2013年4月 - 2016年3月
抗蚊唾液抗体価をバイオマーカーとしたマラリアベクターコントロールの評価法開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
ハマダラカの唾液タンパクAAPPを大腸菌で発現・精製し、これをELISA抗原として、スンバ島での住民の血清2617検体の抗AAPP抗体価を調べた結果、雨季の蚊の発生が多い時期には、抗AAPP抗体価は乾季のそれと比較して優位に上昇していた。特に、熱帯熱マラリアに感染している住民血清にはその上昇が顕著であった。三日熱マラリア感染者間では低い上昇であった。これは、三日熱マラリアに特有のヒプノゾイトによる再燃感染が原因であると推察している。以上の結果から、抗AAPP抗体価を追跡調査する事によりハマダラカに対する暴露、さらにはマラリア感染アウトブレイクを予想することが可能となると期待される。
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- 課題番号 : 25305007
- 体系的課題番号 : JP25305007