その他

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  • 1.脈動オーロラ発生機構の研究:脈動オーロラのFAST衛星と昭和基地-アイスランド共役点同時観測イベントの解析を進め、発生領域が磁気赤道面でなく地球に近い場所であることや、形状にポテンシャル構造が関係すること、オーロラの周期性には共役性がないこと、加速電場の存在の指摘など、脈動オーロラの発生機構と発生領域に関しての事実を得ることができた。その後、THEMIS衛星と地上同時観測やCLUSTER衛星と地上同時観測により脈動変調が起こる場所と原因の研究を進めている。 2.オーロラブレイクアップ現象の共役性に関する研究:2003年9月に実施したアイスランドと昭和基地の共役点観測中に、二晩連続でオーロラブレイクアップ現象の共役性に関する興味深いデータが得られた。その結果、一晩は過去20年間の観測では得られていない、共役性が極めて良い現象であった。このデ-タを用いて昭和基地の地磁気共役点位置の時間的変動のトレースと微細構造の共役性に関する成果を世界に先駆けて論文に発表することができた。 3.国際SuperDARNレーダーを用いた研究:国際SuperDARNレーダーの一翼を担う昭和基地レーダーの研究代表者として2012年まで活動してきた。昭和基地レーダーの共役点視野である英国レスター大学との研究協力関係がより深くなり、相互に多くの共同研究を推進することができた。また、南極側レーダーに関しては、中国中山基地での日中共同観測も進めてきた。