2016年4月 - 2020年3月
海外連携による日本語学習者コーパスの構築および言語習得と教育への応用研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
本研究の目的は、多言語母語の日本語学習者横断コーパス(I-JAS)の完成と、英語・中国語学習者コーパスと連携し、海外研究協力者や若手研究員と共に第二言語・外国語教育に資する言語研究を行うこと、ITを活用した教材開発を行うことである。具体的には、(1)12言語の異なった母語の日本語学習者の発話・作文の大規模コーパスである「多言語母語の日本語学習者横断コーパス(I-JAS)」の公開 (2)コーパスを基盤に、国内・海外の研究者と共同研究を実施 (3)ITを活用したコミュニケーション能力養成のための研究および教材開発の3点である。それぞれについての研究実績の概要を述べる。
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(1)多言語母語の日本語学習者横断コーパス(I-JAS)は、2018年5月に第三次データを公開した。これで、第一次・第二次公開データを含め計660名分のデータの公開となった。第一次公開データは12か国の異なった母語の日本語学習者225名を公開し、第二次公開は、韓国、中国、英語、トルコ語話者のレベルの異なった225名分のデータを公開した。これに加え今回は、中国、ベトナム、ハンガリー、スペイン、ロシア語話者、および日本国内の教室環境学習者、自然環境学習者の210名分のデータを新たに公開した。これによって、レベル間の違いや母語の違い、環境の違いを要因とする研究をより幅広く行うことが可能となった。
(2)中国語、韓国語、英語、フランス語、スペイン語に関して、同じ調査内容のそれぞれの母語話者による母語データを収集し、母語の場合と目標言語である日本語の場合との比較研究などを、国内・海外の研究者と共に進めている。
(3)ITを活用した教材開発については、海外や国内の日本語教育研究者や英語教育研究者と共にシャドーイングに関する研究を行い、自動評価システムの開発、及び出版に向けての準備を進めている。
(4)公開されたデータによる多領域からのコーパス研究が実施され、新たな出版の準備を進めている。
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(1)多言語母語の日本語学習者横断コーパス(I-JAS)は、2018年5月に第三次データを公開した。これで、第一次・第二次公開データを含め計660名分のデータの公開となった。第一次公開データは12か国の異なった母語の日本語学習者225名を公開し、第二次公開は、韓国、中国、英語、トルコ語話者のレベルの異なった225名分のデータを公開した。これに加え今回は、中国、ベトナム、ハンガリー、スペイン、ロシア語話者、および日本国内の教室環境学習者、自然環境学習者の210名分のデータを新たに公開した。これによって、レベル間の違いや母語の違い、環境の違いを要因とする研究をより幅広く行うことが可能となった。
(2)中国語、韓国語、英語、フランス語、スペイン語に関して、同じ調査内容のそれぞれの母語話者による母語データを収集し、母語の場合と目標言語である日本語の場合との比較研究などを、国内・海外の研究者と共に進めている。
(3)ITを活用した教材開発については、海外や国内の日本語教育研究者や英語教育研究者と共にシャドーイングに関する研究を行い、自動評価システムの開発、及び出版に向けての準備を進めている。
(4)公開されたデータによる多領域からのコーパス研究が実施され、新たな出版の準備を進めている。
- ID情報
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- 課題番号 : 16H01934
- 体系的課題番号 : JP16H01934
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
東京外国語大学論集 (101) 53-100 2020年12月30日 査読有り筆頭著者