2009年 - 2011年
高校生の職業観形成に関する比較教育文化的研究-日本と5か国における育て方-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 21330176
- 体系的課題番号
- JP21330176
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
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- (総額)
- 17,550,000円
- (直接経費)
- 13,500,000円
- (間接経費)
- 4,050,000円
本研究は、日本と5か国(アメリカ、ドイツ、中国、韓国、インドネシア)の高校生の職業観の構造とその変化を究明し、その形成に果たす各種の教育作用とそれらの配置構造における文化的差異について、ヒヤリング調査とアンケート調査を通して明らかにしようとした。その結果、抽出され、尺度化された職業観の因子(「自己実現志向」「社会志向」「経済志向」「リーダー志向」)に関して、概して、ドイツ、日本、ついで韓国など少子化社会に直面する国の生徒のそれらが目立って低く、それに対してインドネシア、中国など途上国の生徒のそれらは高くなっていること、またその中でアメリカだけがやや異質であり、「リーダー志向」などで突出して高かった。また、どこの国も普通系の生徒の場合、第1因子や第2因子で高く、逆に職業系の生徒の場合、第3因子や第4因子で高かった。これらの傾向は、各国の教育活動や社会、家庭の文化、教育的諸関係が作用していることがいくつかの点で確認できた。とくに、家庭での仕事体験、職業高校での専門教育、校外での就業体験、普通教科での学習も若干の国、学校において積極的に寄与していたことも明らかになった。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 21330176
- 体系的課題番号 : JP21330176