基本情報

所属
近畿大学 医学部医学科 教授
学位
MD(1990年3月 東北大学)
博士(医学)(1994年3月 東北大学)

連絡先
itsunodahotmail.com
研究者番号
00261529
ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0003-1798-714X
J-GLOBAL ID
201201053117388166
Researcher ID
B-4722-2008
researchmap会員ID
B000224345

外部リンク

福島県福島市出身で岩手県立盛岡第一高等学校を卒業し、東北大学医学部に入学。東北大学医学部卒業後の2年間、 福島県立医科大学神経内科学講座にて山本悌司教授の指導の下、神経内科で臨床 研修。その後、東北大学に戻って、病態神経学(神経病理)講座にて岩崎祐三教授の指導の下、多発性硬化症動物モデルの研究にて 学位を取得。同講座で一年間助手を務めた後、現金沢大学神経内科学講座教授の山田正仁先生の紹介により、米国ユタ大学医学部神経内科学講座Robert S Fujinami教授のポスドクとして留学。 ユタ大学では1995年にポスドクとして働きはじめ、1999年にResearch Associate(助教)、2002年にInstructor(講師)、2005年にAssistant Professor(准教授)に昇進 (米国ではInstructor以上が独立したポジションとみなされ、対外的にPrincipal Investigator (主任研究員)としてNIHなどに研究費の申請ができ、学内においてはFacultyの一人として講座の Faculty meeting(教授会)に参加することが可能)。ユタ大学では神経免疫学・神経ウイルス学を14年間研究。ユタ大学では当初、所属は神経内科だったが、最後の2年間は病理学講座 (細胞生物学・免疫学部門)に所属を移しながら、神経内科とはAdjunct Assistant Professor(兼任准教授)として共同研究を継続。日本の医師が米国で臨床を行うために必要なThe Educational Commission for Foreign Medical Graduates (ECFMG) Certification(外国医学部卒業者用米国臨床研修医師許可証)は1996年に取得。2009年7月にルイジアナ州立大学医学部微生物学講座にAssistant Professor准教授として研究室を移転、2015年には准教授Associate Professorに昇任してテニュアを取得した。2016年4月よりは研究室を近畿大学医学部微生物学講座に移転し、主任教授に就任し、現在にいたる。

学歴

  2

論文

  173

MISC

  65

書籍等出版物

  8

講演・口頭発表等

  213

共同研究・競争的資金等の研究課題

  24

学術貢献活動

  1

メディア報道

  14

その他

  2
  • 2021年7月 - 2022年3月
    新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) はプラス鎖 (+) 一本鎖 RNA をゲノムとして持つ RNA ウイルスで、呼吸器粘膜上皮に感染することで肺炎をきたす。SARS-CoV-2 の感染予防を目的にワクチンが開発されたが、既存のワクチンは皮下・筋肉内投与であるため、血中には主に抗ウイルス IgG 抗体が誘導される。しかし、呼吸器・腸管などの粘膜部位における感染防御の主体は IgA 抗体であり、IgG 抗体ではない。それゆえに、呼吸器粘膜に抗ウイルス IgA 抗体を誘導するワクチンの開発が、より効果的な SARS-CoV-2 感染予防には望まれる。そこで本研究では、IgA 誘導の効率を高めるため、IgA 産生を安全かつ強力に増加させることができるアジュバント (腸内細菌由来因子) を使用することで、IgA 抗体の誘導効率の向上を目的とする。また、SARS-CoV-2 は、呼吸器だけでなく中枢神経系 (central nervous system: CNS) にも感染したり、感染に伴いギランバレー症候群を誘導するなどの、神経系の病態により、重篤な転機となることも示唆されている。そこで本研究では、マウスCNSウイルス感染モデルを用いて、IgA がウイルスのCNS 感染防御において果たす役割を解明する。
  • 2020年7月 - 2021年3月
    2020年度 角田郁生(研究代表者) 直接経費3500千円 新型コロナウイルス (SARS-CoV-2) はプラス鎖 (+) 一本鎖 RNA をゲノムとして持つ RNA ウイルスで、呼吸器粘膜上皮に感染することで肺炎をきたす。SARS-CoV-2 は呼吸器症状以外にも多様な症状をきたすことが報告されており、特に神経症状の併発は重篤である。SARS-CoV-2感染では、抗ウイルス免疫反応の指標として、血中 IgG 抗体が測定されている。一方、気道粘膜で感染防御に働くものは IgAであるが、粘膜 IgA の SARS-CoV-2 感染制御における役割は十分な研究がなされていない。そこで本研究では、SARS-CoV-2 排除において理論的にもっとも有効な気道粘膜での IgA 産生機構について明らかにし、IgA 誘導ワクチン開発の基礎研究となることを目的とする。 従来のワクチンのほとんどは皮下・筋肉注射などによるため、IgA の有効な誘導ができない。我々は SARS-CoV-2 ワクチンを経鼻投与することにより、呼吸器粘膜および所属リンパ組織で IgA 産生細胞を誘導し、経鼻免疫の有用性を明らかにする。これと並行して、(+) 一本鎖 RNA ウイルスのマウス感染モデルを使用することにより、CNS で IgA が感染防御に働いている可能性を検証する。また、本研究では SARS-CoV-2の標的臓器 (呼吸器・CNS) に有効に IgA 産生細胞をリクルートする機構を解明する。