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Sep, 2020

【ゲノム医療時代のがん 分子標的薬と診断薬研究「治療」の選択肢を広げる新しい標的、併用療法、横断的・マルチコンパニオン診断薬、リキッドバイオプシー】(第5章)耐性メカニズムとその克服方法 免疫チェックポイント阻害剤の耐性メカニズム

実験医学
  • 冨樫 庸介

Volume
38
Number
15
First page
2609
Last page
2616
Language
Japanese
Publishing type
Publisher
(株)羊土社

免疫チェックポイント阻害剤の有効性が多くのがん種で証明されたが、単剤での効果は50%以下と限定的であることから、その耐性メカニズムの解明が有効性を高めるうえでも重要である。初期耐性に加えて、一度効果がみられたあとに耐性化する獲得耐性も問題となっている。免疫チェックポイント阻害剤は細胞傷害性T細胞を活性化させることで有効性を発揮するため、このT細胞活性化のプロセスが耐性メカニズムを考えるうえでも非常に重要で、それに沿ったような耐性メカニズムがさまざまに報告されている。免疫チェックポイント阻害剤の有効性を高めるためにも、それらを明らかにしたうえで、克服するような新たな治療開発が進められている。(著者抄録)

ID information
  • ISSN : 0288-5514
  • Ichushi Web ID : U914100025

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