自然へ−アルク,529号,5頁  2009年11月
日本海学−逆さ地図から循環体系再考
【情報提供】  秋田魁新報社  秋田さきがけ  2003年7月17日
共生の環日本海へ
【情報提供】  秋田魁新報社  秋田さきがけ  2003年7月17日
トークアメニティ 地球と環境
【寄稿】  全国社会保険協会連合会  ねんきん,43 (10),13頁  2002年10月
地域の個性を確立する地域学交流でお互いの魅力認めあう
【寄稿】  実業乃富山社  実業乃富山,57 (6),32-33頁  2002年6月
「日本海学」のすすめ
【寄稿】  聖教新聞  2001年9月16日
フゴッペ洞窟−発見から50年、立地環境と気候−海面下降した寒冷期に利用
【寄稿】  北海道新聞社  北海道新聞(夕刊)  2000年11月15日
水浸しの惑星
【寄稿】  財団法人協栄生命健康事業団  月刊 健康  2000年2月
小泉 格館長インタビュー 北海道大学総合博物館
【インタビュイー】  文化環境研究所  カルチベイト−文化と環境を考える No.11  1999年12月
地球最後のフロンティアへの挑戦
【寄稿】  聖教新聞  1999年8月10日
最近の「化石」事情
【寄稿】  財団法人協栄生命健康事業団  月刊 健康  1998年11月
海の彼方からやってくるもの
【寄稿】  全国市長会  市政,47 (8)  1998年8月
地球環境を語らずしてヒトの移動は語れない
【寄稿】  PHP研究所  歴史街道,October 1997  1997年10月
環境変化と日本文化
【寄稿】  聖教新聞  1995年8月19日
日本海の環境変動−沿岸国の工業化による汚染の危険性
【寄稿】  聖教新聞  1994年9月15日
気候の周期と文明−寒暖の大変動が著しい影響
【寄稿】  聖教新聞  1994年4月16日
研究室NOW−北大理学部燃料地質学講座、海底のたい積有機物分析
【インタビュアー】  北海道新聞社  北海道新聞  1992年8月3日
海洋汚染状況から文明の盛衰を予測
【情報提供】  科学新聞  1992年2月14日
「消費の文明」もう限界
【インタビュアー】  北海道新聞社  北海道新聞(朝刊)  1992年1月1日
文明の盛衰と日本海−海洋環境の変動 、公開シンポジュムによせて
【寄稿】  北海道新聞社  北海道新聞  1991年7月29日
人類のあり方を問う−21世紀への地球環境、天地と海洋の叫び
【インタビュアー】  京都新聞社  京都新聞  1991年7月10日
氷河時代が織った明暗の縞
【寄稿】  朝日新聞  科学朝日  1990年5月
気候、環境変動示す明暗しま模様あった
【情報提供】  朝日新聞社  朝日新聞  1990年5月
日本海誕生、掘削し解明−2000万〜1400万年前
【情報提供】  朝日新聞社  朝日新聞  1989年10月27日
氷期の日本海−黄河河口だった証拠
【寄稿】  読売新聞社  読売新聞(夕刊)・科学(watch)  1989年8月28日
亜熱帯だった1600万年前の日本
【寄稿】  読売新聞社  読売新聞(夕刊)・科学(watch)  1989年7月
ボーリングで探る古日本海
【情報提供】  読売新聞社  読売新聞(夕刊)・ひと人抄  1989年6月24日
日本海は湖だった
【寄稿】  読売新聞社  読売新聞(夕刊)・科学(watch)  1989年6月19日
地球の歴史を秘めて−有孔虫
【寄稿】  読売新聞社  読売新聞(夕刊)・科学(watch)  1989年5月22日
白亜紀末に大事件!?
【寄稿】  読売新聞社  読売新聞(夕刊)・科学(watch)  1989年4月24日
最古の化石−宝庫の飛騨外縁構造帯
【寄稿】  読売新聞社  読売新聞(夕刊)・科学(watch)  1989年3月27日
国際地質学術調査−アンデスの自然、珪藻土−海岸砂漠地帯に露出
【寄稿】  静岡新聞社  静岡新聞  1987年3月2日
国際地質学術調査−アンデスの自然、エル・ニーニョ−高まる解明の動き
【寄稿】  静岡新聞社  静岡新聞  1987年2月16日
珪藻化石詳細調査
【報告書執筆】  大阪:災害科学研究所  中世古幸次郎(編),「関西国際空港地盤地質調査」  1984年
30万年前大阪湾淡水湖だった
【情報提供】  読売新聞社  読売新聞  1980年12月25日
深海底堆積物から読み取る地球の歴史
【寄稿】  岩波書店  岩波「図書」No.344  1978年4月
海の下、山は動いた−天皇海山群
【情報提供】  秋田魁新報社  秋田さきがけ  1977年9月26日

海外調査と出張

 
1999年10月   VII International Congress on Pacific Neogene Stratigraphy (第7回 太平洋新第三紀国際会議)
メキシコ国立大学 (UNAAM)で口頭発表(Koizumi, I., and Lyle, M. Summary of Neogene magneto-biostratigraphy of the California Margin (ODP Leg 167) および Barron, J.A., Lyle, M., and Koizumi, I. Late Miocene and early Pliocene biosiliceous sedimentation along the California margin)した後,ユカタン半島の巡検に参加した.
