基本情報

所属
情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 極域環境データサイエンスセンター 准教授
(兼任)国立極地研究所 共同研究推進系 准教授
総合研究大学院大学 複合科学研究科 極域科学専攻 准教授
学位
博士(理学)(九州大学)

J-GLOBAL ID
200901056829827798
researchmap会員ID
6000007708

外部リンク

研究課題と活動状況:

(1)オーロラ帯の磁気圏電離圏結合の研究
地上の光学、電波、磁場観測データに磁気圏電離圏結合系のモデリング・シミュレーションを組み合わせて、基本的なオーロラの構造、動きのメカニズムを解明することを目的としている。特に、電離圏の電気伝導度空間非一様性、誘導効果等が磁気圏電離圏結合過程に及ぼす影響に注目して研究を行っている。

(2)一般化オーロラトモグラフィ逆問題解析手法の開発
オーロラトモグラフィ法とは、オーロラ多点観測網により撮影された複数のオーロラ単色光画像に対してコンピュータトモグラフィ法を応用し、オーロラの立体構造を復元する手法である。この手法をさらに発展させた一般化オーロラトモグラフィ逆問題解析手法の開発を行っている。これは、多点オーロラ単色光画像に加えて、EISCATレーダー観測による電離圏電子密度分布やイメージングリオメータ観測による銀河雑音吸収(CNA)など異種のデータを融合させることにより、降下電子のエネルギー・空間分布を推定する手法である。

(3) 高エネルギー降下電子が中層大気に与える影響に関する研究
リオメータ、イメージャ、レーダー等の地上観測、及び、衛星観測により、オーロラや太陽プロトンイベントに伴う高エネルギー粒子が中層大気に与える影響を調査している。

(4)Pc3地磁気脈動の発生、伝播メカニズムに関する研究
Pc3地磁気脈動は周期10~45秒、振幅数nTの地磁気の振動であり、主に太陽風と地球磁気圏の相互作用によって昼側磁気圏界面の上流側で発生し、磁気圏を伝播して電離圏まで到達すると考えられている。この研究では、地上のグローバル多点観測網で得られた地磁気データを使ってPc3の相関、振幅、位相の水平空間構造を調べ、太陽風エネルギーの磁気圏深部への流入過程、並びに、磁気圏電離圏結合過程の解明を目指している。

(5)超高層大気長期変動の全球地上ネットワーク観測・研究(IUGONET)
極地研、東北大、名大、京大、九大の大学間連携プロジェクトにより、各機関で取得している超高層大気観測データの検索、解析を容易にするため、メタデータデータベースや実データデータベースの構築、統合解析ソフトウェアの開発を進めている。

南極観測歴:

米国南極点基地派遣(交換科学者)(2013年1月)、第57次南極地域観測隊(夏隊)(2015-2016)、ベルギープリンセスエリザベス基地・インドマイトリ基地(外国基地派遣(2020年1月~2月))、第64次南極地域観測隊(越冬隊)(2022-2024)


論文

  101

MISC

  82

講演・口頭発表等

  187

共同研究・競争的資金等の研究課題

  14

社会貢献活動

  28