論文

査読有り
2014年9月30日

外来化学療法を受ける進行・再発大腸がん患者の症状緩和・悪化防止のための生活調整

千葉看護学会会誌
  • 糸川 紅子
  • ,
  • 岡本 明美
  • ,
  • 眞嶋 朋子

20
1
開始ページ
31
終了ページ
37
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
千葉看護学会

本研究の目的は,外来化学療法を受ける進行・再発大腸がん患者の身体症状に伴う生活調整を明らかにし,化学療法を継続するための看護援助について検討することである。外来化学療法を3クール以上受ける進行・再発大腸がん患者8名を対象に,参加観察,半構造化面接,記録調査を行い,質的帰納的に分析した。その結果,外来化学療法を受ける進行・再発大腸がん患者の生活調整に関わる身体症状は悪心や下痢,倦怠感,皮膚障害,末梢神経障害などであり,その生活調整として【手足の症状に合わせ保護・保湿に努める】【消化器症状が強くなる時期を予測しながらやり過ごす】【末梢神経障害に伴う危険を避けるための行動をとる】などを含む8つのカテゴリーが明らかになった。対象者らは,身体症状を繰り返し体験する中で症状緩和・悪化防止のための生活調整を行っていた。したがって,外来化学療法を受ける進行・再発大腸がん患者が化学療法を継続するためには,1 )身体症状の体験や個別性に応じた情報が獲得できるよう援助し,自分なりの生活調整を保証する 2 )治療内容が変更となる場合について理解を促し,身体症状の増悪を報告できるよう援助する 3 )患者の生活調整をモニタリングし,適切な時期に医学的措置や援助の強化へとつなぐ 4 )新たな生活習慣の獲得を促進し,化学療法を継続する意欲が保てるよう援助するなどの看護援助が重要であると考える。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005940251
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11354292
URL
http://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/900117975/
Jamas Url
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2015041248