論文

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2007年

成人教育学の基本原理と提起:職業人教育への示唆

医学教育
  • 渡邊 洋子

38
3
開始ページ
151
終了ページ
160
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11307/mededjapan1970.38.151
出版者・発行元
日本医学教育学会

1) 成人教育においては, 学習者と教育者には「学ぶ/おしえる」関係が成立しており, 両者は「最も望ましい効果的な学習の実現」に向けて, 学ぶ主体・学習援助の主体として協働する.<BR>2) 成人学習者は, 「自己概念」「学習の経験」「学習へのレディネス」「学習への指向性」「学習への動機付け」のおのおのにおいて子どもとは異なる特徴を有する.<BR>3) 自己主導型学習は, アンドラゴジー (「成人の学習援助の技術と科学」) にもとづく学習モデルであり, 学習者は, 自らの学習プランを能動的・相互的に作成し自ら実践することを期待される.<BR>4) 日本の生涯学習はおおむね, 「他者決定型学習」「自己主導型学習」「自己決定・相互変革型学習」の3つのタイプ (段階) に大別でき, おのおのにおいて異なる複数の教育者の役割が求められる.<BR>5) 専門職の現場や養成のプロセスにおいては, 学習者と教育者の間に「対等性」「共感性」「協同性」「相互性」「啓発性」などの価値が, 自覚的に共有される必要があると考えられる.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11307/mededjapan1970.38.151
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004005009
ID情報
  • DOI : 10.11307/mededjapan1970.38.151
  • ISSN : 0386-9644
  • CiNii Articles ID : 130004005009

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