2019年12月
子どもが認知した別居・離婚後の父母葛藤・父母協力尺度の作成と信頼性・妥当性の検証
教育相談研究(筑波大学大学院人間総合科学研究科生涯発達専攻カウンセリングコース 筑波大学心理発達教育相談室 )
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- 巻
- 号
- 54
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 14
- 記述言語
- 掲載種別
- 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
本研究の目的は,別居・離婚後の子どもが認知した父母葛藤・父母協力尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検証することであった。研究1では,先行研究をもとに尺度を作成し,父母葛藤・協力(親の行動)は,「同居親による別居親との交流懸念」,「父母の信頼・支援」,「別居親による同居親中傷」,「同居親による別居親中傷」,「子どもを父母の調整役とする」,「別居後の父母のけんか」の6因子で構成された。父母葛藤(子の受け止め)は,「別居親との交流ためらい」,「別居親による同居親の悪口に対するネガティブ感情」,「同居親による別居親の悪口に対するネガティブ感情」,「同居親の前で別居親の話題回避」の4因子で構成された。そして,一定の信頼性及び妥当性を備えた尺度であることが確認された。研究2では,本尺度の適合度を確認した上で,別居親との交流や暴力との関連を検討した。
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