1998年9月   15th International Diatom Symposium (第15回 国際珪藻シンポジュム)
オーストラリア,パースでポスター発表(The Catalog of Diatoms from the Eastern Mediterranean Sea by Koizumi, I., and Shiono, M.)した後,ウルル・カタジュタ(ザ・オルテガ)国立公園とシドニーのオペラハウスを訪問した.
1998年8月   6th International Conference on Paleoceanography (第6回 国際古海洋学会議)
ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見500周年とExpo'98リスボン万国博物会と共催した第6回国際古海洋学会議でポスター発表(Holocene Marine Environments and Cultural History in Japan)した後,コインブラ大学を訪問した.
1998年10月   ODP Leg 167 Post Cruise Meeting
ボストンで開催されたAGU(アメリカ地球物理学連合)秋季大会に合わせてポスターセクションとした.Lyle, M., Koizumi, I., Heusear, L., Pike, J., Mix. A., Kreitz, S., and Herbert, T.によるRapid climate and ocean variations in the late Pleistocene along the California Margin, ODP Leg 167は招待講演である.
1997年11月   ODP Leg 167 Sampling Party
1997年11月3-9日にテキサスA&M大学,カレッジ・ステーションで高時間分解能解析のための補助的サンプリングが行われた.
1996年8月   IGCP 246: Neogene of the Western Pacific-Marginal Basins and Events
ソウル国立大学(SNU)で(The Plio-Pleistocene diatom record from ODP Site 797 of the Japan Sea)を口頭発表した後,P'ohang Basinの巡検に参加した.
1996年4月   ODP Leg 167 (California Margin)
1978年のODP Leg 63以来18年ぶりのカリフォルニア縁辺域のODP Leg 167(1996年4-6月)にCo-chief Scientistsとして乗船参加した.北半球で氷河時代が開始された260万年前以降のカリフォルニア海流とそれにともなう沿岸湧昇流の変動を高時間分解能で解析することが目的である.
1995年11月   ODP Leg 167 Co-chief Meeting
ODP Leg 167の掘削航海に関わる最終的な打ち合わせ会議が1995年11月1-3日にテキサスA&M大学,カレッジ・ステーションで開催された.
1995年3月   ODP Leg 160 (Eastern Mediterranean Sea)
乗船参加の理由は,(1)エジプト文明の母なる川ナイルが運搬した東地中海の海底堆積物に含まれている淡水−汽水生珪藻群集を分析すること,(2)閉鎖海洋としての地中海のサプロペル層と日本海の明暗層との対応関係を見出すこと,(3)マット状珪藻軟泥を構成するラミナ状珪藻質サプロペルの珪藻化石群集を解析することなどである.
1992年10月   IGCP 246: International Symposium on Neogene Events in the Northeast Indian Ocean and the Southeast Pacific Area
Bandung, Indonesia で(Late Pleistocene deep-sea sediments recorded climatic changes offshore of Java) を口頭発表した後,巡検に参加した.
1990年11月   Monbusho International Scientific Program: Trans-Pacific Correlation of Neogene Geologic Events (文部省国際学術研究「環太平洋地域新生界の対比と編年」)
南米のコロンビア,チリ,ペルーにおける野外調査とIGCP 246の国際会議(ペルー地質調査所)で(Diatomaceous sediments along the Pacific areas of South America and their evaluation)を口頭発表した.
1990年8月   11th International Symposium on Living and Fossil Diatoms(第11回 国際珪藻シンポジュム)
カリフォルニア科学アカデミー,カリフォルニア州立大学で(Paleoceanography of the Okhotsk Sea and Northwest Pacific Ocean based on diatom proxy)のポスター発表をした.
