稲田 潤子

フランス・パリから西へ45キロほどに位置するモンフォール・ラモリにあるラヴェルが晩年過ごした家を訪ね、その特徴的な住居とそこに残された彼の遺品の数々から芸術家の面影を探る。以前にもこのラヴェルの家を訪れた事があるが、今回はラヴェルが使用していたエラールのピアノで演奏をする機会にも恵まれ、強いインスピレーションを受ける事が出来た。

ショパンをサポートしたフランスの女流作家ジョルジュ・サンドの館のあるフランス・ベリー地方のノアンを訪ね、 そこで過ごしたショパンの足跡を追う。 また、ノアンから西へ30〜40キロに位置するガルジレスに残るジョルジュ・サンドの別宅を訪ね、そこでの当時の 生活の様子を知る。

セヴラックの故郷、生家のあるフランス・ラングドック地方のサン＝フェリックス＝ロラゲを訪ね、 セヴラックの家族に会い作曲家の隠れた生活ぶり、思想や芸術性を聞く。

サティの故郷、生家のあるフランス・ノルマンディー地方のオンフルールを訪ね、サティの生い立ちや現地文化の特色 などを探る。

モスクワにて国立モスクワ音楽院のセルゲイ・ドレンスキー教授によるレッスンを受講する

ショパンの足跡を求めてポーランド・ワルシャワを訪ね、ショパンの心臓が納められている聖十字架教会ではその魂に触れ、またポーランド国民のショパンに対する想いやポーランド人の温かい気質から、ショパンの音楽の根源にある思想などを感じ取った。

ノルウェーのベルゲンからほど近いトロールハウゲンにあるグリークの家を訪ね、フィヨルドを望むその美しい邸宅、可愛らしい作曲小屋や崖の中腹にある彼のお墓など、グリークの音楽と作曲の背景にある独特な世界に接し、彼の想いや精神を感じ偲ぶ事が出来た。