2019年6月 - 2024年3月
仮想現実世界での経験が現実世界での自己概念に与える影響の実験的検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
ヘッド・マウント・ディスプレイを用いて経験することができるバーチャル・リアリティの利用は、様々な場面で広がっており、多くの人にとって身近な存在になりつつある。
本研究では、バーチャル・リアリティの中で自分が別の人間として存在することや行動することが、私たちの自己概念にどのような影響を与えるのかを検討する。加えて、バーチャル・リアリティの特性を利用し、自分の視点を変化させることが自己認知にどのように影響を与えるかを検討する。
ゲームやオンラインコミュニケーションにおいてアバターを通じて自分とは異なる存在として行動する経験をすることの自己への影響を、社会心理学、実験心理学的研究手法に基づき検討するために、令和4年度には主に以下のことを進めた。(1)昨年度に引き続き、バーチャル・リアリティの中でアバターを用いて他者になる経験をする実験の準備を進めた。異性のアバターになる経験が自己概念へ与える影響を検討する内容である。研究分担者、研究協力者と協働することで、バーチャル・リアリティの中でさまざまな行動を経験をすることができる実験プログラムを作成し、バーチャル・リアリティの中での感覚に不自然なところがないよう、調整を進めた。バーチャル・リアリティの中で行う把持行為等におけるプログラムや機材の調整に時間を要したが、概ね問題が解決した。(2)ヘッド・マウントディスプレイを用いた視点の操作を含めた実験の準備を進めた。(3)昨年度に引き続き関連文献のレビューを進めた。
本研究では、バーチャル・リアリティの中で自分が別の人間として存在することや行動することが、私たちの自己概念にどのような影響を与えるのかを検討する。加えて、バーチャル・リアリティの特性を利用し、自分の視点を変化させることが自己認知にどのように影響を与えるかを検討する。
ゲームやオンラインコミュニケーションにおいてアバターを通じて自分とは異なる存在として行動する経験をすることの自己への影響を、社会心理学、実験心理学的研究手法に基づき検討するために、令和4年度には主に以下のことを進めた。(1)昨年度に引き続き、バーチャル・リアリティの中でアバターを用いて他者になる経験をする実験の準備を進めた。異性のアバターになる経験が自己概念へ与える影響を検討する内容である。研究分担者、研究協力者と協働することで、バーチャル・リアリティの中でさまざまな行動を経験をすることができる実験プログラムを作成し、バーチャル・リアリティの中での感覚に不自然なところがないよう、調整を進めた。バーチャル・リアリティの中で行う把持行為等におけるプログラムや機材の調整に時間を要したが、概ね問題が解決した。(2)ヘッド・マウントディスプレイを用いた視点の操作を含めた実験の準備を進めた。(3)昨年度に引き続き関連文献のレビューを進めた。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K21821
- 体系的課題番号 : JP19K21821