MISC

2019年6月

放射線治療に用いられる高エネルギー核データの現状と今後の展望

Isotope News
  • 岩本 修
  • ,
  • 国枝 賢
  • ,
  • 岩本 信之

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4
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記述言語
日本語
掲載種別

放射線治療では、さまざまな種類の粒子線が利用されており、これらの粒子線による効果的な治療を行うには、高エネルギーの粒子が体内でどのような反応を起こしているかを精度よく予測することが欠かせないと考えられる。粒子輸送計算を行うPHITSなどのシミュレーション計算コードでは、核反応に関する物理モデルを取り込んでおり、さまざまな高エネルギーの粒子線の計算が可能となっているが、JENDLでは、更に精度の良いデータを提供するため、高エネルギーの中性子および陽子の核反応のデータをまとめたJENDL高エネルギーファイル、電子線や光子と原子核の反応について必要となるデータをまとめたJENDL光核反応データファイルを公開している。本稿では、これらの核データを評価するのに重要な核反応のモデル計算を含め、放射線治療に関わるシミュレーション計算に利用可能と考えられる、JENDL高エネルギーファイル, JENDL光核反応ファイルについて簡単に紹介する。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5065286
ID情報
  • ISSN : 0285-5518

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