1989年6月   Japan-US Seminar on Neogene Siliceous Sediments of the Pacific Region (日米科学協力セミナー「太平洋地域の新第三紀珪質堆積物」)
(Koizumi, I., and Fukusawa, H.-Lithology and stratigraphy of the diatomaceous sediments in the northeast Japan)を口頭発表した後,野外巡検に参加した.
1989年6月   ODP Leg 127(Japan Sea)
日本海の掘削航海 (東京−釜山)に珪藻専門家として乗船参加した.
1988年8月   10th International Symposium on Living and Fossil Diatoms(第10回 国際珪藻シンポジュム)
Joensun of Finlandで(The synchronous postglacial changes between diatom assemblages in the Japan Sea and forest limit in the Alps) を口頭発表した後,野外巡検に参加した. 
1988年4月   文部省長期在外研究員
ブリストル大学(英国)とフーステッド珪藻研究所(西ドイツ,ブレーメンハーフェン)で珪藻の研究
1987年8月   Symposium on IGCP 246: Neogene of the Western Pacific-Marginal Basins and Events- 
ソウル国立大学 (SNU)で(Early Miocene proto-Japan Sea)を口頭発表した後,P’ohang Basinの巡検に参加した.
1987年7月   4th CPNS and IGCP 246:Neogene Events in Time and Space
Berkley (カリフォルニア大学バークレー校)で (North-south shifts of the subarctic front in the northwest Pacific Ocean during the Late Neogene)を口頭発表した.7月26~28日:カリフォルニア北部海岸の新第三系層序の巡検,7月29~31日:会議,8月1日:モンテレー層巡検.
1986年10月   Monbusho International Scientific Program: Trans-Pacific correlation of Cenozoic Geohistory (文部省海外学術研究「環太平洋地域新生界の対比と編年」)
南米コロンビア,エクアドル,ペリー,チリなどの研究者たちと現地調査および試料採集を実施した.
1983年1月   DSDP Leg 86 Post Cruise Meeting 
スクリップス海洋研究所(サンジェゴ)で全体会議
1982年5月   DSDP Leg 86(Northwestern Pacific Ocean)
西太平洋中緯度域の掘削航海(ハワイ−横浜)に珪藻専門家として乗船参加した.
1981年11月   IGCP 114-Field Trip after the International Workshop at Nagai and Sanda
長居と三田での国際ワークショップの後,韓国南部(浦項地域,済州島)の巡検に参加した.
1978年7月   DSDP-IPOD Leg 55 Post Cruise Meeting
スクリップス海洋研究所(サンジェゴ)で全体会議
1977年7月   DSDP-IPOD Leg 55(Empire Sea Mount Chain)
天皇海山列の掘削航海(ハワイ−横浜)にCo-chief Scientistsとして乗船参加した.
1974年9月   Symposium "Marine Plankton and Sediments", 3rd Planktonic Conference Kiel, and 3rd International Symposium on Living and Fossil Diatoms(シンポジュウム”海洋プランクトンと堆積物”,第3回プランクトン会議,および第3回国際珪藻シンポジュム)
キール大学(西ドイツ)で珪藻部会を司会した.
1974年5月   DSDP Leg 31 Post Cruise Meeting
スクリップス海洋研究所(サンジェゴ)で全体会議
1974年3月   DSDP Leg 31 Post Cruise Meeting
ハワイ大学(ハワイ)で掘削コアの層序と年代を確認した.
1973年6月   DSDP Leg 31(Philippine Sea and Japan Sea)
フイリッピン海−日本海の掘削航海(グアム−函館)に珪藻専門家として招聘されて乗船参加した.
1972年7月   DSDP Leg 19 Post Cruise Meeting
スクリップス海洋研究所(サンジェゴ)で全体会議
1972年1月   DSDP Leg 19 Post Cruise Meeting
ワシントン大学(シアトル)で掘削コアの層序と年代を確認した.
1971年7月   DSDP Leg 19(Bering Sea and North Pacific high latitude areas)
グローマー・チャレンジャーによるベーリング海−北太平洋高緯度域の掘削航海(アラスカ,コデアック−横浜)に珪藻化石研究者として招聘され乗船参加して堆積物 (岩)の年代と層序を決定した.
1970年11月   Japan-US Cooperation Program "Study of Sedimentary Deposits of the Sea of Japan and Surrounding Terrains" (日米科学協力事業「日本海および周辺陸域の堆積層の研究」)
コロンビア大学ラモント・ドハティ地学研究所で日本海の形成史と周辺陸域,とくに日本海沿岸域,の第三系との対比と層序に関して意見交換した.