MISC

2016年6月

奇抜な名前が社会的評価の印象形成に及ぼす影響

日本認知心理学会第14回大会
  • 伊藤 資浩
  • ,
  • 宮崎 由樹
  • ,
  • 河原 純一郎

2016
開始ページ
140
終了ページ
140
記述言語
日本語
掲載種別
研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)
DOI
10.14875/cogpsy.2016.0_140
出版者・発行元
日本認知心理学会

外見や社会的地位だけでなく名前そのものが対人評価に影響することがある。例えば,名前の魅力や流暢性の高さが付加価値となり,社会的な評価場面において好意的な印象が形成される。本研究では,名前の奇抜さが見た目の社会性,特にリーダーシップ性に及ぼす影響を検証した。具体的に,名前の奇抜さ(奇抜な名前・一般的な名前)と元々の見た目のリーダーシップ性の程度(低群・中群・高群)を実験要因として,被験者は呈示される若年者の顔画像と名前から見た目のリーダーシップ性の程度を評価した。その結果,元々の見た目のリーダーシップ性の程度に関わらず,一般的な名前に比べて奇抜な名前が呈示されたとき,リーダーシップ性は低く評価された。またこの効果は,高齢者の顔画像が呈示されたとき強く生じた。これらの結果は,近年のいわゆるキラキラネームは社会性評価において付加価値とならず,外見に関わらず非好意的な印象を生むことを反映している。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.14875/cogpsy.2016.0_140
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005431035
ID情報
  • DOI : 10.14875/cogpsy.2016.0_140
  • CiNii Articles ID : 130005431035

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