2020年2月
損傷菌(10)加熱損傷菌 : 大腸菌における損傷・回復機構
日本防菌防黴学会誌 = Journal of Antibacterial and Antifungal Agents
- ,
- 巻
- 48
- 号
- 2
- 開始ページ
- 57
- 終了ページ
- 65
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本防菌防黴学会
大腸菌の加熱損傷と修復機構について、著者らのこれまでの成果を中心に最近の知見を交えて解説した。損傷とその修復の実態解明は個々の細胞分子や素子のレベルだけでなく、細胞全体の恒常性維持のためのネットワーク的な制御系と機能分子・組織間の関係性が問題になる。本稿では、(1)細胞外膜・ペリプラズム、(2)細胞質膜(内膜)、(3)細胞質タンパク質・酵素、(4)エネルギー生成系と活性酸素発生、(5)DNA・RNAとリボソーム、(6)ストレス応答系とトレランスの各重要機能分子・組織の損傷と修復について論じ、それがどのように細胞の生存性に関係するのかについて考察した。これら分子・機能組織レベルでの解析結果を統合的視点から検討することによって、加熱損傷大腸菌の細胞レベルの損傷・回復機構が理解されるだろう。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 2187-431X
- 医中誌Web ID : 2020162721
- CiNii Articles ID : 40022160817
- CiNii Books ID : AA12599772