基本情報

所属
東京慈恵会医科大学医学部 麻酔科学講座 教授 (ペインクリニック診療部長)
(兼任)大学院 麻酔科学・侵襲防御医学 教授
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 非常勤講師
慶應義塾大学医学部 麻酔科学教室 非常勤講師
学位
医学士(1988年3月 京都大学)
京都大学博士(医学)(1996年3月 京都大学大学院医学研究科)

J-GLOBAL ID
200901005818522762
researchmap会員ID
5000092001

外部リンク

1988年に京都大学医学部を卒業後、1992-1996年に同医学研究科の麻酔薬の中枢神経作用に関する研究を行った。主にネコとラットのモデルを用い、揮発性吸入麻酔薬エンフルランが大脳皮質感覚野を介して痙攣を生じること、易痙攣性が麻酔後に及ばないことを見いだし、京都大学博士(医学)を取得した。

1998年から米国ピッツバーグ大学麻酔科に留学し、ヒトで機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて痛みの認知機構、全身麻酔薬作用機序の研究を開始した。痛み関連脳部位を同定し、そのblood oxygenation level-dependent (BOLD)信号経時変化から痛み関連脳活動の抑制性要素を見いだした。

2002年から帰国し、東京女子医科大学講師として本邦でfMRIを用いた痛み認知と慢性痛の脳内機構の研究を開始した。科学研究費補助金を取得し、慢性腰痛の脳内機構に関する知見を出版した。特に、慢性腰痛患者は強い情動反応に関連して後帯状皮質活動が高いこと、背外側前頭前皮質と前帯状皮質の活動が抑制されること、情動障害が強いほど側坐核活動が低いことを見いだした。続いて、内因性鎮痛機構の一つであるオフセット鎮痛現象の脳内機構を解明するためマルチモーダルMRIによる研究を行った。慢性痛患者ではオフセット鎮痛が減弱すること、これには下行性疼痛修飾系と報酬系に関わる脳領野の抑制が関連することを見いだした。さらに、慢性痛患者の灰白質密度、機能的・解剖学的結合性に関する新しい知見を得た。現在は東京慈恵会医科大学大学院教授として同研究を継続中である。

また、京都大学病院で全身麻酔下でてんかん患者の皮質誘発電位を観察し、麻酔薬による意識消失が、大脳皮質間情報伝達の抑制によることを示唆する結果を得た。この結果と、永年にわたる全身麻酔薬の意識消失メカニズムの探求から、全身麻酔薬は意識関連行動を抑制することで見かけ上の意識消失を呈することを提言し、「麻酔による意識消失」関する臨床・研究に関する洞察を行った。

2019年、「機能的磁気共鳴画像法を用いた慢性痛脳内メカニズムの研究」に対して、公益社団法人日本麻酔科学会から山村記念賞を授与された。


学歴

  2

論文

  47

MISC

  103

書籍等出版物

  1

共同研究・競争的資金等の研究課題

  6

メディア報道

  7