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Jan, 2015

診断の進歩 シークエンス技術の発展と肺癌のdriver oncogene

Annual Review呼吸器
  • 冨樫 庸介
  • ,
  • 西尾 和人

Volume
2015
Number
First page
133
Last page
140
Language
Japanese
Publishing type
Publisher
(株)中外医学社

肺癌は全癌の中で世界的に最も頻度の高い死亡原因である.従来進行肺癌は非常に予後不良であったが,driver oncogeneであるepidermal growth factor receptor(EGFR)遺伝子変異やanaplastic lymphoma kinase(ALK)融合遺伝子が発見され,それぞれEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI),ALK阻害剤といった分子標的薬の登場により予後も改善しつつある.またシークエンス技術の発展,次世代シークエンサーが登場したことで,がんの全ゲノム解読が実現可能となり,これまで明らかにされていなかった新しいがん関連遺伝子の発見が急激な勢いで進んでいる.肺癌領域でもROS1,RET,NTRK1遺伝子といった新たなdriver oncogeneが治療標的分子として次々と発見され,今後はさらに治療標的に基づく個別化治療が進んでいくと考えられる.(著者抄録)

ID information
  • ISBN : 9784498130135
  • Ichushi Web ID : 2015249210

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