共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

データ駆動型学習を取り入れた文法教育に関する基礎的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K00704
体系的課題番号
JP20K00704
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

当初の計画ではDDLの実践授業を進める予定であったが,コロナ禍によって授業形態がオンライン授業と対面授業との間で幾度も変更され,実践方法を見直すなど,当初の計画どおりに進めることができなかった。また,教材の変更もあり,対象とする文法項目も急遽変更を余儀なくされた。そのため,当初計画した実践授業は,オンラインに対応したDDLの方法を模索するものとなった。研究代表者,分担者各々の教育現場の実情に合わせた調査,実践を行った。
研究代表者は①クラス環境における実践授業と,②クラス活動と無関係の調査,の2つを行った。
①実践授業では,グループ活動にDDLを取り入れる方法を模索した。1つめの方法は,自宅学習として機能語用例文データベース「はごろも」を利用して文法項目を調べ,作成した例文の適切性をグループのメンバーと協議する方法である。もう1つは,ジグソー活動を取り入れたもので,グループの中で文法項目の担当を決め,担当者が機能語用例文データベース「はごろも」を確認し,グループ内で他の学習者との協議の中心となる役割を果たすものである。オンライン授業でのグループ活動の方法については,引き続きよりよい方法を目指して行っていく必要がある。②調査協力者を募っての実験調査は,前年度と同様,授業で扱った教材で使われている文法項目についてDDLを取り入れた自律学習によって例文作成をさせ,文法の正確さを分析するとともに,DDLに関する意識調査を行うものである。調査対象の文法項目については,解説動画を作成し,調査後に見せて理解を深めることにした。
分担者も同様に学習者の減少によって実践授業を行うことができなかったが,少数の学習者に対してDDLを試みることができ,今後の実践の基礎データを得た。
これらの調査で得られた学習者の例文は,今後機能語用例文データベース「はごろも」に収録していく。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K00704
ID情報
  • 課題番号 : 20K00704
  • 体系的課題番号 : JP20K00704

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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