共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2023年3月

産後うつ予防のための妊娠中から産後までの睡眠支援プログラムの開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
17K12359
体系的番号
JP17K12359
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

本研究の全体構想は、産後うつ予防のための妊娠から産後までの睡眠支援プログラム開発のために、妊娠・出産・産後の睡眠状況と睡眠問題(Sleep disturbances)と産後うつとの関係を明らかにし、睡眠支援プログラムを検討することである。
平成29年度は、産後うつと妊娠・出産・産後の睡眠の実態を明らかにするための文献検討と国内外で使用されている主観的睡眠調査票の文献検討を行った。平成30年度は、文献検討により、睡眠の質問票の改変と客観的睡眠が測定できる機器の選択を行った。これらにより、睡眠の主観的調査はピッツバーグ睡眠質問票(睡眠状況、睡眠時間、睡眠の質)、エップワース眠気スケールと妊産褥婦の特性である昼寝の項目とした。客観的調査は、睡眠測定機器を「貼付け型ウェアラブル生体センサ(Silmee bar type TDK)」とした。さらに、産後うつ病調査票は、世界的に使用されているエジンバラうつ病調査票とした。また、産後うつ病は、不安および社会的サポートと関連することからこれらの項目が調査できる質問票を構成した。令和元年度から2年度にかけて、倫理委員会承認後に新型コロナウイルス感染症の影響により調査を中止していた。令和3年度に新型コロナウイルス感染症予防を踏まえた非接触による調査方法の変更後、倫理委員会の承認を得て調査を行った。予定している対象者数に近づいているため分析を開始する。分析は、エジンバラうつ病調査票と客観的睡眠指標(中途覚醒回数、睡眠中の覚醒時間、深い睡眠時間、体動量)、主観的睡眠調査との関係を明らかにする予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K12359
ID情報
  • 課題番号 : 17K12359
  • 体系的番号 : JP17K12359