2015年4月
マムシ咬傷初期治療の標準化の試み
救急医学
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- 巻
- 39
- 号
- 4
- 開始ページ
- 497
- 終了ページ
- 506
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)へるす出版
マムシ咬傷初期治療の標準化について検討した。臨床的にマムシ咬傷と診断した30例を対象とした。処置開始までの時間が0〜30分までの症例と初診時腫脹が指・趾までの症例では抗毒素を投与する必要がなかった。抗毒素使用の有無にかかわらず、死亡例や明瞭な臓器障害、DIC、腎不全などを起こした症例はなかった。抗毒素使用の有無に関する因子を単変量解析で検討したところ、来院から処置までの実時間(38分未満)、初診時腫脹上端及び初診時腫脹距離(8cm以下)が有意な関連を示した。血液検査では、血清CPK値、AST値、LDH値、ミオグロビン値が抗毒素使用の有無と有意な関連を示した。抗毒素非使用例における血清CPK値と最大腫脹距離は有意な正の相関を示した。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0385-8162
- 医中誌Web ID : 2015264385
- CiNii Articles ID : 40020439749
- CiNii Books ID : AN00053627